撮り鉄ブログ

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貧乏になった日本を実感したヨーロッパ旅行 オランダ デルフト、デン・ハーグ編

2023年10月26日 | 非鉄系旅日記
旧市街東にあるホテルからの風景 中央の尖塔が新教会、向かって右が旧教会

さて、オランダに戻ってからはデルフトとデン・ハーグを訪問しました。デン・ハーグにはオランダ議会や首相官邸の他、日本大使館もあり、オランダ第3の都市で、南に位置するデルフトと一体になった市街を形成しています。

デルフトは陶器や古都として有名な観光地で、フェルメールの生誕地としても知られています。


らせん階段を上がった新教会の尖塔頂部から見下ろした旧市街
正面が市役所で広場ではマーケットが開かれていた
市役所前に広場がある・・・という構造はブリュッセルのグランプラスにも通じる


デルフト フェルメール・センター前の運河 オランダの都市らしい景観だ


市庁舎横から見た新教会 自転車が一杯なのもオランダらしい

前述の様にデルフトからデン・ハーグは車で30分程度の距離にあり、デン・ハーグではビネンホフと呼ばれる行政の中心地区を訪問しました。

ビネンホフの全景
天候がイマイチだが、北海に近く秋から冬にかけてはこういった天候が多いのだろう

上記写真の左隣りにあるマウリッツハイス美術館
フェルメールやレンブラントの絵画が所蔵されている

絵画美術への造詣がある訳では無いですが、前回もゴッホ美術館やオランダ国立美術館に足を運んだのと同様に、今回はデルフトのフェルメール・センター、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館エッシャー美術館を見学、名作を間近に見られて非常に良かったです。
日本の美術館では作品の写真撮影などは厳禁ですが、彼の地では全くオープンですし、リンクを張ったサイトからも作品が鑑賞できたり、ダウンロード出来るのも美術作品が身近であることを感じさせますね。

貧乏になった日本を実感したヨーロッパ旅行 クロアチア ドブロブニク編

2023年10月26日 | 非鉄系旅日記
ロープウエイで上がるスルジ山頂から見た旧市街

ベルギーの他に今回の旅行では「アドリア海の真珠」と言われるクロアチアのドブロブニク(Duvrobnik)、オランダ古都デルフト(Delft)とデン・ハーグ(Den Haag)も訪れました。(どちらかというとこちらがメイン)
前述のブリュッセル旅行と違い、息子達家族と一緒だったのでこちらはお任せコースの楽ちん旅行となりました。

先ずはクロアチアのドブロブニク(実に覚えにくい地名ですねえ・・・)で、城壁で囲まれた美しい旧市街が世界遺産に登録されています。
ロープウェイなどで上がれるスルジ山頂や周囲を囲む城壁の上から見える旧市街の屋根は冒頭写真の様に全てオレンジ色で、アドリア海の青に映えて非常に綺麗でした。

遊覧ボートから見たボカール要塞(手前)と市街で一番高い場所にあるミンチェタ要塞(奥)
旧市街への西側からの入口であるピレ門は両要塞の真ん中あたりにある

旧市街の中央を通るプラッツァ通り この通りの右手海側はかつては島だったそうだ
左手前の建物と塔はフランシスコ会修道院


山側の城壁の比較的高い位置から見た旧市街 前出の修道会の塔も下に見える
塔の向こう側左右に走るプラッツァ通りを挟んで向き合う勾配にびっしりと建物が並ぶ

クルーズボートなどの乗り場になっている旧港
沖合に停泊している大型のクルーズ船へのシャトルボートも行き来していた

空港からの往復の車でも農地の様なものも殆ど見当たらず、平地も少なく、雨の少ない土地でこの国の人達はどうやって食べているんだろうと調べてみたら、主要産業は観光とのこと。納得です。
確かにこの旧市街でも大小の通りに面しているのは殆ど観光施設かレストラン、お土産屋さんで、世界各国から訪れる大勢の観光客の胃袋と物欲?をしっかり満たしていました。値段は高かったですけど。。。(もう一々€を円に換算するのは寂しくなるので止めました)

