この世界から逃げたい、でも自殺なんかできない、死ぬことで解決しないことだから

　僕は、事故に遭う前の自分がどういう人間だったのか、正確にわからない。

　それが、人間だから当たり前なのかもしれないけど・・・・。

　でも、自分が欲しくて集めたものは、物理的に存在する。

　だから、音楽が好きだったこと、カメラが好きだったこと、車が好きだったことはわかる。

　でも、何か隠してたもの、例えば、卒業の時に埋めておくような宝箱があったとしたら・・・。

　そんなものがあったとしたら、僕は誰にも言ってないと思う。

　秘密の宝箱だから・・・。

　たぶん埋めておいたりはしていないと思うけど、家の中のどこかに隠してあるかもしれない。

　でも、それを覚えていない。

　よく、ミュージシャンが亡くなったあとで、録音してたテープが発見されたりして
「未発表音源発見」って発売されたりしたけど、それは「良い発見」。

　反対に、芸能人なんかは、週刊誌で「暴露」なんて発表されてるけど、「悪い発見」もある。

　死んでしまえば、もう終わり、あとはよろしく～って、明るく自殺するのもどうかと思うけど
残された者はたまったもんじゃない。

　だから、自殺なんかしたくはないけど、死ぬことは怖くない。

　僕が死んだとしたら、嬉しく思うかどうかわからないけど、加害者側の損保の奴らは得するだろうな。

　だって、僕がまだ提訴してないうちに死んじゃったら、「はい、終わり！」だろうからね。

　だから、自殺なんか絶対にしないからね。

　僕を轢いた奴らが、「轢き殺しておけばよかった」って後悔するくらいに闘ってやる。

　もちろん、基地外野郎みたいな、信号無視の人殺しみたいなことじゃなくて、合法的に闘うんだ。