萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

文学閑話:文月の薔薇×紀貫之

2014-07-31 23:00:00 | 文学閑話韻文系
夏初めの薔薇



文学閑話:文月の薔薇×紀貫之

我はけさ うひにぞ見つる 花の色を あだなるものと 言ふべかりけり 紀貫之

僕が今日の朝、初めて見た花の色は色っぽくて、でも儚いって言うべき?
初めて見た君の朝の貌は薔薇の花みたいに艶やかだった、でも最初で最後になる?
あんまり綺麗だから幻のように儚く想えて、けれど幸せで忘れるなんて出来そうにないのに。

これは『古今和歌集』に載ってますがバラの花を詠みこんでいます。
「我はけさ」+「うひ」=「我は今朝 初ひ」と「我はけ さうひ」の二つ意味があり「さうひ」は薔薇の古名です。
今は薔薇を「バラ」と読みますが昔は「さうひ」「さうび」と読んでいました、で、ここで言う薔薇は何かって話ですけど。

庚申薔薇 Rosa chinensis 別名長春花

って種類だろうと言われています、
この薔薇は初夏が盛りなんだとか、で、7月終わりの今日に紹介してみました、笑
どんな花かっていうと薔薇の原種と云われ八重咲と一重咲きの二説ありますが色はいずれも紅紫色です。

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