貧乏になった日本を実感したヨーロッパ旅行 ベルギー ブリュッセル編

2023年10月17日 | 非鉄系旅日記
オランダ~ベルギーの移動に利用したタリス
ブリュッセル南駅にて

4年ぶりに夫婦で海外旅行に行って来ました。前回同様に子ども達の家族が居住しているオランダのアムステルダムを拠点に、今回は2週間程滞在して何箇所か廻ったのですが、鉄道でベルギーに行って来ましたのでそのご紹介です。

Thalysのチケット(一部)

オランダからベルギー迄の移動に利用したThalys(タリス)のチケットは日本からオンラインで購入しました。10月1日から運行会社がEurostarになってサイトも変更になっているようですが、私が買ったときはまだThalysで、上のような乗客名入りのe-ticketがPDFで発行されて、これを紙に印刷するかスマホに入れて乗車します。乗車したスキポールでも下車したブリュッセル南でも駅には改札は無く、車内改札で二次元コードを読み取られるだけでした。

機関車と客車、客車間は連結部分下に台車のある連接構造でオーバーハングを解消
さらに空気バネの上の円筒形の台座で支点を高め、遠心力を緩和するようになっている
乗車時はThalysだったが、車体には既にeurostarのロゴが。

Thalysは一見電車風ですが、実際には客車8両の前後を機関車で挟んだ全10両の編成で、客車部分は連接構造になっており、静かで快適な乗り心地でした。また、日本の新幹線と違い、在来線?と線路の幅が違う等という事が無いので、都市間の高速新線だけでなく都市中心部などでは在来線と線路を共用しているのも特徴です。
ただ、唯一残念なのは座席を進行方向に向けるという仕掛けが無い事で、確率的には50%は後ろ向きに座ることになり、私も往路後ろ向き、復路前向きの座席でした。

ブリュッセル市内交通機関共通の1回使用タイプのきっぷ
厚紙で出来ている様だが自動改札にタッチして使用する

乗車した訳ではないが王立広場付近で撮影した5連接のブリュッセルのトラム
プレメトロではこれと同じ車両が地下を走る

ブリュッセルには北、中央、南と3つの鉄道駅がありますが、タリスは南駅行きで旧市街に近い中央駅は通過してしまうので、南駅から旧市街の中心部まではプレメトロ(地下を走るトラム)に乗り換えて行きました。
ガイドブックなどによるとブリュッセルはスリなどの犯罪が多く、特に南駅周辺や乗り物車内は要注意・・・と書かれていたので、迷ってキョロキョロしないで済むよう、予め駅の乗換の位置関係、乗車路線や行き先なども予習し、このプレメトロには相当緊張して乗車したのですが、警戒心が奏功したのか、8分程で旧市街最寄のBourse駅に無事到着しました。

もちろん旧市街の観光が今回の旅行のハイライトな訳で、一日目は市庁舎前の「ヨーロッパ一美しい広場」と言われるグランプラスを見て小便小僧の前で写真を撮り、セルクラースの像に触ってからギャルリ・サンテュベールのアーケードでチョコレートなどの買い物をし、旧市街で一泊。ニ日目はサン・ミッシェル大聖堂を見てからモン・デ・ザール公園を通って、王立美術館を見るといったコースにしました。概ね「地球の歩き方」や「るるぶ」といったガイドブック通りといったところですね。
またNHK BSの世界街歩きで紹介されたチョコレートやイチゴとアイスクリームをトッピングしたベルギーワッフル、鍋一杯のムール貝の白ワイン蒸しとフリッツ(=フレンチフライの様なもの)、ベルギービール・・・と定番のグルメももちろん楽しみました。

グランプラスの市庁舎(左)
 この日は音楽イベントの為にステージが設置されていてちょっと残念な景観に・・・

ヨーロッパで一番古いアーケードと言われるギャルリ・サンテュベール

協会の権威を感じさせるサン・ミッシェル大聖堂
写真前方には地下室があり、歴代の王様のお墓がある

芸術の丘付近からモン・デ・ザール公園越しに見た旧市街と市庁舎

旧市街観光は十分楽しんだのですが、円に換算した時の物価の高さは結構身に沁みました。

前述のトラムは1人2.6€ですから現在の160円/€で換算すると約420円、ワッフルとコーヒーは観光客向けの有名店とはいえ2人分で26€(約4,200円)。商品やサービスの代価としては日本国内の物価感覚で言えば100円/€程なのですが、実際は約160円/€なので、その分とても貧乏になった気分になる訳です。まあビールだけは比較的安価でそれ程違和感無かったですが。
1200兆円を超える国の借金や、野放図に買いためた国債など、政策的に超低金利を継続せざるを得ないことが大きな要因だと思いますが、とんだところでそのツケが我々に回ってきているということですね。

