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一年ぶり九州再訪でJR九州完乗 その4 - 最後は香椎線でJR九州も完乗

2019年11月06日 | 乗り鉄
宇美駅停車中の香椎線819系 DENCHA

 最終日は少しゆっくり、博多7:27発の福北ゆたか線直方行きで出発、長者原で乗り換えて香椎線の一方の終点、宇美に向かいます。

長者原では香椎線が福北ゆたか線(篠栗線)をオーバークロス
架線が無いので空が広く感じる

 福北ゆたか線も香椎線も今はすっかり通勤・通学客で混雑する近郊路線ですが、香椎線は元をたどると開業は1904年、宇美や須恵(すえ)など沿線の糟屋(かすや)炭田の石炭を、積出港である西戸崎まで運搬する博多湾鉄道という私鉄でした。 現在の香椎線は長者原での福北ゆたか線接続や香椎での鹿児島本線接続を主としたフィーダー路線となっていて、運行形態も輸送需要に合わせて基本は香椎と宇美、香椎と西戸崎間の折返し運転で、全線を直通する列車は日に3、4本程度しかなく、もちろん貨物列車もありません。
 また、同線は今年の3月に香椎駅構内のみを電化、車両を全て819系のDENCHA(Dual Energy CHArge train)に置き換え、架線が無いのに充電式の電車が走る路線になっています。


朱色が印象的な宇美駅 結構立派だが無人駅だ 

 長者原から15分程で終着宇美に到着、宇美駅は1面1線のシンプルな駅配線ですが、宇美八幡宮をイメージしてか朱色の屋根や壁が特徴的な駅舎デザインになっています。 
 宇美では折返し時間が30分程あったので、昨日の国鉄塗色のお礼の気持ちも込めて急ぎ足で宇美八幡宮にお参りしておきます。

子安の杜と言われる宇美八幡宮
近くには樟の巨木や相撲の朝稽古をしている土俵もあった

 折返しの電車で鹿児島本線との接続駅香椎に向かいます。 前述の様に香椎駅構内だけは架線が設置されていて、この路線の電車は全て香椎停車中に充電、その電気で宇美(香椎から12.5km)または西戸崎(同12.9km)までを往復するようになっています。 往復で25km近くも電池で電車を走らせるなど、少し前であれば夢のような話ですが、これもリチウムイオン電池の実現があってこそですね。 吉野さんのお陰です。

香椎駅ではパンタグラフを上げて充電
電車が遅れて折返し時間がない時はどうするのだろう?

 香椎駅で充電された電車に乗って、次は西戸崎に向かいます。 
 西戸崎に向かって、海の中道と言われる志賀島と九州を結ぶ陸繋砂州を通りますが、終点一つ手前のJR海ノ中道駅(こちらは「の」でなく「ノ」)の玄界灘側には海の中道海浜国営公園が広がっており、園内には自転車道やレンタサイクルもあります。 結構広くて徒歩での移動も大変そうだったので、性懲りもなく自転車を借りて志賀島の遠望+電車の撮影を楽しむことにしましたが、たびら平戸口と違ってこちらの地形は平坦で、車も通らず快適でした。
 
玄界灘側には砂丘があり、その先に志賀島が見える

 さて、海ノ中道駅に戻って1.3km、3分で西戸崎駅に到着です。 ロングシートの電車なので「はるばる感」は余りないですが、これでJR九州2,273km完乗、JR全線の94%乗車となりました。 

左手に博多湾が広がる西戸崎駅 これでJR九州も完乗

西戸崎駅は水戸岡鋭治デザインのヨットをイメージした駅舎

 さて、今回の乗り鉄+撮り鉄の予定は全てクリアしたので、少し足を延ばして志賀島(しかのしま)にも行ってみることにします。 私の住む滋賀県や大津市の志賀も同じ「しが」ですが、やはりこの島との歴史的なつながりがあるようですね。 
 西戸崎からちょうど頃合いの西鉄バスがあったので、先ずは金印公園に。 国語の教科書に出てきたのをご記憶の方も多いと思いますが、甚兵衛というお百姓さんが農作業中に「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」を発見したのがこの近くということになっています。(諸説あるようです) 

展望公園には実物大(2cm四方ぐらい)のレプリカもある
中央は拡大された印面だがこの周囲には何故か小銭が・・・

プサンと博多をむすぶジェットフォイル ビートルが公園前の海を通る
金印も同じようなルートでこの島にきたのだろうか

 金印公園から志賀島の中心部に戻り、志賀海神社(しかうみじんじゃ)にお参りをし、今回の旅行も無事済みそうな事にお礼をしておきます。 ここは御潮井といって少し変わった身の清め方をするようで、入口階段の下と本殿の前(下写真)にその砂が置いてありました。

本殿

本殿前の「御塩井」という清めの砂
参拝の前に左、右、左とふり清める

 昨年九州に来た時も、最後は若戸渡船だったのですが、今回も最後は福岡市営の渡船で志賀島港から博多港に戻ることにします。 今回は写真の様に大型で船内もゆったりした双胴船で、途中西戸崎港に立ち寄って30分、快適な船旅で旅行を終えることが出来ました。

福岡市営渡船の「きんいん号」
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