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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

奇天烈 ~蒼い殺意~ 人間性(一)

2025-07-12 08:02:08 | 物語り

彼は、心のなかを見せない。
たにんの侵入を極端にきらう。
それゆえか、彼の部屋をおとずれる者はいない。
そのくせ彼自身は、ひとの部屋にズカズカと入ってくる。

仲間と友人。
彼は、区切りをつけている。
それが何故なのか?
いままで考えもしなかった。
が、学友との口論から、それを考えるに至った。 
  
町工場での俺は、労働の代価を受け取る。
しかし夜学での俺は、支払う側のわけだ。
とうぜん、時間の自由があってしかるべきだ。

労働中の俺に、自由のないことは理解できる。
しかし何故に、授業の選択が許されない?
規則だからと、諦めにも似た気持ちになっている。

入学時の誓約書は、強制であり交渉事ではなかった。
町工場への就職時には、形だけであっても交渉があった。 



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