撮り鉄ブログ

https://www.zc.ztv.ne.jp/toritetsu/ 撮り鉄ギャラリー姉妹館です 

プラレール 機関車トーマスの修理

2023年09月11日 | 鉄是好日
今回修理したプラレールの機関車トーマス

孫に機関車トーマスの修理を頼まれました。以前ヘンリーの機関車とテンダー間の配線を修理したりしているので、この種の仕事に限って言えば「お爺ちゃんに頼めば良い」と思ってもらえているのかも知れませんね。

故障の中身ですが大きく2つあって、Ⓐウンともスンとも動かない時がある、Ⓑスイッチをオフにして手で押すと、バキバキ音がしてスムーズに動かない(※今のプラレールは電池でも手で押してもスムーズに遊べるような構造になっています)というもの。また、知り合いのお下がりの様で、いつ買ったとか修理したとかの経歴は不明ということでした。
先ずの現象から何か機構的な問題だと思われたのと、電池の代わりに外部電源をギアボックスに繋いでもやはり動かないのでギアボックスを分解してみることにします。


ギアボックスを空けたところ(下が車輪側)

全体の動作をおさらいしておきます。
  1. 先ずモーターの出力は①の10:35の平ギアで減速。
  2. ②の1:14のウォームギアでさらに減速。この平ギアの方がスイッチの動作とメカ的に連動していて、オン状態だと平ギアが画面手前に押し出されてウォームと噛み合い、オフ状態だと奥に引っ込み噛み合いが外れてスムーズに手押し出来るようになっている。
  3. さらに③の歯車は上下2段構造になっていて、奥側は一つ上にある平ギアを介して②のウォームギアと、手前側は車軸に取り付けた平ギアと噛み合うことにより、最終的に車軸への動力伝達が行われる。
なかなか巧みな構造です。ところで上2項の説明にあるようにスイッチオン状態ではメカ的に平歯車が手前にせり出しますが、オフ状態では平歯車を奥に押し下げる必要があり、ネットで調べてみると②の平ギアの手前には本来この歯車をスイッチオフ時に奥に押すための同軸のバネが入っていたようです。 このバネが何時から無くなったのかは経歴不明なので良く分かりませんが、現象Ⓑの説明にはなるのでジャンク箱から使えそうなバネを探して取り付けることにします。

ただ、これでは現象Ⓐの説明にはならず、実際にバネを入れて組み上げても、動くこともあれば動かないこともある・・・といった状態でした。残った疑わしい場所としてモーター端子部のはんだ付け、スイッチの接触不良ぐらいしか思い浮かばないので取り敢えずはんだ付けをやり直し、接点をクリーニングすると、テストした範囲では動くようになったので、ドヤ顔で「直ったで」と孫に手渡しました。

ところが。。。手渡して程なく、孫が遊んでいると、やはり動かなくなるⒶの現象が再発。「お爺ちゃん、直ってへんやん」いやぁ面目丸つぶれですね。
ここで引き下がっては人生約70年の沽券に関わるし、孫の教育上も芳しくないということで、「やっぱりモーターがくたびれているのかなあ・・・」などと言いながら、最後の砦ともいうべきモーターを交換する大決断?を下します。
モーターの形状からマブチモーターのFA-130RAというのが使えそうということが判明、Amazonなどでは某国製の類似品が溢れていたのですが、やっぱり安心のブランド品ということでヨドバシでマブチの純正品を購入することにします。(こんな単価の安いものを無料配送して頂いて恐縮です。今度はもうちょっと高価なもの買いますね。)

左がまだ端子盤がはんだ付けされている状態のオリジナルのモーター
右がピニオンだけ移設済みのマブチのFA-130RA

マブチモーターには子どもの頃の工作では本当に良くお世話になったのですが、今回60年振りくらいのマブチモーターも昔と同じオレンジと青の小箱で懐かしかったです。
さて、ピニオンギアの移設、リード線とリード抑えの取り外し、端子盤の移設などを行って再びギアボックスを組み立てます。

モーターを交換したギアボックス 矢印部分が追加したバネ(下側に段ワッシャを挿入)

ということで今回は300円程の出費もあったトーマス大?修理、今のところ現象ⒶもⒷも解決したように見えるので、また恩着せがましく孫に手渡すことにしたいと思います。。。
この記事についてブログを書く
« 黄金色の稲穂の季節到来 | トップ | 貧乏になった日本を実感した... »

鉄是好日」カテゴリの最新記事