非鉄系 うずしおクルーズと北淡震災記念公園

2023年03月14日 | 非鉄系旅日記
春の大潮ということで、大きな渦潮が見られた

日差しも暖かくなってきたので淡路島まで行って来ました。今回は「非鉄系」なので移動手段も車。その代わりと言ってはなんですが、いろいろなところに足を伸ばすことが出来ました。
出掛けた3月の8日はちょうど春の大潮の時期で「うずしおクルーズ 期待度◎」になっていたので、先ずは鳴門海峡へ。3月5日にオープンしたばかりの道の駅「うずまちテラス」に向かいます。

うずまちテラスから見た鳴門海峡大橋(向こう側が四国)
爺さんでは絵にならないが、この景色を背景に、たまねぎ形のオブジェに入って写真が撮れる

たまねぎカツにビーフトマトソースのかかった「あわじ島バーガー」
オニオンリングとソーダ水がセットになって、お洒落なボックスに入っていた

鳴門海峡の観潮は二度目で、前回は鳴門側からだったのですが、今回は宿泊地の関係もあって福良港から乗船。期待度◎だったせいか観潮船「咸臨丸」は下船時にはお客さんが片側に寄って船が傾くほどの盛況でした。

下船後、唯一の鉄分?として淡路島にかつて走っていた淡路鉄道(1966年廃止)の福良駅跡の淡路交通のバスターミナルをちょっとだけ見に行ってきました。記念碑でもあれば別ですが、何もそれらしいものは発見できずちょっと残念。流石に市街地で廃線後60年近くも経過していては仕方ないですね。

旧淡路鉄道福良駅だった淡路交通 福良バスターミナル

帰路は気分を変えて淡路島に西北部にある北淡震災記念公園に立ち寄りました。ここは1995年に発生した阪神淡路大震災で大きく動いた野島断層がそのまま保存されており、地震のエネルギーの大きさを感じることが出来ます。ブラタモリで放映されたこともあってか、そこそこの見学者が居ました。

保存されている逆断層 もちろん模型ではなく実物


断層上にあった家屋もそのまま保存されている
堅牢な構造であった家屋自体は全体に傾いてはいるが、大きく壊れていない
ただ、ブロック塀のずれが地形の変化を物語っている

淡路島は明石海峡大橋で京阪神と直結し、かつ大鳴門橋を経由して四国を結ぶルート上にあり、交通も便利で観光開発に力を入れているようです。人形浄瑠璃のような伝統芸能も気軽に楽しめる施設があり、海を見ながら温泉にも入れて良かったですよ。

万協(ばんきょう)フィギュア博物館

2022年10月08日 | 非鉄系旅日記
写真の鉄人28号などは等身大
数とジャンルと言い、とにかく驚愕のコレクションだ

三重県多気のVISONという宿泊リゾート施設に行ってきました。他には何もない場所に突如として建設された感満載でしたが、地方創生プロジェクトとやらで相当気合の入った施設であり、老若男女楽しめるようになっています。 勢和自動車道のインターも直近にあり、車だと1時間も掛からないお伊勢参りを併せてVISONに・・・という方も多そうです。 ただ、今回はVISONの話ではなく、折角多気町まで行ったので立ち寄った万協フィギュア博物館のご紹介です。

万協というのはOEMで皮膚薬などを製造する製薬会社で、この博物館も同社の本社工場に隣接しています。なんで製薬会社がフィギュア博物館?と思う訳ですが、Wikipediaによるとこのフィギュアは全て同社の社長のコレクションで、当初は自宅隣接地に展示していたが、数が増えて置けなくなったので工場に・・・ということのようです。
従って、博物館に入館する際は、工場の受付で「博物館に入館したい」旨申告し、入場券と一緒にIDカードを受け取り、下の写真の様な工場の裏手を歩いて倉庫の入り口のような場所でIDカードをかざして入館ということになります。

