萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

初夏の馥郁×John Keats

2023-05-31 15:30:00 | 文学閑話翻訳詩
ゆるやかな春、五月の夏
五月の花×ジョン・キーツ


初夏の馥郁×John Keats

I cannot see what flowers are at my feet,
Nor what soft incense hangs upon the boughs,
But, in embalmed darkness, guess each sweet
 Wherewith the seasonable month endows
The grass, the thicket, and fruit-tree wild;
White hawthorn, and the pastoral eglantine;
Fast-fading violets cover’d up in leaves;
And mid-May’s eldest child
The coming musk-rose, full of dewy wine,
The murmurous haunt of flies on summer eves.

足もとの花が見えない、
梢やわらかな香も見えない、
けれど、果てない暗闇のなか、甘い感覚たどればいい
この季かなう月が恵むのは
草、藪、野生の果樹、
白いサンザシ、田園詩のばらエグレンタイン、
草叢うずもれ色あせゆく菫たち、
【引用詩文:John Keats「Ode to a Naightingale 」抜粋自訳】


【撮影地:神奈川県2022.5.14/2018】

にほんブログ村 小説ブログ 純文学小説へにほんブログ村
純文学ランキング
著作権法より無断利用転載ほか禁じます

萬文習作帖 - にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銀雪の花、銀竜草の五月 | トップ | 水月が謳う×William Wordsworth »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

文学閑話翻訳詩」カテゴリの最新記事