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REDЯUM 一夜限定再結成LIVE「Six Years」 in阿佐ヶ谷LOFT A

2015年04月27日 16時40分51秒 | 音楽
2009年4月25日に解散したバンド、「REDЯUM」の、 6年振り再結成ライブに行って来ました。
(blog更新が凄く時間が掛かり大変お待たせしました。)

このバンドは、LUNA SEAのSUGIZOさんが認め、自らのレーベルから音源を発売する等、SUGIZOさんが見出だしたバンドで、メンバーには元THE BACK HORNのメンバーも所属してました。
そしてTHE BACK HORN自体もREDЯUMをリスペクトして居ました。
また「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野さんや、シンガソングライターの石崎ひゅーいさんも評価して居た、音楽を知る人ぞ知ると言うバンドです。
ドラムでリーダーは、現在THE JUNEJULYAUGUSTでZIGZOの高野哲さんと活動したり、HUMAN TAILで活躍する梶原幸嗣(KAZI)さん。
筆者の音楽趣味的に言わせて頂くと、元Jiænのフッチさんに影響を受け、尊敬して居ると言う方だ。
このREDЯUMは、フッチさんが所属してるKOINUとも対バンして居る。

またREDЯUM自体も、ソフトバレーのアルバム「MENOPAUSE」にバックの3人が参加してたりと実力が凄いバンドです。

筆者は、Jiænが大好きと言う事で、ネットを検索して居たら、KAZIさんのblogに行き当たり、KAZIさんもJiænが大好きな方だと知り、それが縁で僭越ながら交流させて頂ける様に成り、彼が演奏する音楽にも興味が沸きました。

このREDЯUMと言うバンドは、KAZIさんとやりとりをさせて頂いた時には既に解散してしまって居たので、リアルタイムでは知りませんでした。
ただ、後追いで聴き始めて居たので、曲も演奏もとても気に入ってしまいました。
バンドの情報も後追いで色々仕入れた中で、リーダーKAZIさんの解散宣言を受けてのインタビュー記事等も読んで居ました。
その時の記事がこちら(この後の文章にも伏線的に成ってるので御一読して頂けると嬉しいです)
その記事では、「解散するなら再結成は絶対しない」と明言されてました。
再結成をしないと言うのは、解散の条件の様な印象も受けました。

またKAZIさんと交流させて頂いてからも、SNS等の発言で、度々REDЯUMと言うバンド名は出てきますが、「REDЯUM音源を偶に聞き返す事が有るけど、やっぱり良いね!でも再結成はしないけど」みたいに、釘を刺す感じで可能性を否定してるのも拝見してたので、漠然と、このバンドは絶対に再結成は無いバンドなんだな。と筆者の中では常に思ってました。

それが今回の再結成の話。
どう言う心境の変化なのかな?と思って居たのですが、SNSやblog等の発言に拠れば
「4人全員揃って健在で居る時に、再結成出来る時に再結成しないと後悔する」
と言う様な意味の事を発言してたと思います。
この発言を拝見した時、筆者は或る一人の人物の顔が浮かびました。
ただ、詳しく言った訳では無いので、その人物が切っ掛けだったのか?は、あくまで筆者の直感です。

REDЯUMはリアルタイムでは聴いてませんでしたが、KAZIさんと交流を持たせて頂いてから、他の音楽好き知人から薦められた事も有り、THE JUNEJULYAUGUSTを聴く様に成り、KAZIさんの多彩なドラミングも大好きに成ったので、REDЯUMも後追いで聴く様に成りました。

暗い感じや物悲しい雰囲気で、筆者個人的感想としては、REDЯUMがTHE JUNEJULYAUGUSTの前身バンドなのでは?と感じました。
高野哲さんはKAZIさんと友人と言う事で、REDЯUMの作曲でも参加されてたりしてたので、哲さんがREDЯUMの様な音楽性のバンドをやりたくてKAZIさんを誘ってジュンジュラを結成したのかな?と想像しました。
まぁ個人的感想なので真相は判りませんが、兎に角ルーツ的な物も感じて、それとREDЯUM時代には既にKAZIさん独特のドラミングが聴けるので、REDЯUMも聴く様に成りました。
そして、もし生で観れる機会が有るならば、是非、と言うか絶対に観てみたい!と言う思いが強かったので、今回の再結成発表はとても嬉しかったです。

と言う事で、再結成一夜ライブは二部構成との事でしたので、
筆者は二部の方に参加しました。

現地に着くと入り口ではKAZIさんのHUMAN TAILでの盟友、窪洋介さん(西城生馬さんを超リスペクトヴォーカリスト)が、周りを見ると他のHUMAN TAILメンバーも集結してました。
そこへ次々と挨拶に現れるミュージシャンと思われる面々。
会場入りしてもお客さんも多いけど、やはりミュージシャンと思われる面々が凄く集まって来てくれてる様子が判りました。

これはやはりREDЯUMと言うバンドのクオリティーの高さとKAZIさん始めメンバーの人徳なのだろうなぁ~と思いました。
(バースペースではTHE JUNEJULYAUGUSTの盟友、佐藤統さんの姿も!)

