昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

あなたと、私の感性との相性度は?

2013-11-29 17:55:42 | 
[十七歳の愛]

=起こり=

水たまりの中の青空が凍るのは 地上の全てが光を失うとき
   (少年期の空虚感)
新しい世界の生誕の日     ピサの斜塔は崩れ去る-落日
(硬派気取りの崩壊)
その朝(あした)ナイルの川に水が溢れ  砂漠の地に花が競い咲くことだろう
(恋心)

=賛歌=

水たまりの中で冷たい風に吹かれ 小さくなっていたのは青空
(揺れる心・想い)
マロニエの並木道を今日も又   若い二人は歩いたのです
                  (二人だけの世界) 
月は冷たい眼鏡で見ることなく その夜だけは雲に隠れることでしょう
(世間の冷たい視線)

=終焉=

銀の皿を並べたこの川に ちぎり捨てられた レモンの皮
  (失恋 レモン=初恋)
岸辺にたどりつくさお舟の 人影の背に 春が宿った
(開き直り)
その朝(あした)には 銀の皿を並べたこの川に すでにレモンの皮はないのです
(絶望感)
*原題=龍馬の死

=混沌=

ジュリエット 君の名はじゅりえっと ロミオはどこだ ろみおはここにいる
(相手の気持ちがわからない)
中世と現代 ビッグバンが起こり 月が光る そして弾けた
(慰め)
闇と光 堕天使ルシフェル ぼくは今も ここにいる
(未練)

=復活=

風に散り舞う新聞紙に 凍れた太陽光線が届く
(冷えた心)
靴底の破れから指が出て ようやくこの世に笑いが生まれた
(新しい恋の予感)
その夜白い舗道で 年老いたピエロは泣いていた
(うつろう心を持てあます)



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