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湖西線 防風対策

2019年07月29日 | 鉄是好日
立派な防風柵が整備された湖西線(和邇~志賀間)
 安全運行の為なので仕方ないが、写真撮影は難しくなった

湖西線は冬場になると「比良おろし」と呼ばれる山から吹き下ろす強風の為に不通になることが多く、特に堅田以北の運転が打ち切りになると通勤通学に対するインパクトも大きいので幾つか対策が取られてきました。 
最も分かり易いのが防風柵で、和邇から近江塩津にかけての線路山側に、高架部分だけでなく築堤区間に至るまで高さ2m以上はありそうな立派な防風柵が断続的に出来上がっています。 基本、山側の設置なので、車窓からの琵琶湖の景観にはあまり影響が無いようですが、山側から琵琶湖を背景に写真を撮影するのは非常に難しくなってしまいました。 湖西線の和邇~志賀間は家からも近く比較的良く通った撮影スポットですが、上は今回大津市歴史博物館の江若鉄道の廃止50周年ミニ企画展用に撮影した写真で、下の以前のものと比較すると、写真としては相当「残念」と言わざるを得ないですね。


防風柵設置前は、すっきりと広がる琵琶湖を背景に電車が撮影できるお気に入りの場所だった。

風対策としては防風柵の他にも、以前は堅田以北の運転をバッサリ止める選択肢しかなかったのが、今年3月からは和邇に渡り線を設置して折り返し点を少し伸ばすといった対策もとられているようです。 この信号機の存在も前述の企画がらみで江若鉄道の元社員の方と廃線跡を歩いていた時に教えていただきました。


小野~和邇駅間にある渡り線用の信号機。 取付位置の関係で信号下の文字が読み取れないが、
 上側が本線、下側が渡り線の信号機だと思われる。

「いつまでも あると思うな 親と金」という諺がありますが、いつでも見られると思っている景色も、どんな理由で過去のものになってしまうかもしれず、こまめに撮影しておくことの大切さを教えてくれる例と言えそうです。
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