ど根性系障害者は頑張って生きていくぞ!!!~高次脳機能障害その他症状てんこ盛り障害とともに~

交通事故で負わされた高次脳機能障害等とともに3年ぶり復職できたけど、次の目標を探しながらまだまだ頑張る奮闘ブログです。

障害者であることを自覚する辛さ、改めて感じた

2012年08月07日 17時55分13秒 | 日記
 事故に遭う前の僕は、自分に関する資料をそろえておく人だった。

 ここで、「だった」という過去形を使うのは死んだからではない。

 事故に遭う前の僕は、この世に存在しなくなっただけ・・・。

 でも、戸籍から消されたわけでもないし、住民票からいなくなっらわけでもない。

 事故に遭う前の、健常者の僕はいなくなっただけ。ただ、それだけ・・・。


 事故に遭う前の僕は、「障害者」にも優しいまちづくりを頑張ってた公務員。

 退院してから、つくることに僕が関わったところにずいぶん出かけた。

 確かに、よくできてたけど、それが、面ではなくて点でしかないことに気が付いた。


 「まちづくり」ということは、点ではなくて、面でなければならないんだ。

 それだけじゃなくて、面は当たり前で、立体的でなければならないんだ。

 
 僕がやってきたことは、面的、立体的に障害者に優しい施設を作ってきたけど
それは、まちづくりから見たら、単なる点にしか過ぎないことなんだ。


 今更気がついても遅いのかもしれないけど、行政って、各担当部署がいて
まちづくりの点を、作り上げていく。

 よく「縦割り行政」って言われるけど、立体的なまちづくりを一人ではできない。

 だから、それを、一つずつ分けて担当してるんだ。

 
 僕は、秋ころ復職する。

 行政の、ひとコマになれるかどうか、物凄く不安。


 きょうは、自分に関する資料が見つからなくて、ずいぶん探してみたけど
結局見つからなかった。

 復職したら、自分に関する資料だけじゃなくて、もっとたくさんの情報を扱わなければならない。

 でも、高次脳機能障害のせいにするわけではないけど、
僕は、記憶障害、注意障害、遂行機能障害を負わされている。

 こんな目に遭わせたのは、僕を轢いた信号無視野郎だ。

 だけど、復職したら、そんな言い訳はできない。

 でも、ここまで待ってくれた人がいるから、復職しないわけにはいかない。


 今朝、庭を掃除してたら、脱皮できないで動かなくなっていたセミを見つけた。

 セミは1週間しか地上にはいられないけど、このセミは地上に出て一生を終えた。

 でも、地面の下に、何年も生きていたんだ。


 もしかすると、また動き出すかもしれないから
羽化できないで死んだように見えるセミを、誰かに踏まれない場所に移してあげた。

 
 この死んだように見えるセミに、他のセミのように、1週間の夏の地上を楽しんで欲しい、と思った僕。

 これは、事故前の自分に戻りたい、という障害者の僕の気持ちを押し付けただけなのか。

 やっぱり僕は障害者なんだな・・・・。