いよいよ、その全貌が明らかになってきた、12月国立劇場の「通し狂言 隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ)~御存梅の由兵衛~」です。
製作発表が26日、都内で行われました(^_^)/ くわしい記事はこちらから。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20171027-OHT1T50111.html
また、あぜくら会のご案内をいただきましたので、その解説をもとに、私も説明をしてみます。
(当然ですが、私、まったくこの芝居をみたことがありません!)
梅の由兵衛(うめのよしべえ)とは、侠客です。
下総千葉家の重臣・三島隼人を旧主に持つ男で、隼人のもとから盗まれた、お家の重宝を探索しています。
そして、隼人の娘で、男と駆け落ちし、芸者になった小三(こさん、雀右衛門さん)を請け出すべく、金策に奔走し、悪事の糾明に乗り出しています。
一方、由兵衛の女房・小梅(菊之助さん)は、弟で米屋の丁稚の長吉(菊之助さん二役)に、小三の身請け金の工面をたのみます。ところがその事情を知らずに、由兵衛が行き違いで長吉を殺め、金を奪ってしまいます・・・・・。
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大坂に実在した人物がさまざまな芝居に仕組まれ、江戸の男伊達(侠客になった)梅の由兵衛。その芝居の集大成ともいえる、並木五瓶(ごへい)の傑作です。初演は1796年(寛政8年)。大正から昭和にかけて、吉右衛門さんのおじい様である、初代吉右衛門が大当たりとし、吉右衛門さんの実父である白鸚(初代、8代目幸四郎)に継承された、因縁の役でもあります。
今回は、吉右衛門さんが、初代の台本と原作を踏まえ、「通し狂言」として新たに補綴。宗十郎頭巾もあざやかな、由兵衛にチャレンジします。忠義をつらぬく由兵衛の心意気と、さまざまな人間模様の面白さを、ぜひご堪能ください!また、この前に、「今様三番三(いまようさんばそう)」がつきます。こちらは雀右衛門さん、歌昇さん、種之助さんほかの出演となりますのでお楽しみに!
年末はなにかときぜわしいですが、「梅の由兵衛」で痛快無比な舞台にふれて、素敵な年の瀬を迎え、大ヒットとまいりましょう\(^o^)/!