松田敏子フラワーデザイン・徒然ローズガーデン

予定より長生きしている今を憂いながら、怒りながら、笑いながら楽しむ。

6月の詩

2010-06-07 17:38:55 | 芸術鑑賞・文学・音楽・映画など
 ” ペットボトル ”

中身を飲み干され

空になってラベルを剥がされ

素裸で透き通るペットボトル

お前は美しい  と心は思う



20101229/CA

からだに刺青された一連の数字

これがお前の存在証明?

そんなもの要らない  と心は呟く



何一つ隠さない肌の向こうで

コスモスがそよ風に揺れて

空っぽのペットボトルは

つつましくこの世の一隅にいる


   ・・・谷川俊太郎・・・



最後の四行が、心にしみる。


コメント (8)
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