別荘で週末生活

リゾート・別荘で遊ぶ、楽しむ。そして日頃のつぶやき・・・那須と湘南より

昇り竜

2005年10月31日 | Weblog
家人の勤める病院の近くには地域有数の暴力団事務所がある。

暴力団の健康診断というのも何だかおかしいけれど、この事務所からはしょっちゅうお客さんが来るらしい。

切った張ったで来られるのは迷惑だが、もっぱら風邪やら腰が痛いなどが関の山だ。
病院内ではいつもの威勢はどこへやらである。

それでもヤクザは虚勢をはる。

大のにがての注射はこうだ。

腕を「あらよっ」とたくし上げ「センセー、注射なんぞ何本でもやってくれぃ」などといいながら目はシッカリとつぶっているらしい。

消毒綿が不意に触れようものなら、飛び上がって「ア・イテッ!」。
女医:「まだなにもしていませんが・・・」。

ヤクザ:「センセー、思い切ってやってくんなよ」

女医:「わかりました、では今日の注射は昇り竜の目に入れてあげましょ・・・注射の場所が特定されるとますます怖がるヤクザ。

「わっ!センセイ、竜の目だけはご勘弁・・・」と言うまもなくずぶりとやってしまう先生なのです。

「アグッ、もういけねえ、刺されちまったぁ~昇り竜と一緒に昇天で~ぃ」と、あくまでヤクザをうそぶく組員でありました。

みかじめ料をとるわけもないが、その種のトラブルがあると直ぐに駆けつけてくれるらしい・・・

松のことは松に習へ、竹のことは竹に習へ。
「三冊子」

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