博物館は工場の裏手にあるのでこんな場所を通っていく
グレーチングの上を歩いた突き当り右手に入り口がある

公式HPにもいろいろと紹介されていますが、とにかく驚愕の・・・というのがぴったりあてはまるコレクションで、幅広いジャンルの凄まじい数のフィギュアが、まあ雑然と展示されていて、一言で言うと博物館というより倉庫といった感じでした。

サンダーバードも1号、2号、4号や3号とドッキングした5号などはもちろん
パーカーのフィギュアやペネロープカー、秘密基地から等身大の制服まであった

入口近くのミリタリーゾーン
なんでここに両津勘吉が居るのか、そこは意味不明

とにかくすごい数
地震でもきたらフィギュアに押しつぶされそうな第二展示室

というわけで、博物館をイメージするとちょっと違いますし、上述の様に「雑然」感があるものの、何しろプラモなどを含めて幅広いジャンルが見境なく?コレクションされているので、懐かしさ含めて結構楽しめました。コレクターの方には垂涎の品も多いと思われます。

入館料は1,000円ですが、帰りがけに入場券(下写真左上)を見せると同社の商品を貰えますので、感覚的には半分くらい帰ってくる感じでしょうか。

入場券とお土産に貰ったシールと日焼け止め
ちなみに「まごころ」製品は地元高校生とのコラボ商品だそうだ

丹波・丹後の秋

2020年11月14日 | 非鉄系旅日記
福知山城 光秀が1579年頃に最初に築城し、
1873年に廃城になったが、1986年に再建整備された

 昨今はコロナの感染者も再び増加して、次第に「GoToナントカなんて大丈夫なの?」という雰囲気になってきましたが、これから冬に向かっていよいよ旅行も厳しくなりそうなので、秋の雰囲気を楽しむということで丹波・丹後まで出掛けてきました。

 先ずは福知山城から。一つ前の記事で近くの西教寺で開催されている光秀大博覧会について書きましたが、光秀ゆかりの福知山でもお城に隣接して「福知山光秀ミュージアム」が開催されていて、ドラマ後半の丹波と光秀の関係や本能寺の変の謎を中心とした展示がされていました。
 福知山城は昭和になって再建されたもので中身は郷土博物館なのですが、木造風の外観も立派で、やはり何かしら建造物があるのと坂本城址のように何もないのとでは観光資源として雲泥の差がありますね。

 
成相寺展望台からの天橋立


五重塔付近の紅葉も美しかった 遠方には海も見える

 さて翌日は成相寺(なりあいじ)という、天橋立の西北にある西国二十八番の札所に行きました。ここは本堂からさらに車で5分程上がった標高450m程の場所に展望台があり、写真の様に天橋立の全景を綺麗に俯瞰できます。本堂や五重塔の付近では紅葉も楽しめ、車でないと行き難い場所ですがお勧めです。


美しい安国寺参道の紅葉

珍しい茅葺の本堂

 最後は観光案内所で見つけたパンフレットにあった綾部の安国寺(京都縦貫道の綾部安国寺IC下車すぐ)というお寺で、紅葉のスポットとして紹介されていました。本堂は写真の様に珍しい茅葺で、ちょうど萱の葺き替えの作業が行われていました。こちらも訪れる人も少なく、里の秋を感じさせる風情のある場所でした。

鈴鹿の森庭園で梅まつり

2020年02月29日 | 非鉄系旅日記
鈴鹿山脈を背景に、しだれ梅が咲き誇る

 世の中は新型コロナウイルス感染症で自粛ムードが漂い、地元大津市でも幼稚園、小学校、中学校が3月3日から春休みを挟んで4月7日まで臨時休園・休校ということになってしまいました。 慎重に過ごすに越したことは無いとはいえ、社会的な影響もあるので、毎年1000人以上が亡くなっている通常のインフルエンザと比較して、いささか過剰な反応のような気もしますが・・・ 学校の現場も大混乱のようです。 
 という訳で、出かけるのも何となく憚られる訳ですが、かといって家に籠っているというのも辛いので、三重県鈴鹿市にある鈴鹿の森庭園というところにしだれ梅を見に行ってきました。 新名神高速道路の鈴鹿PAスマートICから5分足らずなので、大津からでも1時間30分も掛からずに到達できます。 借景の鈴鹿山脈に見事なしだれ梅がちょうど満開、鶯も鳴いて非常に良かったです。

