桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

下野竜也さん指揮・N響の定期演奏会にいってきました!

2017-10-16 03:29:07 | 音楽

わたしは自他共に認める、熱狂的なパーヴォファンなので

パーヴォ以外の人には浮気したくない!とおもっているのですが、

N響の定期会員になりましたので、せっかくだからいろいろな方の指揮も拝聴してみようと思い、

10月は下野竜也さん指揮の定期演奏会に行ってまいりました。

 

結論から言うと、とってもよかったです。いろいろ勉強になりました。

パーヴォ月間だった先月が、あまりにもフィーバーしていたので比較するのはちょっと違うのかな、と思うのですが、

下野さんも大変切れ味鋭く、力強く、ダイナミックな指揮を披露され、圧倒されました。

パーヴォ月間との大きな違いは、やはりパーヴォだとサイン会をしてくださるので

(パーヴォだけの大サービスなんだそうですね。ほんとうに頭がさがります!)

ロビーがとってもしずかなこと。はじめのうちはちょっと物足りない気がしたのですが、

クラシックをおちついて楽しむにはいいかもしれませんね。

 

コンマスもマロさんではなくて、伊藤さんということで、これまたちょっといつもと違う味わい。

堅実というか、手堅い演奏でしたね。

 

ただ、ベルクの一連の作品は、私にはちょっと難解すぎて、

眠くなってしまうところもちょっとありました。

「ルル」組曲のモイツァ・エルトマンさんのソプラノは透明感があって見事でした。

ヴァイオリン協奏曲のクララ・ジュミ・カンさん(ヴァイオリン)はちょっと硬質な感じでしたね。

むしろ、華やかなモーツァルトの歌劇「イドメネオ」の序曲や、

歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲のほうが、本領発揮の下野さんでした。

 

パーヴォのときは、みんなお祭り状態になってしまいますが(笑)

10月くらいの雰囲気が、本来のN響の定期演奏会の雰囲気なんでしょうね。

わたしも節度ある姿勢で拝聴しなくてはと思いました。

 

というより、パーヴォのときにあんなにみんな興奮状態になってしまうのは

なぜなんでしょうね。

やっぱりそういう意味ではパーヴォってすごすぎる!と改めておもってしまいます。

今週末、パーヴォに会いに、マカオに行ってくるので

また違いを楽しみたいと思います!

 

というわけで、小雨降る中のたのしい定期演奏会でした!



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