僕は、信号無視野郎に轢かれて、奇跡的に助かった。
だけど、高次脳機能障害その他症状てんこ盛り障害者にされた。
でもそんなことに負けてはいられないから、頑張って3年かけて復職した。
僕は健常者枠で復職したけど、できないことがたくさんあって、周りのサポートが必要になっちゃった。
申し訳ないんだけど、みんながサポートしてくれるから、僕は感謝してる。
きょうは、外回りで、許認可案件の現場を見に行った。
みんなでいろいろ話し合って、まずは、相手の要望通りの者は認められそうだ。
そんなことで、一通り見て回って、帰庁したら、窓口が何やら騒がしい。
対応してたのは、インフルエンザかもしれなくてフラフラの新人くん。
相手は、威勢のいい農家のおじさん風の人で、大声で何か騒いでる。
とりあえず帰ってきたばっかりだから、そのおじさんのいうことを聞いていた。
すると、「俺は心臓が壊れてドクターストップがかかっちゃったんだよ!」と言ってる。
僕は明日、更新した障害者手帳の交付を受けてくるから、「心臓疾患だと身体障害者1級かな」とか考えてた。
しかし、その自称心臓疾患のおじさんは「あんたたちだけだよ!認めやしねえのは!!俺を殺す気かよ!!!」と大声でで言い放った。
心臓疾患とは思えない騒ぎっぷりだけど大丈夫なのかな、と思ったけど、もうちょっと様子を見てみようと思った。
「俺はもう農業ができなくなったんだよ!!だから、国民年金だってこんなに請求されてるんだよ!!」と喚いてる。
何やらその請求書を新人くんに見せて、「だから、うちの田んぼを建売住宅にして売りたいんだよ!!」と喚きだした。
僕は、なるほど、と思ったけど、法律では建てられないこともあるから、もう少し聞くことにした。
その自称心臓疾患のおじさんは、「あんたらは法律でダメって言いやがって!!お前らの言葉には愛がないんだよ!!!」ときた。
新人くんは、「いろいろ事情があるようですけど、僕らが扱っている法律では認められません」と言っていた。
すると、自称心臓疾患おじさんは、「もう何回言わせりゃ気がすむだよ!!こいつらわよ!!!」と言い捨てて元気よく歩いて帰って行った。
窓口対応から解放された新人くんは、マスクをしてフラフラになって席に着いた。
僕は、「ご苦労様、大丈夫?具合悪そうじゃないの。」と言って労わってあげたけど、新人くんは
「あのおじさん夏にも来たんですよ」と疲れた声で言っていた。
高次脳機能障害の復職先としては、許認可事務はやっぱりハードだよなぁ・・・。
障害者にとって、
障害者差別禁止法の制定と障害者権利条約の批准
早期の実現が必要ですね。
障害者だからあれこれ余分なことを思う。
自分のことだけで必死なのに、その上さらに周りのことも気を配らざるを得ない。
障害者の権利等が、社会で認知されれば余分な苦労を思わなくて済むように思っています。
今、お昼休憩時間だから職場で書いてます。
やっぱり僕ら公務員は、法治国家の行政部門だから、法を冒してまで、自称心臓疾患おじさんに、愛ある対応を求められても、愛ある言葉しかかけられないですよね。
あの自称心臓疾患おじさんは、健康だけど働きたくない単なるニートおじさんなんでしょうね。
なんか、昨日の懇談会に参加してから、なんだかスッキリしませんよ⊂((・x・))⊃