梅と言えばやっぱり鶯

園内では早咲きの桜や菜の花も彩を添えていた

椿大神社 梅園から10分足らずの山裾にある

 帰路には日本最古の神社といわれる、椿大神社(つばき おおがみやしろ)に参拝します。 主神の猿田彦大神は地上に生きとし生けるものの平安と幸福を招く神様だそうですので、このコロナウイルス騒ぎも大きくならないようお祈りしておきます。  
 お隣にあった別宮椿岸神社には、「はらいたまえ、清めたまえ、六根清浄」と唱えながら触ると夫婦円満という玉があったのですが、もちろん触った後には石鹸で綺麗に手を洗っておきました。

鳥取観光

2019年12月03日 | 非鉄系旅日記
日本海には白波も立って寒そうな鳥取砂丘 人影も殆ど見えない・・・

 年末も近づいていよいよ寒さも本格化、温泉が恋しくなる季節になったので今回は車で鳥取県の三朝温泉まで行ってきました。 自宅からだと名神高速と中国自動車道は有料ですが、佐用から先の鳥取自動車道は無料なので比較的安く行くことができるのも嬉しい点です。 

砂像は遺跡や古代の物語など、テーマは多彩

 鳥取といえば砂丘ですが、流石にこの季節になると海からの風も冷たいので、往路は人気の「砂の美術館」に立ち寄りました。 ここの展示物である砂像とは圧縮した砂に彫刻したもので、今年のテーマは「砂で世界旅行・南アジア編」。 相手が砂なので立体造形の「加減」が難しそうですが、ライティングや遠近を上手く使ってなかなか見事に表現してあります。 
 
白壁土蔵群 このあたりが一番それらしい景観だったが
工事中のクレーンがちょっと残念

 さて、三朝温泉で一泊した翌朝は、古くからの倉吉の中心である白壁土蔵群地区に向かいます。 平日だったこともあり、それ程お客さんは多くなかったのですが、観光案内所や喫茶店などもオープンしていてなかなか頑張ってる印象でした。 第53代横綱 琴櫻記念館という施設がこの一角にあり、地域と相撲の距離の近さが感じられて興味深かったです。 因みに琴櫻関は在位僅か8場所と横綱としては短命で、おまけに66歳で早世してしまいましたが、琴欧州、琴奨菊、琴光喜などの後進を育てています。 

観光駐車場近くの琴桜関像 「郷土の誇り」を感じさせる


倉吉鉄道記念館の直ぐ傍には倉吉線を走っていたC11が展示
ただ傷みが酷く、この先どうなるのか

本当はC11を中に入れたいところだが、大きさからそうもいかず・・・といったところか
館内にはモーターカーの外に写真や資料が展示されている 
 
 もう一つ、鉄道ファン向けには少し離れた旧倉吉線の打吹駅跡に倉吉線鉄道記念館があります。 これは1985年に廃止になった、倉吉~山守20kmを結んでいた倉吉線に関する博物館で、訪れる人も少なそうですが、内部には写真や資料などがきれいに展示されていました。 両記念館とも無料というのも地元愛みたいなものを感じますね。

燕趙園 本格的な中国庭園だ

 車での旅行は鉄道ファンとして多少心が痛みますが、やはり便利。 折角鳥取まできたのでついでにいろいろ見ておくことにします。 
 上の写真は東郷池の傍にある燕趙園(えんちょうえん)という道の駅に併設された中国庭園です。 道の駅としての立地があまり良くなく、綺麗に整備された中国庭園にも拘らず訪問時は貸し切り状態でどうなることかと思ったのですが、中国雑技団の公演時間になると観光バスの団体が来てとりあえず一安心。 一見の価値があると思いますので機会があればどうぞ訪問してみてください。

 最後は往路の鳥取自動車道から見えた河原城に行ってみました。 羽柴秀吉が因幡を平定したときに山城を築いた場所だそうで、元々は天守閣などなかったそうですが、展望台として作られたそうです。 

