昨日、平成20年度のさいたま市早期起業家教育事業の企画提案コンペがあった。15分間の提案内容説明と10分間の質疑応答。審査員さんやご担当の方々を前に、プレゼンテーションした。
「プレゼンテーション実践セミナー」などを企画して実施している私。セミナーでは「こんなことに気をつけるといいですよ」などと話すものの、やはり自分がプレゼンするのは難しいですねー。15分という短い時間だったので、PowerPointを使うのをやめ、提出した提案書と話す内容を箇条書きにしたプレゼンテーション用のメモ1枚を使って企画を説明した。
さて、今回企画提案した「早期起業家教育事業」。平成15年から「社会人材の育成」をテーマに勉強し、模索してきた人材育成プログラム。人間形成の大事な時期にある10歳から14歳の子どもたちを対象とし、ビジネス体験を通して様々な困難を乗り越える体験を通し、コミュニケーション力、創造力、実行力、企画力などの社会人基礎力をつける社会人材育成の取り組みだ。 多くは「起業家教育」と呼ばれ、平成16年、17年あたり、アントレプレナーなどという言葉やら金融経済教育ブームもあって全国的に実施されていた。
ちょうど、ライブドアの堀江さんやら村上ファンドの村上さんらが、ベンチャー企業の「成功者」として騒がれていた頃。私は、その頃いわれていた「起業家教育」や「金融教育」は、私が必要と考える社会人材育成の教育とは違うと思っていた。
さいたま市はすごい。その時代にも、子どもたちを対象とした起業家教育を「これからを担う産業人材の育成」という視点を変えずに実施してきた。ただ単に「お金儲けすること」を教えるのではなく、地域社会とのかかわりの中で、資源に気付く力や地域の資源を活用する力をつけ、人と協力し合い地域経済を活性化し、共に助け合いながら生き抜く産業人を育成するということを続けてきたのだから。
私は、この事業に初年度から関わってきた。そして、昨年、念願かない私の作ったプログラムが採用され、実施させていただいた。昨年のプログラムでは、埼玉りそな銀行さんはじめ、さいたま市内の企業、NPO団体など、テーマごとにプロの力を借りてカリキュラムを実施。銀行については、銀行の人が教える、さいたま市については、埼玉の歴史に精通し市内を案内する活動をしている人たちが教える、チラシづくりはデザインのプロが教えるという風に。
目に見えている部分は、単純。子どもが会社を作り、商品を企画し、仕入れ、販売し、決算する、というもの。しかし、とんさんの企画のすごさは、この単純な流れを、子どもたちが、さいたま市内のプロフェッショナルたちと関わりながら、プロの力をかりて実施するところにあるのだー。そう、その地域で活躍する、その仕事のプロが子どもたちに仕事を教え、子どもたちとともに彼らの豊かな発想を商品化していく。
昨年実施したプログラムでは、「さいたま市を表現するお弁当」を作った。子どもたちが企画したお弁当を市内の製造業者が商品化。そのお弁当は、10月にさいたまスーパーアリーナで行われたさいたま市民まつり「咲いたまつり」で販売した。なんと40分足らずで完売。
この取り組みを通して子どもたちがつけた力は・・・。事業実施前、実施後の子どもたちの変化を、アンケート調査により数値化した。
経済産業省が、グローバルな経済社会を生き抜くのに欠かせない能力要素としてあげている12の項目のうち、事業後、子どもたちが「学んだ」としているのは主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性の11の力。ストレスコントロール力だけが、下がっている。これは、とても現実的でおもしろい結果だと思った。
ストレスコントロール力は、繰り返し困難を乗り越える経験からつけるもの。一時的な体験や、本を見て勉強するだけでは身につかない。日常的な問題克服の体験が必要なのだ。子どもたちは起業家プログラムを通し、たくさんの壁に直面したのだろう。(ケンカしたり、泣いたり。大変でしたよ~。)そして、ストレスを乗り越える大変さを実感したのだろう。子どもの感想にも、「大変だった」という意見が多かった。けれど、子どもたちはすごい。「大変だった。だけど、また参加したい!」とくるのだからねー。そう、彼らには困難に立ち向かう力がある!
