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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (九)

2020-07-30 08:00:06 | 読後感想
芥川は、確かに当時の人たちよりは一歩抜きんでた近代人だった。そこにも彼の悲劇が存在しているのではなかろうか。そしてそれは、漱石にもつながるものであり、そこに芥川の、漱石よりの人格影響がうかがえる。唯、漱石には前にも述べた核があり、芥川にはそれがなかったということである。 . . . 本文を読む

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (八)

2020-07-29 08:00:44 | 読後感想
芥川の内面の苦しみは、そんな初期の頃の『蜜柑』のような心境を、だんだん許さなくなってきた。後期の作品には、もう「軽やかさ・若々しさ・初々しい感傷」は消えてしまった。 『河童』という作品により、このような娑婆苦に苦しめられている自分自身の姿を描き、厭世的傾向を表した。 . . . 本文を読む

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (一)

2020-07-16 08:00:36 | 読後感想
高校時代に傾倒していた芥川龍之介についての論文を、「灯」という文芸誌にて、発表しました。18才というのは恐い物知らずですね。読み返してみると実に生意気です。「うん?」という箇所も、ありました。が、当時の思いを大切にして、そのまま発表させて頂きます。 . . . 本文を読む

「忘れられた巨人」を読んでいる途中で

2016-01-26 09:02:38 | 読後感想
カズオ・イシグロさん著作の「忘れられた巨人」を読んでいます。 「わたしを離さないで」から入り、「日の名残りに」を読み終えて、現代作家において唯一といっていいファンとなりました。 そして今、「忘れられた巨人」を読んでいます。 一気に読み終えるということができずに、ちびりちびりとなめるように読んでいます。 . . . 本文を読む

「日の名残り」の読後感

2015-10-04 12:42:31 | 読後感想
長編小説を読み切ったのは、ほんとに久しぶりです。 ひょっとして、40年以上前になるかも‥‥。 カズオ・イシグロ という作家さん、ご存知ですか? 英国在住の、日本人です。 1982年、28歳の長編デビュー作「遠い山なみの光」で、王立文学協会賞を受賞されました。 1986年、「浮き世の画家」でウィットブレット賞を受賞です。 そしていよいよ1989年、「日の名残り」にて、最も栄誉ある「ブッカー賞」を受賞です。 . . . 本文を読む

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