早くも箱根

半年先のことではありますが、箱根駅伝はもう戦いの真っ最中といったところです。

　大相撲は、モンゴル両横綱と大関昇進をかけた琴光喜が並び、面白くなってきました。サッカーのアジアカップは、いよいよ決勝リーグ。日本は準々決勝でオーストラリアと対戦します。８月には世界陸上大阪大会がはじまります。・・・

　そんな現在のスポーツもエキサイトしますが、準備段階も戦いであることが、ハコネを見ていると感じます。
　各地区でのマラソン大会、競技会、各校の記録会などが行われ、練習の成果を確認し合うとともに、レギュラー入りをアピールする戦いは一年間にわたって続いているのです。この夏は、いよいよその仕上げ。過酷な夏合宿を経て、三大駅伝に向けてのメンバーが決まっていくわけです。
　そして、１０月に出雲駅伝、１１月に伊勢路での全日本大学駅伝、１２月に箱根駅伝のエントリー１月にハコネ駅伝と進んでいくわけです。

　各サイトには、選手の活躍の様子が紹介されていて、調子を占う格好の資料となっています。競馬で言えば、ハドックの返し馬とでも言いましょうか（笑）。各校のファンのマニアはもうすでに、エントリーメンバー予想をし合っています。

　駒大ファンのためのマニアックな情報

　　前回のメンバーが８人残って、その選手らを中心に、順調に仕上がってきているようです。

　４年生では、豊後、堺、藤井の三選手は、春の各大会で好調に記録を伸ばしています。最近、前回欠場したキャプテンの安西選手が復活してきています。
　３年生の池田選手も、春に活躍していました。
　２年生の宇賀地、高林、深津選手はそれぞれに成長していて、ユニバシアード大会の代表に選ばれたり、大学長距離界でも注目される存在です。特に宇賀地選手はエース的存在になっていると思われます。
　
　以上８選手は、メンバー当確といったところでしょう。ハコネは１０人が走るのであと二人。この席をめぐっての争いが熾烈です。
　春までの様子では、２年生の星選手、４年生の鈴木選手あたりが好調のようでした。最新の情報では、今まで外部の大会には出ていませんでしたが、大型新人の１年生、末松選手が１万メートルで自己新記録を出すなど、伸びてきたようです。続いてライバルの清水選手も期待されます。また、３年生の太田選手も、前回の８区でのブレーキを払拭すべき復活の兆し。そして、ついに、ついに・・・、前回出られなかった４年生のベテラン平野選手が記録会に出場しはじめました。以上６選手が二人枠候補か・・・。
　
　他にも３年の岩井、高橋、我妻。２年の岩本、越智、藤山。１年の和久田各選手などの成長が期待されます。
　このあたりが、夏に成長して、二つの枠を確保し、または８人の出来具合をおびやかし、補欠の層が厚くなったとき、優勝も夢ではないかも知れません。

　私も、鬼が笑う区間配置を考えています。（笑）
最近のハコネは、先手必勝、１区２区の優位と、山の上り下りの５区６区の底力、そして詰めの９区１０区の堅実さが求められ、ここで負けては論外。当然、実力ある選手が配置されてきます。問題は、３区４区、７区８区のいわゆるつなぎの区間で、いかに差をつけるかなのです。つまりここに良い選手を配置できるチーム、つまり層の厚いチームが有利なのです。駒大は常勝の時代、４区７区にエース級の藤田・揖斐らを定位置として起用して、他を圧倒してきました。

　来春の駒大のメンバーでは、山は深津・藤井選手でほぼ堅い。２区と９区も宇賀地、安西選手で行くでしょう。１０区は安定して長距離が走れる人を配置するとして、問題は１区。失敗が許されないこの区を、スピードがあって失敗が少なく安定していて、勝負強い選手。高林がいいのでは？すると、残りのつなぎを制する選手は如何に？どうやら、豊後・堺・平野・末松・池田・鈴木選手あたりが区間上位で走る力がつけば行けるのでは。。。4区は、距離が短くなり、スピードランナーが配置されるようになりました。高林か池田で１区・４区。末松の仕上がり次第で３・７・８区に豊後選手とからむかな？平野選手の調子次第では７区があるかなぁ。８・１０区に堺か鈴木選手か・・・・。夏の成果、出雲・伊勢路の出来で新しい戦力が生まれるかも知れません。

・・・・とまあこんなふうに、ハコネはもう始まっています。