萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション&ノンフィクション@御曹司譚380

2018-09-17 23:09:05 | 雑談寓話
「あのね、時間ある?」

って花サンが言った新年早々、
新年会しよっかね・と日本酒メインな店に予約して、
仕事始めから最初の金曜日@横浜、いつもの半個室にて最初の一杯スタートした。

「あー、おいしー幸せー」

って笑った花サンは幸せそうで、
って言うかなんていうか、いつもと空気ちょっと違っていた。

あーコレたぶん二択だな?

二択予想・なんだけどイズレにしても誰の話かは同じだろう?
この笑顔どっちの選択肢なんだろな?
なんて考えながら盃、言われた。

「あのね、人生の選択2つしようと思って、」

あ、予想ちょっと外れた×正解かな?
なんて思いながら新予想と笑った。

「2つって、職場と御曹司クン?笑」
「あーやっぱわかるんだ?」

黒い瞳ちょっと細めて、おかしそうに笑ってくれる。
機嫌どこかスッキリしているな?そんな貌が訊いてきた。

「ね?職場については、どんな予想してくれるてる?」

どんな、ってソレ・たぶんイコール等号だな?

なんて予想なんだか見えて、
そんな表情に12月のコト思い出した。

『結婚の覚悟なんて解らねーよ、家族って俺よく解んないし。』

って御曹司クンが言った12月、
その台詞ナントナク考えるときがあって、
それ以上なんとなく今この状況に思い出したのは、

『誰かと一緒にいたいとか思わないわけ?ほんとの同棲とか、おまえなら相手いっぱいいそーじゃん、』

なんて自分に言ってきた御曹司クンの貌は、寂しそうだった。
あの寂しい顔と今この酒むこうは関連しているのだろう?
だとしたら・あの夜、自分が言ったことかもしれない?

「一緒に住むほどの相手なら、結婚するし?笑」

あの夜の自分の言葉そのまんま、
そうして冷酒むこうの女性は盃の唇ほころんだ。

「すごい、同じこと言ってるよ?」

うわ、ソレってマズくないか?笑

っていう本音ひとつ冷酒に呑みこんで、
困った現実×12月の夜を笑った。

「冬休みに花サン、御曹司クンに選択を迫っちゃったんだ?」

それも仕方ないだろう?
そんな納得と困ったテーブル、色白の顔すっと近づいた。

「ね、別れるか結婚するかって言われたらね?トモさんなら何て答える?」

ソレってマズい質問じゃないのかな?
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ひさしぶり2年ぶり?にこのシリーズ更新ですが・2日連続で、笑
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