彼は、心のなかを見せない。
たにんの侵入を極端にきらう。
それゆえか、彼の部屋をおとずれる者はいない。
そのくせ彼自身は、ひとの部屋にズカズカと入ってくる。
仲間と友人。
彼は、区切りをつけている。
それが何故なのか?
いままで考えもしなかった。
が、学友との口論から、それを考えるに至った。
町工場での俺は、労働の代価を受け取る。
しかし夜学での俺は、支払う側のわけだ。
とうぜん、時間の自由があってしかるべきだ。
労働中の俺に、自由のないことは理解できる。
しかし何故に、授業の選択が許されない?
規則だからと、諦めにも似た気持ちになっている。
入学時の誓約書は、強制であり交渉事ではなかった。
町工場への就職時には、形だけであっても交渉があった。
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