とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

刺激に対する代償行為

2006-11-29 | 療育
先日のOTにて、最近ちょっと悩んでいる事を相談してみた。

ぶーちゃんはとにかく「物を叩いて遊ぶ」行為や「(ヒモなど)口に何でも入れてしゃぶる」行為が酷い。
物を叩いて遊ぶ・・・のは、まさに字の通り。
例えば、タンバリンがあったとする。
すると、そのタンバリンを持って叩いたり、降ったりして音を鳴らすのではなく、地面においたまま手でばんばん叩いて音を鳴らして遊んだりする。
その他に好きなのは良くレジに置かれているお金を置くグリーンのトレイ(笑)
あれって、お金を取りやすくするようにおく場所がまるで芝生みたいになってますよね?あれを掌で触ってちくちくする感触を楽しんだりするんですよ。
非常に怪しいです・・・(汗)
要するに物を利用して遊ぶのではなく、そのもの自体を叩く事によって音を鳴らしたり手から伝わる振動を楽しんで遊んだりするのだ。

その他にヒモをしゃぶる、あと駅の構内やマンションのホールなどで急に大声を張り上げて音の反響を楽しんだり・・・などなど。
昔は物にすら興味を示さなかった子だったので、ちょっと目に余る行為でも「何かに対して興味を持つ」という行動を止めたくなかったのでよほど酷くならない限りは止めなかったんですよね。
でも、少しずつ大きくなるにつれてやっぱりそのまま放っておく訳にもいかず。
最近は結構辞めさせるようにしていたんです。

そしたら、ちょっと気がついたんです。
いつの間にか私はぶーちゃんの行動を全部否定するようになってるんじゃないかって。
自分としては上記の3ポイントだけ「やっちゃ駄目」って言っているつもりなのですが、何せ言ったからと言って辞めるわけでもないので、気がつくと延々と「駄目、駄目」と言っている感じになってたんです。
何かそれが可哀想で・・・(涙)だって悪気があってやっている訳じゃないのにしょっちゅう怒られているんですもの。
要するにぶーちゃんは「何故それが駄目なのか」が理解できないんですよね。
まぁ仕方ない部分はあるのですが、だからといって言わずに放置しておくわけにも行かず。その辺の加減が最近よく分らなくなってきた。
そんなこんなですが、一体どうした良いでしょうかねぇ~と先生に愚痴を兼ねて言ってみた。

で、先生の見解です。
ぶーちゃんは多分今、刺激を体の中にたくさん取り入れたくて仕方ないのでしょうって事らしいんです。
普通ならただ見たり、聞いたりするだけでも充分刺激として頭に入るんだけれど、ぶーちゃんはその辺が結構弱い。
そういう状態で刺激を取り入れるために一番手っ取りのが掌や口から感じる刺激らしいんですよね。
赤ちゃんがいきなり口に物をいれるのは、口が一番敏感で刺激を取り入れやすいからなんですって(笑)言われて納得って感じですよね。

で、話は戻って。
もちろん「辞めて」という事自体を止めるのは今後の成長に色々差し支えがありますので、やはり言うべきことは言った方がいいらしい。
ただ、それだけではなく物を叩いたり、しゃぶったりする行為にプラスアルファをつけたり代償行為として何か別の刺激を与えたりしてあげればより良いんじゃないかって事だったんです。
今日は「こんなの使ったらいいんじゃない?」って教えてもらったグッズをいくつか紹介したいと思います。

まずは目を引いた一品がこれ、「もしもしフォン」
元々介護商品らしく、耳の遠いお年寄りに利用されることが多いこのグッズ。
これをどう使うかと言いますと、ぶーちゃんが大声を張り上げたときとかに口元と自分の耳元をあててあげるのです。
するとあら・・・張り上げた自分の声が筒を伝って自分の耳元にどーんと到着。
その声にビックリしてぴたりと声が止むんです(笑)

物を取るときに加減無く力を込めたり、ぶーちゃんのように大声を出したりする子の場合、その事の加減・・・例えば物を取る場合ならその物の重さや、声ならその声がどれぐらい大きいのかとか・・・が体感的に分ってない場合がおおいそうなんです。
今回のぶーちゃんの場合、自分が出している声がどのぐらい大きいかというのを直に体感するためにこのもしもしフォンがいいらしいんですよね。
「そんな大声を出すと耳がこんなにわんわんするよ~」を体験し、それを自分の中で少しずつ理解に持っていき声の音量をコントロールするきっかけを作る。
まぁ、そんな感じでしょうか。

その他にも握力強化のために、片側をぶーちゃんが持って、もう片側を私が持って綱引きみたいに引っ張り合ったりする。
普通のタオルでも出来るのですが、このもしもしフォンはプラスチックの蛇腹になっているので縮めた状態で一気にお互い引っ張り合うと「ばりばりばりっ」と音が鳴ってくれるので、ぶーちゃんとしても面白さが倍増するらしいのです。
ちなみに普通のタオルの時には見向きもしません。だって音も鳴らないし、ぶーちゃんとしては「ひっぱっても何も起らない」から楽しくないみたいなんです。
物を叩く代わりに引っ張って音をなる喜びを与える。
ようするにこれが代償行為の1つらしいのです。

ぶーちゃんの興味を引くポイント・・・「音」や「光」を織り交ぜつつ、そこにぶーちゃんの苦手な動き「物を持つ」「引っ張る」「指先でいじる」などをプラスアルファを加えてあげる。
とりあえず今ぶーちゃんに必要なのはそんなところらしい。

まだまだ色々紹介してもらったのですが、今日はタイムアップ。
残りは又後日ね♪




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