なかなか立派な天守閣 時代劇のロケに使えそうだ

天守閣の最上階からはパノラミックな視界が広がる
鳥取砂丘も見えるそうだ(この日は確認できなかった)

 駆け足の鳥取観光でしたが、どの観光地も無料だったり比較的安価な入館料で楽しめる上に、見るだけでなく、食べたり飲んだり買ったりが楽しめるお店も良く整備されているように思いました。 大津も神社仏閣や文化財などにだけ頼るのではなく、セットとしての観光インフラが必要ですよね・・・


アムステルダムを高い所から・・・ オランダ旅行ーその3

2019年09月02日 | 非鉄系旅日記
南側がアムステルダムの市街 中央少し左側がダム広場付近の王宮、右の一番高い塔が西教会
手前のアムステルダム中央駅を行きかう列車も良く見える

最終日は午後の飛行機まで若干時間があったので、中央駅からアイ湾(IJ)と呼ばれる水路を隔てて対岸にあるA'DAM Towerに行ってみました。 

Buiksloterwegまでは中央駅裏側から数分毎に発着する無料のフェリーで 
(Buiksloterweg側から撮影)

 A'DAM Towerとか、ADAM Lookoutなどと呼ばれるこの展望台の高さは85mだそうで、地震国の日本にあるあべのハルカスやみなとみらい等と比べると大したこと無いのですが、一方でアムステルダム市街には規制があって高い建物が無いので見晴らしは非常に良く、特に天気(見通し)の良い日には一見の価値はあると思います。 また最上階は周囲が金網で、ところどころに写真撮影用?の穴もあるのでガラス越しではない写真撮影も楽しめ、中央駅に出入りする列車や、アイ水路を行きかう船舶を眺めていると見飽きません。

タワー西側 アイ水路は北海運河に繋がり、その先は北海に繋がる
多くの貨物船が行きかい、輸送の動脈であることを感じさせる

 このタワーのアトラクションの一つが屋上にあるブランコ。 前に振れたときは確実に下に何もないという恐怖のブランコです。 何でお金を払ってそんな怖い思いを・・・ もちろん私はやってませんが絶叫マシン好きの方はどうぞ。



 日本に帰って来てニュースを見ていたら、世界一安全な都市が東京で、シンガポール、大阪と続いて第4位はアムステルダムだそうです。 外務省の「中央駅付近はスリなどの単純犯罪が多い」という情報もあるので、日本国内みたいにボーっと歩いている訳にはいかないでしょうが、また機会があれば周辺国含めて訪問してみたいものです。

世界遺産 キンデルダイクの風車 オランダ旅行ーその2

2019年09月02日 | 非鉄系旅日記
ビジターセンター付近から
この日の午前中は雨のパラツク天気だったが、中々いい雰囲気の写真になった

 この日は世界遺産に登録されているキンデルダイク(Kinderdijk)の風車群を見に行くことにします。 このキンデルダイクの風車群はアルブラッサーワード(Alblasserwaard)という干拓地の排水の為に導入されたもので、オランダらしい水辺の農村風景の中に19基の風車が残っています。 こちらも公式サイトや公式アプリから各種の情報や割引チケットの入手、現地でのツアーガイド(英語)など入手することが出来ます。 
 今回のもう一つの楽しみはアムステルダムからの列車旅行! 往路は上記サイトの案内(Directionのページ)に従って、アムステルダムからロッテルダムを経由してドルトレヒト(Dordrecht)までNS(オランダ国鉄)のIC(Inter City)、ドルトレヒトからはバスでキンデルダイクに行くことにします。

アムステルダムからドルトレヒトまでは直通のIC 2218列車に乗車 2階建てで静かで快適

ドルトレヒトのバスターミナルから 316のバスで終点のキンデルダイクに向かう

 アムステルダムからドルトレヒトまではスキポール空港経由の新線を通り、ロッテルダムで乗り換えた方が早く着くのですが、往路は30分程余計に掛かるものの、ハーレムやライデン、ハーグといった都市を経由する乗り換えなしでドルトレヒトに行ける列車を選びました。 乗り間違えのリスク低減もさりながら、結果的にはこちらの方が駅や周囲の風景も面白かったです。 
 また、ドルトレヒトからのバスはキンデルダイク行きというお誂えの路線で、世界遺産なので観光客もそれなりにいるだろうからついていきゃいいや・・・と思っていたのですが、バスターミナルには他の乗客は皆無で、終点まで殆ど貸し切り状態でした。 

