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時計ムーブメントの分解

2016年07月24日 | デジタル・電気系
取り外したムーブメント。中央部の軸に短針、長針、秒針がはめ込まれていた。

お気に入りだった時計が壊れてしまったので、時計の駆動部分であるムーブメントを交換して修理しました。 作業そのものは①外装取り外し、②針の取り外し(秒針、長針、短針の順に引き抜く)、③ムーブメントの取り外し(中央のナットを緩める)、④新しいムーブメントの取り付け、⑤針の取り付け、⑥外装取り付け、⑦時間調整 といったところで、「修理」という程の内容でもありませんが、後学の為、取り外したムーブメントを捨ててしまう前に分解してみることにしました。


ムーブメントの裏側。 下側に単三電池が入る。

分解といっても裏側に被さっている半透明のプラスチックカバーを取り外すだけです。 おまけに今回は元に戻らなくなっても構わないので時計ドライバーを差し込んで思い切って外します。


分解して見ると中身は非常にシンプル。

だいたいのQUARTZ時計の構成と動きは次の様なものです。
 ① QUARTZたる所以の水晶発振器回路。
 ② 運針用のコイル。 ①からの電流で電磁石になり③を駆動する。
 ③ 十字型をした回転子。 下側が永久磁石になっていて②の電磁石で一秒に四分の一周廻る。
 ④〜⑥ ③の回転を減速して1分で一周の秒針、60分で一周の長針、12時間で一周の短針を駆動する。


心臓部とも云える電子基板(緑色)。 
IC1個、水晶発振器1個の他は小型の抵抗又はコンデンサが2個しか搭載されていない。

分解しての印象は、ムーブメントはほぼ極限まで単純化されているということ。 ホビー用としてムーブメントを購入すると1,000円程度はする訳ですが、製造コスト的には100均で販売できるレベルまで抑えられている印象をうけました。 

それにしても、1,000円以上もお金を出してムーブメントを交換するなどというのは、単純に時間を知るという目的だけだと到底割に合いませんが、お気に入りの時計の中身だけ最新のものにするという気分的な満足感は悪くはありません。 また、さらに1,000円程出すとほぼ同サイズに収まる電波時計のムーブメントも入手可能ですのでこちらもお勧めです。
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