としおんのぺえじ

愛犬パズーとの戯れや日々の出来事などをつらつら綴ります

容疑者 室井慎次

2005年08月07日 | Weblog
まぁ、いろいろありますが、これまで通り、正直に、書きたいことを書いていこうと思います。映画のことに関しては、人それぞれ見方が全然違うと思うし、このブログは、あくまで僕がこう思った、ってことを書いていこうというところなので。あぁ、馬鹿がまた阿呆なこと言ってるなぁ、と軽く流してやって下さいませ

という訳で今日の作品は、8月27日公開の「容疑者 室井慎次」です。もう説明はいらんとは思いますが、「踊る大捜査線」シリーズの最新作で、GWに公開されたユースケ・サンタマリア主演の「交渉人 真下正義」に続くスピンオフの第2弾の話題作です。

あまり書くとネタばれになってしまうので、なるべく内容が分からないようにさらっと書いてしまいますが、タイトルからも分かる通り、あの柳葉敏郎が眉間にシワをよせて演じる室井管理官が、ある事件でなんと逮捕! 拘留されたりしながらも、彼を弁護する若手女性弁護士(田中麗奈)と新宿北署の刑事(哀川翔)とともに事件の真相に迫っていく、っていうサスペンス仕立ての作品になってます。

そう、これまでの「踊る~」とはあきらかに違うんですよ。シリーズの売りでもあるコミカルさが影を潜め、全編、かなりシリアスな感じ。お馴染み湾岸署の署長、副署長、部長(でしたっけ?)のスリー・アミーゴスが登場するなど、コミカルな場面もあることはあるんですけど、本当にごくごく一部なんです。ほとんどのシーンは、室井がいつもより多めに眉間にシワを寄せながら苦悩してたり、田中麗奈が演じる弁護士が事件の真相を追うべく走ってたり、哀川翔が新宿の街を走ってたりするんです。

それもそのはず、今回の監督は、これまでの「踊る~」シリーズでずっと脚本を担当しきた君塚良一。文字通り、この人気シリーズの生みの親とでも言うべき人が、脚本はもちろん、監督まで務めたっていう記念すべき作品なんです。前作「交渉人真下正義」まで、ほとんどの演出を担当してきた本広克行監督のテイストと違うっていうのは、当たり前と言えば当たり前なのです。

で、それがどうだったかと言えば、僕的にはかなり好印象でした。内容がシリアスなせいもあってか、ちゃんと映画になってた気がしたし。それに、柳葉敏郎&哀川翔の“一世風靡再び”的な絡みも面白かったしw

テレビシリーズも含め、これまでの作品のノリも嫌いじゃないんです。どっちかって言うと好きな方だし。でも、大ヒット作になった「踊る大捜査線THE MOVIE2/レインボー・ブリッジを封鎖せよ!」も含め、どれも“映画”ではなく“テレビドラマ”の範疇に収まっちゃってた気がするんですよ。まぁ、それでも面白いからお客さんも映画館にまで見に行ったんだろうし、大ヒットしたんだから結果オーライでしょ、って言えばそれもまたアリだとは思うんですが、やはり映画が好きな僕としては、どうしてもひっかかる部分があったことも事実なんですよね。

そんなことを常々思ってたから余計にかもしれないんですけど、ちゃんと映画になってた気がするんです。まぁ、君塚さんの脚本はいっつもツッコみどころ満載で、今回もケチつけようと思えばいくらでもつけれるんですが、雰囲気っていうんかなぁ、見終わった後、ちゃんと映画を観たなぁと思えたんです。

ただ、だからこそ気になるのがお客さんの反応。未だにファンクラブ的なものが存在して、コアなファンの方がたくさんいるこの大人気シリーズだけに、スピンオフ作品とは言え、ここまで雰囲気が違っちゃってるものはどう受け止められるんだろう? って思うんです。君塚さんの初監督作品「MAKOTO」は見事にコケちゃったしなぁ…。何はともあれ、公開後に世間がどんな反応をするのか、今からちょっと楽しみだったりする今日この頃だったりします。

あ、ちなみに意識して褒めた訳じゃないですよ、正直に思ったことを書いただけっす

C 2005 フジテレビジョン ROBOT 東宝 スカパー!WT