OPSEは活動してた頃に使ってた物をしようしてたみたいですね。
SFの様な、とても幻想的で不思議な気持ちでメンバーが登場!

初っ端は「逆光」と「スライダー」と言う8ビートのアップテンポで格好良い曲で一気にボルテージをアゲアゲにされます。
特にスライダーは、とてもキャッチーでもあるので、筆者がREDЯUMを聴き始めて一番好きに成った曲です。
それが生で聴けて本当に良かった!
後でこの日のセットリストを拝見したら、第一部ではこのスライダーが演奏されて無かった様なので、二部の方に参加で大正解でした。
と言っても、一部と二部では意外とセットリストで個性が出てたみたいなので、一番正解は一部二部両方観ると言うのが正解だったかも知れませんね。

REDЯUMは活動してた時はMCをしないバンド、として拘ってたとの事ですが、(確かにREDЯUMの音楽性だと、MC無しに淡々と演奏してた方がクールな感じでシックリ来ますよね)しかし今回は、記念の再結成ライブと言う事で、ちょくちょくMCを入れるとの事でした。
「同じMCや曲を何度もしますけど、初めて聴いた体で聴いて下さい(笑)」
と言うネタ話や、MVの撮影での苦労(笑い)話とかで、多分クールだった本活動時代とは違う暖かい雰囲気で会場の時間が流れます。

演奏も、外さんのベースも、剛さんのギターも格好良いです。
特に剛さんは、今日は爆音禁止な阿佐ヶ谷ロフトと言う事でアコギでしたが、CDで演奏されてるエレギと遜色の無い迫力の有る演奏で圧巻でした。

ラスト近くのMCタイムで、メンバーそれぞれ、この日の想いを語る場面が有りましたが、この時、KAZIさんが再結成発表時に言ってた事を、もう少し踏み込んだ表現で話してくれました。
「以前までは、再結成するバンドって格好悪い。って思ってて、絶対に再結成はしない言ってたんだけど、去年、尊敬するミュージシャンの先輩が亡くなるって事が有って、メンバーが欠けてしまったら、もうその時は再結成したくても出来なく成ってしまうって思って、今はメンバーが健在だし、再結成したいと思ったら、元気なうちに再結成するのって、格好悪く無いんじゃないか?って思い始めて、友人とか先輩とかに相談したら、皆がやればいいじゃん!って背中を押してくれました」
と言う様な意味の話をされました。

KAZIさんのこの話を耳にした時、名前こそ出さなかったですが、やっぱり西城生馬と言う偉大なヴォーカリストの死が、KAZIさんの中でも大きかったのだと思いました。
筆者も以前、当blogで、生馬さんが逝去した際に、これでJiænの再結成は物理的に不可能に成ってしまいショック…
と言った様な事を書いたと思いますが、KAZIさんもきっと同じ気持ちだったのだろうと感じました。
そしてそれをREDЯUMと言う素晴らしいバンドにも重ね合わせて、評価してくれてたファンが悲しまない様に、そして何よりも自分達が後悔しない様に、そう思う切っ掛けに生馬さんがしてくれたのかな?と思いました。
勿論、個人名を出した訳では無いので、切っ掛けは生馬さん一人では無く、他にも何人かの偉大なアーティストさんの死が有った、その中の一人と言う事なのかも知れないけど、KAZIさんと知り合う事が出来た切っ掛けが、お互いにJiænが大好きだった事なので、筆者の勝手な想像では有るけど、この一夜が生馬さんが導いてくれた御縁だったのかな?と、そのMCの意味をこの会場で知ってる少ない一人だとすると感慨が深かったです。
(思い込みかも知れませんが)

