被災地にて色んな現場や惨状を見て、そして住民との触れ合いを体感してきました。
そんな中、どうしても憤りを覚える「瓦礫撤去の遅れ」を確認しておきたく、45号線の沿岸沿いを行きました。
大震災から5カ月が経ちますが、まだこれです。
宮城、福島、岩手の三県で環境省の推計では2386.7万トンもあります。
石巻市では、年間廃棄物処理量の100倍の量。
被災市町村別でがれき撤去、処理には進んでいる所と全く進んでいない所には進度差が相当であります。
宮城県では1年以内に1次撤去、3年以内に2次撤去を終える方針を示しています。がれき処理は市町村の事務ですが、対応が困難の場合、県が代行している市町村(15市町のうち14市町)もあります。
委託範囲は「全ての撤去作業」「2次撤去以降」と市町によってバラツキがあります。
行政=補正予算が来ないから、業者に発注出来ない。
地元建設業=地元の事は地元(企業)でやる。補正が出るのが遅いからお金を貰えないので仕事が出来ない。
地元の業者が被災して稼働率が高くない、人手と重機の数も不十分で作業遅れを招いているのは事実です。土日なんか機械がまったく動いていません。
小出し小出しの作業が続いているように思えます。瓦礫も2次撤去以降は作業が大規模化し、地元の対応レベルを超えると指摘されています。
地域に貢献したい地元建設業。
本当にそう思うなら、工程管理にノウハウのある大手業者の協力、さらには人員、機械、他の都道府県建設業界との連携や協力などを要請すべきです。
地元の住民の方から怒りの声を何度も頂きました。
また、すごく強く感じたのが、市町村のスキルとリーダーの能力によって、瓦礫撤去・仮設住宅・復旧作業・ボランティアの受け入れ・住民との協働、そして復興計画などにもその差は一目瞭然だということです。
地域のリーダーの能力と意欲と行動力が相当な度合いで関連しています。
被災され、職員自体が沢山亡くなり、家と家族を失い、本当に精魂も尽きるほど大変だと思います。
県は、他の都道府県の市町村の職員が献身的に応援にかけつけ、救援、救助レベルでの作業では十二分に機能したと思います。
しかし、復旧から、復興段階になると・・・?
南三陸町では、何をしているか分からないようにふらふらと何をするわけでもなくただ巡回しているだけの県の関係者を何回も見ましたし、色んなボランティアの方々からも聞きました。
宮城県では8月5日、
「宮城県は4日、震災で発生した瓦礫などの災害廃棄物処理実行計画の1次案を発表。廃棄物の焼却など中間処理を行う2次仮置き場は、運搬コストの削減を図るため、当初計画の4ヵ所を計7ヵ所に増やす。2013年度末までの処理完了を目指す」と発表しました。
市町村、県、建設関連業者、瓦礫を撤去したくても、膨大な量による行程計画の人員、機械が少ない。また、予算が下りてこない、そして国と県と市町のそれぞれの工程で意思疎通出来ていない事。
結局、国の政治の混乱で、どこにその権限と主体性があるのかと現場は困っています。このままではさらに対策が遅れていると考えます。
政府の言う「国難と言うのは口だけか、出来ない、やらない理由を探すな」と言いたい。「本気で国難に立ち向かう覚悟が今の政府に果たしてあるのか」と憤りを強く感じます。
金がない・・・?笑わせるな。本気でやるなら、この国難、国債発行を急いでもやるべきです。
また、被災地以外の他の自治体にに対して説明と理解を求め、場合によっては全国にばらまく来年度一年間の交付金を減らして被災地に回す、そして瓦礫置き場の提供のお願いをして必要な措置を取ることも出来ると思います。
これが出来るのは誰ですか?国会議員であり、政党であり、最終的には政府ではないですか。こんな時に不退転のリーダーシップを発揮せずどこでするのか。
どうも最近は、メディアも取り上げる事が少なく、国会でも議論が減り、そして関心が薄れていると危機感が募ります。
国民にすり寄る迎合的な政治は、この国難により捨てなければ、日本は一生立ち直らないと本当に悔しい限りです。
この子たちが見えますか?
気仙沼では30度を超す暑さで、瓦礫等の悪臭が本当にひどい中、灌水した長く続く砂利道を海水を被りながら、砂ぼこりに巻き込まれながら、雨の日も家をなくした子どもたちが避難所や仮設住宅から通学しています。また、友達や周りの住民はどんどん気仙沼から出て行き、
8日の新聞では、宮城県の人口2万1380人減です。
私は動く。
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