萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚204

2014-09-08 00:30:00 | 雑談寓話
雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚204

で、紀伊國屋に行って本買って、
待合せた改札口へ行ったら歯医者がやってきて笑った、

「お久しぶりです、呼びだしてすみません、」
「そっちこそ遠路ようこそ、笑」

なんて挨拶から始まって店へ歩きだして、
年明けたけれどイルミネーション冬っぽい街に歯医者が言った、

「東京ってなんか華やかですよね、イルミネーション多くて、」
「バレンタイン近いから尚更かも、笑」

って思ったまんま言ったら歯医者は顔ちょっとだけ顰めて、
そんな貌に前訊いたことを笑ってやった、

「妄想ちゃんのバレンタイン攻撃とか思いだしてます?笑」

図星、ってカンジの顔がこっち見てくれる、
たぶん困った記憶があるだろう、そんな顔は口開いた、

「今年は無いと思うんですけど、あったら嫌だなって正直思ってます、」

嫌だな、って言葉にナニもらったのか予想つく、
で、そのまんま言ってみた、

「手作りとか重たいですよね?笑」
「わかります?」

困ったなって顔で笑って、歯医者は口開いた。

「いちど受けとったら持ってくるようになってしまって。料理とかきちんと躾けられてはいるみたいなんですよね、それが逆にちょっと、」

何言いたいのか何となく解かるな?
そんな理解で言ってみた、

「料理できますアピールが自信過剰うっとうしいけど、オツボネサマの身内だから断るのもメンドウ?笑」
「アタリです、そんなに不味いわけじゃ無いんですけど、」

ほんと困ったなって顔して笑ってる、
きっと他にもっと困っていた、そんな顔が言いたげなコトこっちから言ってみた、

「手作りって、好きな人のは美味しいけど嫌な相手なら自分は完全NGです。だから褒めもしないけど、センセは褒めたんだろ?他の褒めドコロ無くて、笑」

いわゆる社交辞令×営業だったんだろう?
相手は未成年ガキンチョサマ、単体できたら無視すりゃいい相手だけどオツボネサマって付属品がついている。
その付属品こそオッカナイから褒めざるを得なかった、そんなメンドクサイ状況おかしくて笑ったら歯医者は言った、

「その通りです、申し訳ないけど褒めドコロほんと無くて。好みとか考え方とか接点ほんと無いって言うか、」

褒めドコロ無い、でも褒めなきゃいけない場合はポイントがある、
ソレを歯医者も遣っただろう?そんな推測に笑ってやった、

「服装とか髪がキレイとか、ソノヘンしか褒められないくらい見た目も中身も不細工サン?笑」

たぶん顔立ちだけの問題じゃないだろう?
だから「中身も」って言ったら歯医者はちょっと笑った、

「悪いけど可愛いとか美人って言えなかったです、性格から全く合わなくて、」
「そういうの全く気付かないガキンチョなんだ?困るねえ、笑」

ほんと困ったんだろうな?
そんな推測に笑ったら困り顔がすこし笑った、

「いま少し愚痴っても良いですか?悪口とかみっともないけど、ストレスかなり溜ってて、」

たぶん今夜の目的1番目はソレなんだろう?
こんな事情なんとなく解かるから笑ってやった、

「自分で良かったら聴きますよ?ここなら100Km以上離れてるし、笑」

言うてしまえばコイツ自身ほんと甲斐性無しの馬鹿男だ、
こいつが馬鹿だから妄想ガキンチョをつけあがらせた、で、結果メンドクサイこと色々起きている。
だけど馬鹿には馬鹿の哀れさってある、そして本気で自分の馬鹿さ加減に気がつけるなら同じバカは繰りかえさない。

そういう「繰りかえさない」を歯医者も選びたいんだろう?

だから部外者の自分に話してしまいたい、
そんな空気に終電時刻が気になって、携帯ちょっと開いたらメール受信していた。

花サンor御曹司クンどっちだろ?

たぶんどちらかだろうな?
その結果が気になるけれど店に着いて、で、まずは入って、
すぐ案内された席に歯医者と向き合ってオーダーして、それから断りひとつ笑いかけた、

「座って早々だけど、今夜って向こうに帰る予定ですか?笑」
「こっち泊ります、明日はウチの病院休みなんです、」

嬉しそうに答えてくれる顔に今夜は終電コースだなって思った、笑

第41回 昔書いたブログも読んで欲しいブログトーナメント

眠いです、でも昨日バナー押して頂いたので短いですけどUPします、

Aesculapius「Chiron14」読み直したら校了です、続きまた加筆校正します。
加筆が終わったら第78話or短篇連載を予定しています、

この雑談or小説ほか面白かったらバナーorコメントお願いします、続けるかのバロメーターにもしてるので、笑

取り急ぎ、



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