そしてライブラスト曲前のMCで、ヴォーカルのYUMIさんが、この一夜への想いをMCされました。
6年振りにステージに立ち、6年のブランクが有ったのに、大勢の温かいオーディエンスが駆けつけた、と言うのが嬉しかったと言うのが一番だと思うけど、途中言葉を詰まらせ、思わず嗚咽を漏らし、色々な想い、感情が溢れ返り、気持ちと言葉が纏まらない、と言ったような様子に、やはり単純に沢山のお客さんが来てくれて嬉しい、と言うだけでは無い、色々な想いが有るのだと感じました。
その感情はラスト曲の「ウツクシイカゼ」の曲中にも、歌が詰まってしまう程の昂りでした。
此処からはYUMIさんの心中の個人的な想像です。REDЯUMと言うバンドの解散は、ヴォーカルのYUMIさんが脱退を申し入れた事に因る事だと記事等で聞いていました。
もっと具体的に言うと、脱退と言うより、引退(普通の女の子に戻りたかった)を望んだと認識して居ます。
ヴォーカルを交代させてバンドを続けると言う道も有りました。YUMIさんもバンドメンバーの凄さは知っているので、その道を望んで居たとも。
しかし、リーダーのKAZIさんは、YUMIさんをリスペクトし、YUMIさんの声がREDЯUMの魂なのだと言う想いが有る為、その魂が辞めるならREDЯUMも解散。
と言う様に決断したとも聞いて居ます。
それを聞いて翻意はしなかったけれど、やはりYUMIさんの中でも“REDЯUMを壊してしまったのは私だ。”と言う自責の念を、この6年間ずーっと密かに思って居たのではないかな?と思いました。
メンバーの仲が悪くて解散した訳では無いので、解散後も交流は有った(メンバーで飲んだ写真とかも拝見してました)けど、解散したら再結成は絶対にしない。と言うポリシーの為に、永遠に復活する事は無いバンドを自分が永遠に無くしてしまった。と感じてた様な気がしました。
だから、あのYUMIさんの涙、嗚咽、MCで上手く言葉に出来なかった状況、ラスト曲での歌の詰まりには、自分のせいで永遠に蘇る事は出来なく成ったと思っていたREDЯUMが復活出来て、また6年前と同じメンバーとステージに立てた奇跡に、例えメンバーからは責められては無くとも、自分の中での自責の念から開放された様な、そんな印象を受けました。
そしてその上で、6年振りのステージに、ファンや、音楽関係のシンパな仲間が、大勢集まってくれた感動が、感情の津波と成ってYUMIさんの心を包んだ気がしました。

ラストのウツクシイカゼが、フィナーレ感の有る名曲と言うのも併せて、YUMIさんの感情を見ていた筆者も、感動を抑える事は出来ませんでした。

とても素晴らしい復活ライブでした。本当に観に来て良かったと思いました。

そして個人的には、この素晴らしいこの日の縁は、やはり西城生馬さんが作ってくれた縁だったのかな?と思わずに居れませんでした。
生馬さんが晩年、一番気に掛けて居たで在ろう格好良い後輩ドラマー、梶原幸嗣さん。
きっとこの日のステージも、天国から見守ってくれてた気がしました。



2015 4/25 REDЯUM「Six Years」2部 SETLIST

1.逆光
2.スライダー
3.CIRCLES
4.僕だけのパーティー
5.ジェリコ
6.TOKYO
7.背中
8.翳りの街
9.鮮やかな色
10.真夜中の来訪者
11.緑の砂漠
12.紅く光る。
13.冬の匂い
14.ウツクシイカゼ




PS:純粋にREDЯUMで検索で来た方には、度々出て来るバンド名、Jiænとか、西城生馬って人名に、何だよREDЯUMと関係無いだろう!
と思われると思います。
筆写がKAZIさんと言う素晴らしいドラマーを知った切っ掛けがKAZIさんもJiænが好きだったからって事と、実際にこの日のライブには西城生馬と言うボーカリストとの縁を感じたので、多めに書かせて頂きました。
これに関しては、もしかすると記事を読んでくれた時のKAZIさんも迷惑に感じてしまわれるかも知れないとも思いましたが、
別の方面で、最近、当blogは、Jiæn関連のワード検索で辿り着く方が非常に多いと言う事と、この記事は筆者のFacebookにもシェアの予定で、Facebookには最近、元Jiænのメンバーや友人の方々とも繋がって頂ける様に成ってるので、Jiænをリスペクトして居るドラマー、KAZIさんの音楽活動を、その方達にも是非知って頂きたいと思い、そちら方面からも記事を読んで頂ける様に書きました。ご容赦下さい。

そうそう、序と言っては何ですが、西城生馬関連と言う事で、以前からKAZIさんに読んで頂きたい事が有ったのでオマケで書いてみました。


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