8月27日
水谷 慎之介
先週の18,19日で愛知県は南知多の離島、篠島というところまで部活の合宿で行ってきました。港から出る船に揺られて海風を感じ、昔
のことやクラゲのことを考えたりしながら口笛を吹いているうちに島へ到着しました。島の時間は本当にゆっくりと流れていて、仮に自由という
ものが瓶詰めのジェリービーンズのように様々な色・かたちをとってこの世界のあちこちに散らばっているとすれば、そのうちの一つは間違い
なくここにある「これ」だなと思えるほどのやわらかい空気が島全体を包んでいました。民宿に荷物を置き、海水パンツにサンダルという格好
で砂浜まで堤防沿いを男数人で歩きました。二十歳前後の男衆、皆すっかり童心に返った気分で、今はもう失われてしまった少年時代を擬
似的に再びなぞることができました。海岸に波が押し寄せる度に、大人になるにつれていくらかドライになってしまっていた僕たちの心に海
の水が染み込み、潤いを与えつつも同時に感傷的な気分にさせました。海水浴をしたりビーチバレーをしたりしている間、紫外線は確実に
僕たちの皮膚を刺し続けていました。サンオイルを塗るのをすっかり忘れていた僕は、その日の夜に地獄を味わうことになりました。元々ど
ちらかといえば色白なこともあって、顔も身体も恥ずかしいほど真っ赤になってしまいました。リュックを背負うのも苦痛で、着替えるのも一
苦労という満身創痍の状態で、翌日は島を歩いて一周しました。途中狭く険しい山道があって、まさに道なき道を進んでいました。2時間ほ
どかけて島を一周したおかげで肌は更に焼けてしまいました。文字通り天狗顔負けに真っ赤な顔で20日には愛知県大学リーグの代表者
会議に学連委員として出席してきました。各部に分かれて大会日程や会場校や試合開始時間などを話し合って決めるのですが、何にせよ
ひどい顔をしていたので本当に恥ずかしかったです(あるいはこれを「赤面」と呼ぶのかもしれません)。その後も痛みと戦う日々は続
き近所の皮膚科へ駆け込んだのですが、お医者さんにも驚かれてしまいました。今はもうほぼ完治していますが、この1週間というもの、
本当に辛かったです。ここまで長々と綴って結局何が言いたいのかというと、日焼け対策はきちんとしましょうということです。ビーチでこん
がり小麦色を目指す場合は必ず、ムラなくサンオイルを塗ってココナッツの香りを全身に纏ってから遊ぶようにしてください。赤くなるのは
「やけど」です。早めに皮膚科に駆け込みましょう。外部活の人なども同様に気をつけてください。ヒリヒリして勉強できたもんじゃないです
からね。以上、先輩からの情けない体験談とアドバイスでした。