こういうチャレンジ精神を育ててあげたい。困難にも負けない力強い次世代の人材を、地域の力で育ててあげたい。どうか、今年もとんさんの企画が通りますように!! 追伸:この事業の素晴らしさは、いくつもある。昨年の事業に関わったスタッフのうち、フリーターと呼ばれていた若者が就職をした。そして、協力してくれた事業社さんは、新たな事業を企画し、実現すべくさいたま市内で奮闘中。子どもの教育事業は、実は子どもたちと関わる大人たちに大きな影響を与えているのだ。
【今日の名言】
『人は、人の中で育つ。人は、人の中で磨かれる。』
とん
【写真】咲いたまサクラ弁当。
昨年のさいたま市早期起業家教育事業で、子どもたちが企画し商品化されたお弁当。さいたま市の花木は「サクラ」。サクラをテーマに、さいたま市、埼玉県内で取れる農産物をおかずに使った「さいたまを表現するお弁当」が完成した。
有限会社E-スタヂオ
埼玉県の情報満載!イーシティさいたま
「プレゼンテーション実践セミナー」などを企画して実施している私。セミナーでは「こんなことに気をつけるといいですよ」などと話すものの、やはり自分がプレゼンするのは難しいですねー。15分という短い時間だったので、PowerPointを使うのをやめ、提出した提案書と話す内容を箇条書きにしたプレゼンテーション用のメモ1枚を使って企画を説明した。
さて、今回企画提案した「早期起業家教育事業」。平成15年から「社会人材の育成」をテーマに勉強し、模索してきた人材育成プログラム。人間形成の大事な時期にある10歳から14歳の子どもたちを対象とし、ビジネス体験を通して様々な困難を乗り越える体験を通し、コミュニケーション力、創造力、実行力、企画力などの社会人基礎力をつける社会人材育成の取り組みだ。 多くは「起業家教育」と呼ばれ、平成16年、17年あたり、アントレプレナーなどという言葉やら金融経済教育ブームもあって全国的に実施されていた。
ちょうど、ライブドアの堀江さんやら村上ファンドの村上さんらが、ベンチャー企業の「成功者」として騒がれていた頃。私は、その頃いわれていた「起業家教育」や「金融教育」は、私が必要と考える社会人材育成の教育とは違うと思っていた。
さいたま市はすごい。その時代にも、子どもたちを対象とした起業家教育を「これからを担う産業人材の育成」という視点を変えずに実施してきた。ただ単に「お金儲けすること」を教えるのではなく、地域社会とのかかわりの中で、資源に気付く力や地域の資源を活用する力をつけ、人と協力し合い地域経済を活性化し、共に助け合いながら生き抜く産業人を育成するということを続けてきたのだから。
私は、この事業に初年度から関わってきた。そして、昨年、念願かない私の作ったプログラムが採用され、実施させていただいた。昨年のプログラムでは、埼玉りそな銀行さんはじめ、さいたま市内の企業、NPO団体など、テーマごとにプロの力を借りてカリキュラムを実施。銀行については、銀行の人が教える、さいたま市については、埼玉の歴史に精通し市内を案内する活動をしている人たちが教える、チラシづくりはデザインのプロが教えるという風に。
目に見えている部分は、単純。子どもが会社を作り、商品を企画し、仕入れ、販売し、決算する、というもの。しかし、とんさんの企画のすごさは、この単純な流れを、子どもたちが、さいたま市内のプロフェッショナルたちと関わりながら、プロの力をかりて実施するところにあるのだー。そう、その地域で活躍する、その仕事のプロが子どもたちに仕事を教え、子どもたちとともに彼らの豊かな発想を商品化していく。
昨年実施したプログラムでは、「さいたま市を表現するお弁当」を作った。子どもたちが企画したお弁当を市内の製造業者が商品化。そのお弁当は、10月にさいたまスーパーアリーナで行われたさいたま市民まつり「咲いたまつり」で販売した。なんと40分足らずで完売。
この取り組みを通して子どもたちがつけた力は・・・。事業実施前、実施後の子どもたちの変化を、アンケート調査により数値化した。
経済産業省が、グローバルな経済社会を生き抜くのに欠かせない能力要素としてあげている12の項目のうち、事業後、子どもたちが「学んだ」としているのは主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、状況把握力、規律性の11の力。ストレスコントロール力だけが、下がっている。これは、とても現実的でおもしろい結果だと思った。
ストレスコントロール力は、繰り返し困難を乗り越える経験からつけるもの。一時的な体験や、本を見て勉強するだけでは身につかない。日常的な問題克服の体験が必要なのだ。子どもたちは起業家プログラムを通し、たくさんの壁に直面したのだろう。(ケンカしたり、泣いたり。大変でしたよ~。)そして、ストレスを乗り越える大変さを実感したのだろう。子どもの感想にも、「大変だった」という意見が多かった。けれど、子どもたちはすごい。「大変だった。だけど、また参加したい!」とくるのだからねー。そう、彼らには困難に立ち向かう力がある!
こういうチャレンジ精神を育ててあげたい。困難にも負けない力強い次世代の人材を、地域の力で育ててあげたい。どうか、今年もとんさんの企画が通りますように!! 追伸:この事業の素晴らしさは、いくつもある。昨年の事業に関わったスタッフのうち、フリーターと呼ばれていた若者が就職をした。そして、協力してくれた事業社さんは、新たな事業を企画し、実現すべくさいたま市内で奮闘中。子どもの教育事業は、実は子どもたちと関わる大人たちに大きな影響を与えているのだ。
【今日の名言】
『人は、人の中で育つ。人は、人の中で磨かれる。』
とん
【写真】咲いたまサクラ弁当。
昨年のさいたま市早期起業家教育事業で、子どもたちが企画し商品化されたお弁当。さいたま市の花木は「サクラ」。サクラをテーマに、さいたま市、埼玉県内で取れる農産物をおかずに使った「さいたまを表現するお弁当」が完成した。
有限会社E-スタヂオ
埼玉県の情報満載!イーシティさいたま
自分のブログさえままならない毎日で、まして他のブログ拝見などは夢の又夢!でした。久しぶりに立ち寄らせてもらったら、子供のアイデアを生かした埼玉の桜弁当いいですね!率直な感想は「食べて見たいよ」
です。では又
http://www.ashinaga.org/about.htm
総会続き、お疲れさまです~。本当にそうですね。
今年は、もっともっとワクワクの「商品」生まれそうです。子どもの力はすごい!ご報告しますね。
寒かったり暑かったり、おかしなお天気が続いています。おからだお気をつけて!!
コメントありがとうございました。
誰かがやらなければならないみんなのこと、私はそういうことをできる人になりたいと思います。無理すれば続かない、だから、少しづつできることを・・・。
がんばりましょう~!