とんとんのヒトリゴト

のんびり成長中のムスメの成長記録と趣味や日々の徒然話など。

障害の重さを考える

2008-02-06 | 療育
先日、OTを受けている病院で最後の小児科検診を受けた。
(OTやSTを受けるためには、定期的に小児科の検診を受ける必要があるんです)
「ちょっと溜まってたんだけど・・・」といって先生が手渡してくれたのは、ぶーちゃんのリハビリ実施計画書だった。
(OTやSTの実地目標やその結果比較などを3ヶ月おきにこの様な文書にまとめる事が必要らしいんですよ)
しかし丸々1年分もあったのにはちょっと笑えたわ(笑)
先生溜め過ぎよ。

そしてその診断書の上には、ぶーちゃんの障害について書かれていた。
それを目の当たりに見るのは非常に久しぶりだが、改めてみるとげんなり来た。

運動精神発達遅滞、知覚障害、筋力低下、音声言語障害(言語発達遅滞、広汎性発達障害に伴う言語障害)

そんなに言わなくても結構よ・・・

そんな風に思ってしまったのには訳がある。

ぶーちゃんは、去年の夏に愛の手帳の再判定を受けた。
以前のエントリーでも書いたが、知能テストはボロボロだったけれど身辺自立が多少なりとも上向きの方向で伸びていると言うこともあり、DQ判定は40という結果が出た。ただし「言語の発達が著しく遅く発音無し」と記載されたため、手帳の判定はもしかしたら現在の3度(中度)から2度(重度)に落ちるかもしれないと先生に言われた。
でも、結果は3度のままで済んだ。
2度になると手当も増えるし、色々な税控除も受けられるので経済的な面ではとてもありがたいのだが、やはり親の思いとしてはこれ以上重い判定が下るのは非常に切ない部分もあったので、これはこれでありがたいと思った。


だが、一概にそうとも言えない現実を最近知ってしまった(ヲイ)


近場に頼れる身内がいない我が家ですが、だからといって私が四六時中ぶーちゃんの面倒を見ていられるわけじゃない。
(夕方までかかる用事だってあるし、お休みがはっきりしない相方には頼めない事情もあります)
そんな時は、今までなら保育園や託児所でお願いできていたんだけど、小学生になるとそう言う施設が全然無くなってしまうんですよ。
なので、私に何かあった時に安心して預けられる様な場所を今から見つけておいて手続きを始めなければ・・・と思っていたんです。

そこで、目をつけていた障害児ヘルパー派遣業者に問い合わせたところ、まず役所で「居宅介護」を受けるための受給証を発行して貰ってくださいと言われた。
その受給証を貰わないとヘルパーを利用した時に在宅介護としての補助を受けることが出来ない・・・って事らしいんです。
で、その時にやんわりと言われたのが「親がいたら出来ることも、他人になった途端に出来なくなることとかってあるじゃないですか?だから、良い風に見せるのではなくてありのままを伝えるようにしてくださいね」とのことだったんです。

受給証を発行する際には親子で面接をします。
その面接と親の子供に対する障害の程度を聞いた結果、お役所の方が「その子に必要な支援時間」を判定するらしいんです。
この時についつい親の欲目で子供の状態を話した結果、本当ならば1ヶ月辺り何十時間分もの補助が必要なのに、数時間分の補助しか出なかった・・・みたいな事になってしまう事が多いらしいんです。
そしてこういう場合、やはり3度の手帳よりも2度の手帳を持っていた方が優遇される・・・と言う話も聞いたのだ。

・・・うーん、微妙な気持ちだ(汗)
でも、細々でも働く事を考えると受給証による補助の時間は長ければ長いほど助かるんですよね。
まぁ、その補助を受けたとしても月に10日ぐらいしか働けないし、長い休暇の時にはまるっきり足りなくなって足が出てしまうのが現状かな。
あはは~現実は非常に厳しいのだ。

まぁ、出来ないことを嘆いても仕方ないので、出来そうなところからこつこつやっていこうと思っています。
とりあえず、近々その面接も受けに行かなきゃなぁ~と思っているとんとんです。







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2 コメント

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そうですよね・・・ (とんとん)
2008-02-09 22:10:57
hondaさん、こんばんは。
わざわざコメントしてくださってありがとうございました。

>障害の種類や度合に関係なく家族をサポートして
>くれる徹底したシステムを作ってくれることを
>願いますね。

そうなんですよね・・・。
それぞれの家族がもつ「困った感」をサポートしよう・・・という考えをベースにすれば、障害や手帳の有る無しで差別されることは無くなると思うんです。

もちろんそれが凄く難しいこともよく分ります。
でも、諦めたくはないから自分の出来ることからコツコツと周囲に働きかけ、他の方々の意識改革を図っていけたらいいなぁ~と夢見ている所です。

>高機能でIQが高いと手帳はもらえないし
>特別支援学級に入ることもできませんよね。
>でも、本人も家族も大変な苦労と心配をしています。

私も周囲の方々からこのお話を良く聞きます。
高機能だから何とかなるわけではなく、同じだけ・・・もしくはそれ以上のきめ細やかな対応が必要なんですよね。
障害の名前が違うだけで、悩みや苦しみは一緒です。
最近ようやく少しずつ高機能のお子さんに対する支援の話も出てきているようですが、もっと具体的に手が差し伸べられることを願っています。

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はじめてお邪魔します (honda)
2008-02-08 13:39:42
先日は、わがブログへのご来訪&コメントありがとうございました。

手帳の判定に複雑なお気持ち、わかります。

障害の種類や度合に関係なく
家族をサポートしてくれる徹底したシステムを作ってくれることを願いますね。

きっと、そう思っている人は多いと思います。

ウチは幸か不幸か4度の判定で手帳をもらっていますが
今の制度では
高機能でIQが高いと手帳はもらえないし
特別支援学級に入ることもできませんよね。
でも、本人も家族も大変な苦労と心配をしています。

根本的な改善が必要ですよね。
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