昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ポエム・ポエム・ポエム ~焦燥編~ =敬虔=

2019-11-22 08:00:02 | 
俺はなんとかして
ケイケンな気持ちになろうと務めた

神の前で
シュウキョウという観念の怪物の前で

しかしスベテが むだだった

理知的、論理的ニンゲンの俺には
許されるコトのない
許されるハズのない
ことだった


(背景と解説)

なんとも傲慢な若者でした。
今思うと、ある意味、唾棄すべき人間です。
カタカナにしてしまうことで、己とは無縁な、いえそれらを超越した人間なのだと思い込んでいるー思い込もうとしている、まったく馬鹿な若者でした。

彼女らに、次第に距離を置かれたとしても、自業自得というものでしょう。
形の上では己を責めているようにしても、内面では、相手を責めているのです。
そして最後には、自己擁護の言葉を羅列して……

情けないです、みっともないです。
人生も終盤にかかった現在になって、やっと気がつくとは……。
これもまた、終活の一つなのでしょうかねえ。


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