Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

年の終わりに

2006-12-31 | Asia 「圓」な旅
昨日のことをもう少し。

遅々として進まないNY旅行記を進めるべく、またMr.ピーナッツやワニに続いて大竹伸朗にも関わる「自由の女神」のことでも書こうと思っていたら、フセインの死刑執行のニュースが飛び込んできました。

判決決定後僅か4日にして執行された絞首刑は、直前の一部始終と爾後の様子がイラクのTVで報じられ、さながら全世界に向けられた公開刑のようでした。時間差があるので厳密に言うと公開刑ではなくあくまでも報道なのですが、これを公開刑と解釈すれば、人類史上最大規模のものに違いないでしょう。死に至る一部始終をこれだけ多くの人に見られて死んだ人もいなかったでしょう。そう考えつつ、至極厳粛な心持ちで、CNNやBBCのサイトでビデオ画像を見ました。

以前このブログにおいて、莫言の小説絡みで清朝最期の公開凌遅刑について取り上げましたが、百年前の残酷極まりない習慣は、このように形を変えて今なお続けられているのです。しかしフセインの処刑をこのような形で世界の隅々にまで知らしめる目的とはいったい何処にあったのでしょうか? 大掛かりな見せしめというよりは、キリスト教の二項対立的世界観における執行者の自己正当化というところでしょうか?

享年69歳。「私は犠牲になる」という言葉を遺し、処刑時に被せられる黒い布を拒んで素顔をTVカメラの向こうにあるものを見据えるように、元独裁者は逝きました。

イラクにおける12月の米兵の犠牲者数は過去最大ですが、彼の死刑によって、これからその数は少なからず増えるでしょう。スンニ派とシーア派の抗争も激化し、無益なテロが果てしなく繰り返されることでしょう。

So much trouble in the world. (ボブ・マーリーは某大統領とほぼ同世代であることに気づきました)

60歳の大統領 と 120歳の女神

2006-12-31 | RUGlad2BInAmerica?
世界にひとつしかない筈の真実とともにサダム・フセインが闇に葬られ、2006年が終わろうとしています。
年の終わりに斯くの如き私怨が籠められた復讐劇を見せられると、来る2007年が今年よりよい年になるような気がしません。

So Much Trouble in the World.







「おお神よ」「ムクタダ、ムクタダ」「この雑魚が」

「アッラーのほかに神はなし。ムハンマドはアッラーの使徒である。アッラーのほかに神はなし。ムハンマド...」
ここで、いきなり絞首台が落ちる

Saddam Hussein executed in Iraq
刑の執行のとき、某大統領は地球の裏側で睡眠中とか

2006年は、NYリバティー島に自由の女神が建てられて 120年目なのだそうです。
往時、彼女を見守っていた人たちはこの世から死に絶え、女神はいつしか二回目の還暦を迎えました。
そして同じ年に還暦を迎えた某大統領は、国際世論に背を向けてまで、拙速にもサダムの首にロープを架けました。
世界を照らす自由の理念は何処へ行ってしまったのでしょうか?

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NY「自由の女神像」、28日で120歳
 
[ニューヨーク 10月28日 ロイター]ニューヨーク市のリバティー島に立つ「自由の女神像」が28日、120回目の「誕生日」を迎えた。同像は、1886年10月28日に米国独立100周年を記念してフランスから寄贈されたもので、左手には1776年7月4日の日付が刻印された独立宣言書を抱え、右手にはたいまつを掲げている。1984年には世界遺産に登録された。

(ロイター) - 10月29日11時51分更新