相馬屋文具店
歴史が静かに佇む坂の街、神楽坂には、創業350年以上を誇る相馬屋文具店と云う老舗の文房具屋があります。初代が紙漉き源四朗(現在は「郎」)の店名で、東京・神楽坂に和紙の問屋を開いたのが1659年。1659年(萬治2年)は、関ケ原の戦いから、わずかに50有余年が過ぎたばかりの頃でした。この時期から和紙問屋を開いていたと云うのだから驚きです。また、この年は、松坂屋デパートの前身である名古屋茶屋町に呉服小間物問屋「いとう呉服店」を開業した時期でもありました。相馬屋の文具で特筆すべきものは、原稿用紙であり、明治の中期に和半紙だった原稿用紙を尾崎紅葉の助言で洋紙にして売り出したのが「相馬屋製」原稿用紙の始まりで夏目漱石、北原白秋、石川啄木、坪内逍遥といった蒼々たる文豪たちが愛用したそうです。江戸時代には武家屋敷や寺に和紙を納め、その商材豊富な和紙問屋として宮内庁御用達にもなり、現在では事務機・OA関連商品・ 和紙 ・一般事務用品販売の文房具店として営業中です。350年以上前から営業している文房具店なんて聞くと、思わず凄い歴史の重みを感じて勝手に感激してしまいそうです。でも、いつ行っても神楽坂の風情っていいですよね
株式会社 相馬屋源四郎商店 http://www.soumaya.co.jp/
東京都新宿区神楽坂5-5
03-3260-2345 FAX:03-3268-2200
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