エンドロールで流れるキャストから、何人かの"AS HIMSELF"を見つけました。管制官だったり、軍人だったりという人が多かったと思います。数人の関係者が実際に出演しているということは、事前にもアナウンスされていました。
そして当たり前のことですが、Passengers役、Crew役、Hijackers役には"AS HIMSELF"も"AS HERSELF"もいません。周囲のディテールは取材と調査によって、真実に近付けることができます(意図的に真実と異なる表現をすることもできますが)。しかし実際に"UNITED 93"の機内で起こった真実を語ってくれる人は誰もいないのです。終盤から最後のシーンまで続く一気呵成の流れ、そしてエンディング・・・賛否両論があると思います。なんともやるせない思いと、脱力感を背負ってシネコンを後にしました。
みなとみらい地区はどこから湧いてきたかと思うほどの人とクルマの数。一歩離れて市内の幹線道路に出てみると、本来だったら夕方のラッシュでクルマがあふれかえっているはずの道がガラガラでした。映画といい、街並みの人やクルマの流れといい、非日常を感じる午後でした。
あ、時計の電池を交換しに行くのを忘れた・・・いつまでも非日常感を味わっている場合ではありませんでした。