南部吟遊詩人の写真館

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月山に登ってきました。【前半】

2019年08月10日 18時00分32秒 | 旅先で(岩手以外の名所)の写真
【前半の行程】
6:35羽黒隋神門出発(バス)
8:15月山八合目到着(バス)
8:20同 出発
9:45仏生池到着(10分休憩)
10:55月山山頂到着(15分休憩)


今回は出羽三山に来ました。まずは羽黒山です。

↑写真の建物は「いでは文化記念館」です。

羽黒山の前には「●●坊」と名付けられた宿坊が数多くあります。修験道の名残なのでしょうね。


羽黒隋神門の前から今回の旅は始まります。


羽黒山は10数年前に一度来ました。


今回はちょっと時間がありません。


見たいのはやまやまなんですが。


また今度にします。


今回はバスに乗って月山に向かうのです。


バスは羽黒山の山頂に寄ってから月山八合目まで行きます。


八合目に来ました。今日はいい天気です。実にラッキー!!


庄内平野が見えます。実にいい眺め!


月山レストハウスです。一般車両もけっこうあります。


右手には管理小屋とトイレが。


ここで記念写真とかもいいですね。


付近の景観が案内されています。


レストハウスの前から登山口です。


こちらはレストハウスの前の案内板です。


さて、登山口に入ると、早速案内板があります。


最初は湿原地帯のようです。
湿原の木道をのんびり歩くのもとても魅力的ですが、今回は時間があまりないのでまた今度にしましょう。


月山はその名の通り「月読命」が主祭神のようです。
夜の神だから生まれかわり、再生の神である、と。なるほどなあ。(なにが)


さて、歩きだしますと、


想像以上に湿原。


そして木道。歩きやすい!


眺望もいい。


池塘もバッチリ。




出発して5分。すぐに「中ノ宮」に着きました。


ここは休憩所です。


様々な信仰の跡、いや、今も続く信仰の場です。






こちらは「御田原休憩所」。食事やなんかもできるらしいですが、スタッフ暇そう…。


また、湿原を行きます。高い木がないので見晴らしがよく、気持ちがいい。


今日は天気もいいし、気持ちのいい風も吹いています。




時に木立の中を進むこともありますが、


登山道には常に石が。この石は自然?それとも人工?


景色を楽しみながら進むと、


すぐに登山道入り口に着きます。


山頂までは2時間半とのこと。なかなか長そうです。


しかし、湿原を楽しみながら進めば、二時間半なんてあっという間。


しかし、この石の道は歩きづらい。


けっこう歩いてきました。後ろを振り返ると、気持ちのいい景色。


周囲には池塘がたくさん見えます。


あっちの池塘はかなりでかい。




歩いて行くと、石積みがあります。


人々の祈りの跡ですね。


なかなか先は長そう。


しかし、この石の道は何なのでしょう??石があるところがたまたま道になったのか。それとも道に石を集めたのか??


でも、そこそこ辺りに石があるんだけどなあ…。


奥のトンガリ山が月山なんでしょうか。


雪渓も見えます。


けっこう遠くの雲も見えます。


また、歩いて行くと、


雪渓が次々に見えてきます。もう8月なのに。しかし、これはまだまだ序の口だと後で思い知ることになります。






しかし、このゴツゴツの岩はけっこう、歩きづらい…。



岩が密集しているポイントがありました。


看板がボロボロですが、「たたみ岩」と書いてあるようです。


九合目の「仏生池小屋」が見えてきました。


すぐ近くには雪渓があり、月山はその奥のようです。


この池、「仏」が「生まれる」「池」と書いて「仏生池」(ぶっしょうち)。


神聖な池として信仰の対象になっているようです。






では、仏生池を後にします。


左手の向こうには「行者ヶ原」白い巨岩が人のように見えるからでしょうか。


右手には「オモワシ山」変わった名前です。


「オモワシ山」には道がなく、登れそうにありません。


ゴツゴツの道が続きます。右手の奥がたぶん月山。道のりは遠そうです。


山頂付近がちょっと雲行きが怪しくなってきました。雨が降ったらどうしよう…。


今日は天気がいいようでけっこう風もあります。雨雲を運んでこられたら厄介です。


降らないように、花に祈るしかありませんか。


次の目標はあっちの尾根です。


人の声がします。複数で何をしているのでしょう。


声のもとはここでした。「行者返し」です。


平安時代、奈良の葛城山を中心に活動した修験者・役の小角(えんのおづぬ)がここの山を訪れた際、
この山の神「月山大神」に修行の未熟を悟らされ、引き返したという故事が伝わっている場所です。

役の小角は修験道の開祖的な存在で日本全国にその伝説が残っていますが、やはりここでもその伝説は健在。
しかし、この山の開基は崇峻天皇の息子、蜂の皇子だったはず。彼はこの山を開くほど健脚だったんですねえ。
そして、全国の霊山を切り開いている役の小角も一度はこの山で挫折していると。
それだけこの山が厳しい山だということを伝えているのだと思います。

で、今では「足の神様」が祀られているそうです。


どうみても、役の小角っぽいんですが。


さらに、この先はまた石畳のようになっています。


しかし、月山って本当に、


地上の楽園のよう。


眺めがよく、


ちょっときついところもあるけれど、


まるでローマの石畳のよう。(見たことないけど)


月山は2000m級のやまなので、高木が少なく、眺望が良い。


それゆえ、


空気が良ければ、


雄大な景色を見せてくれる。


一年に1回は


来たい山だなあ、と思えます。


ぶっちゃけ、八合目からは郷里は長いですが、なだらかで登りやすく、


素敵な眺望だけを楽しめる感じです。


山頂近くはこのように、木道も整備されており、


遙かなる山頂を見ながらだんだん近づいてくるのを楽しみにすることもできます。


そうして、時折見せる、祈りの跡。


どれだけこの山に人々の祈りが込められているのか、知ることができます。


山は人々にとってどんな場所だったのでしょう。


命をはぐくみ、




魂が還る場所でもありました。


月山に来ると、それがなぜか実感されます。


厳しい自然と、


だからこそ、雄大な景色。
雪解け水がふもとに豊かな恵みを運びます。


月山の恵みは夏でもふもとに届いて行くのです。




なんだかN●Kの「小さな旅」のナレーションみたい(笑)



山頂が近くなると、雪渓の量も多くなってきます。すごい量の雪が冬に降ったのでしょう。


だんだん、山頂らしき建物が見えてきました。長くなってきましたので、前半をもうすぐ終えたいと思います。


先ほどの建物は「月山神社」(本宮)なのですが、じつは、その手前に、登る道があります。


わざわざ、ロープに囲われたこの道が、本当の山頂への道。
山頂(最高到達点)です。


まあ、山頂と言っても、何もないのですが。


一度は心配された天気も、この日は快晴。


眺望最高!!!


西側、月山神社の方面には残念ながら通じていません。


ちょうど、11時ごろです。少し早いけど、お昼にします。




最高の眺望を眺めながら。



(ここから湯殿山神社に降りていく後半に続きます。)

【撮影日:2019/8/8】


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