 前述のサイトで予めチケットを購入しておいたので、最初に紹介映像を見、その後中を見学できる博物館風車(2か所)などを見ながら散策して、最後に30分のボートクルーズで水路側から風車を眺めます。 アムステルダムの市内に比べると観光客もぐっと少ないし、もともと田舎なのでのんびりと過ごすことができるのが良いですね。 

風車の内部 風車の回転(右側)は、
木製の歯車と風車建物中央を貫通する軸を経由して水車を回す(下図)

風車の機構部分概念図

周囲には牧歌的な景観が広がる

クルーズ船からの景観も素晴らしい

近くで見ると想像以上に巨大な風車
今は風車はポンプとしては機能していないが、居住者のいる風車もある

 歴史や構造といった難しい話はさておき、ゆったりとした景色と雰囲気を堪能した後は、往路とは経路を変えて、ちょうど頃合いの時間に出発するWaterBusに乗ってロッテルダムに戻ることにします。 

ドルトレヒト - キンデルダイク ー ロッテルダムを結ぶウォーターバス 202系統
この船着き場、柵の無い場所が多く、足を滑らせたら地獄行きだ

7番のトラム ロッテルダム中央駅経由のWoudstein行き

 このウオーターバスはキンデルダイクからレック川を通ってロッテルダムのエラスムスブルグ(Erasumusbrug)船着き場まで、30分で到着します。 さらに船着き場の傍のWillemspleinという駅かロッテルダム中央駅までは7番のトラムで10分程です。 便の少なさと乗り換えさえ厭わなければこのルートも中々良さそうです。(駅から乗車する場合はWillemskadeが船着き場最寄)

アムステルダム中央駅に到着したICダイレクト 1039列車
ブリュッセルやパリ方面に向かうThalysも見える

 さて、往路は旧線を経由したので、復路はスキポール経由の高速線を経由するICダイレクトに乗車します。 乗車した列車は客車6両くらいの両端に電気機関車を連結したPush Pull列車で、ロッテルダム乗車時に隣が機関車だったのでてっきりその方向に動くと思っていたら、実はそれは後ろから押す側の機関車だったようでいささか焦りましたが、なんとかアムステルダムに戻ることが出来ました。

 それにしても自然と折り合いを付けて生きてきた日本人と違って、オランダ人はもっと挑戦的にこうやって自然を克服して生きてきたんやなあ・・・というのがこの日の感想です。
 
 ところでご参考までにオランダ国鉄NSの切符?の買い方で今回経験した3通りの方法をご紹介しておきます。
1)オランダ国内の全ての公共交通機関で使えるOVチップカールト
オランダ国鉄はもちろん、今回ご紹介したバス、トラム、ウオーターバスなどオランダ国内の公共交通機関全てで使える万能IC乗車券で、都市を跨って旅行する場合はすこぶる便利です。 旅行者は無記名式(カード代7.5€)を購入し、事前にクレジットカードからチャージして使います。 (日本は交通系ICカードも乱立・・・なんとかならへんのやろか) 
2)NSアプリで購入するバーコードチケット

NS(オランダ国鉄)専用で、スマホ用のNSアプリで列車を選択し、クレジットカードで支払いを済ますとバーコードのチケットが発行され、スマホ画面を自動改札機に読ませて使用します。 複数人数分のチケットを購入した場合はNSアプリを入れた別のスマホとチケットを共有することができます。(飛行機のe搭乗券のようなものです)
NS利用だけに限れば最もお勧めの方法です。
3)普通の紙の切符

やっぱり乗車記念に紙の切符が・・・という向きには、もちろん駅の自動販売機などで紙の切符が購入できます。 紙ですがIC入りの乗車券になっているようで、改札機にタッチするだけなので出場時に回収される様なことはありません。 
発行手数料として1€余計に掛かりますが、手元に残るのは良いですね。 (下はICダイレクト利用料金)