さいたま市「女性のための起業講座」体験発表にて

さいたま市と内閣府の女性若年層就業促進ジョブカフェ連携事業「女性のための起業講座」に参加した。「好きを仕事にした人」ということで起業体験発表をしたのだ。発表者はNPO法人食生活カウンセラーの会と（有）食生活の代表 堀啓さん、ナオエンパワーメントオフィス 代表の荒井直美さん、そしてE-スタヂオ代表のわたし。私が司会をしながら、起業時、起業後の苦労やエピソード、家族との関係づくりをどうしたか、といった体験談を伺い、起業を考える女性たちへメッセージを送る。

受講者は「起業」を職業の選択肢の一つと考える女性たち。結婚・子育てという年代の女性たちを前に、私たち、とっても真剣に話しましたー。

体験談ではなるべく具体的な話を聞きだしたい、そう考えて司会進行。
「とにかく起業したての自分は、知らないことがたくさんあった。その時は『なんて自分って無知なんだろう』と思ったけれど、今はもうそれをうまく利用してます。例えば・・・」。体験を交えながらお話しされた堀さん。「完璧でなくても良い、失敗したら素直に謝る、知らないことは教えてもらう、誠実に一生懸命やっていると誰かが見ていてくれるから大丈夫」堀さんの言葉は、ほっとするものでした。いやー、本当にそうです。「私を見つけてくれてありがとう！」そんな思いを私も何度もしています。自分の仕事をちゃんと見ていてくれる人がいるって、本当に嬉しいことですよ～。

「自分が動くことでやるべきことが見えてくる。それをやり続けると力がついてくる。動くことでネットワークも生まれます。例えば・・・」。安心して子どもを預けられるご近所さんとの出会い、ご自分が初めて挑む大きな仕事に、「がんばれ！」と応援してくれる仲間との出会い、そうして仕事を続け力をつけたとお話しされた荒井さん。なるほど、ほんとにその繰り返しです。ちょっと自信がない仕事でも、本気で取り組みそれを成し遂げていくことでどんどんどんどん力がついてくる。その仕事が「実績」となって、次の仕事につながっていく。ほんとうに、その通りです。

体験談を伺いながら、お話はいくつかにまとめられると気がついた。

（１）起業は頭で考えていても始まらない。プラス思考でとにかくやってみる。
（２）が、現実は厳しい。自己分析、お金のことなど一方で考えてね。（←苦手なら専門家の力を借りる）
（３）（１）と（２）を行う自分は、素直な心で誠実に希望をもって努力し諦めずに仕事を遂行するべし。
（４）その結果、人の協力、お金、評価などがついてくるもの。

そんなストーリーが見えた。

こういう私、今、私は自分の「好き」を仕事にしたと言い切れる。
それはたくさんの時間をかけ、たくさん泣いて、たくさんお願いして、たくさん怒って、たくさん徹夜して、たくさんお金もかけて、たくさん感謝して、その時の精一杯を積み重ねてきたからできたのだと思う。それだけのエネルギーをかけることから、本当に自分のやりたいことがわかってくる。やればやるほど、好きなことが見えてくる。だから、今、難しく考えず目の前にある好きなことから始めてみたらいいと思う。続けるうちに現実が見え、展開の仕方がわかるってもんよ。

「とんさんの一生懸命さ、それを見ていたら応援したくなりました」先日も、起業したての私を応援してくださった方が、あの時を振り返り教えてくれた。

多くの友人たちに。
自分が一生続けられる、皆が応援してくれる、そんな仕事に出会って欲しい、と心から思う。

有限会社E-スタヂオ