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ジロ・デ・イタリア2007開幕!

2007年05月12日 15時34分08秒 | サイクルスポーツ
自転車ロードレースの世界三大レース(グランツール)の第一弾。
イタリア一周レースの、ジロ・デ・イタリアが、今日から開幕です。

ツール・ド・フランスが、世界最大の自転車レースならば、
ジロ・デ・イタリアは、世界最高のレース。
と、イタリア人が誇りにして居る程のレースです。

ツールの総合リーダーには黄色いジャージ、マイヨジョーヌが授与される(次のステージで、着てレースをする名誉が与えられる)事で有名ですが、
このジロでは、総合リーダーには、マリアローザと言う、ピンクのジャージが授与(次のステージで、着てレースをする名誉が与えられる)されます。

 これは、ツールが、黄色い紙面の新聞、レキップ紙がレースを始めた事に由来する事に対抗し、
ジロは、ピンクの紙面で有名な、ガゼッタ・デロ・スポルト紙がレースを始めた事に由来します。
(このブログでは、サッカーが好きな人も何人か見て居そうなので、
サッカーファンの間では御馴染みな、ガゼッタのピンクが由来。と言う説明が判り易いかな?と思いました。

 と、在り来たりな講釈を垂れましたが、実は筆者、今回のジロが本格的に観戦するのが初めてです(汗)
言わばジロデビューなのです(苦笑)

 まぁ、それなので、まだ馴染みの無い方にも、一緒に知ってもらおうと思い、
ジロの基本的な薀蓄を書いてみました。

 元々筆者は、自転車競技の熱狂的ファンと言うよりも、
ツール・ド・フランス≒サイクルロードレース的な感覚で見ていた。
それが昨年、現在日本人最強ロードレーサーの別府史之選手が、
日本人は、ツール以外には、全く興味が無く、それ以外のレースで幾ら頑張っても、
それを知る事も無いし、知ろうともしてくれない。なので悲しい。

と言った様な意味(超訳)を言って、嘆いて居たのを見て、
自分も感じる処が有り、考え方を改める事にしたのです。
(サッカーでも、海外サッカーに在らずんば、観る価値のサッカーに在らず。
的なミーハー野郎の言動に憤慨したり、
国内でも、Jリーグに在らずんば、応援する価値も在らず。的な、
偏狭メジャー志向な言動を聞いて、憂えています。
(J目指しチーム注目ファン層の間でも、草津後は、この傾向が顕著だと感じています。))
まぁ、そう言う、サッカー的な憤慨と似た感覚が有ったので、別府選手の気持ちが判る様に成りました。

 それで、ツール以外も観よう!と思ったタイミングで、幸か不幸か、
昨年のドーピング大問題。
 ツールの有力優勝候補の軒並みの出場停止が有り、
 続くグランツール最後の、ヴェルタ・ア・エスパーニャで、
ツールを締め出された何人かの有力選手が出場して、
ツールでの消化不良を、言わば補完する感じの面白いレースを堪能。
と、同時に、ツール以外のレースの面白さも実感して、
完全に、サイクルロードレース全体に、嵌れた切っ掛けに成った。

 それと同時に、UCIプロツールと言うシステムも知り、
年間を通じてチャンピオンを決める。と言う面白さも知り、
同時に、UCIプロツール所属の選手が通年で出場して居るので、
そう言った意味でも、飛躍的に(ツールで御馴染みの選手も、
他のレースでも同じく活躍してたり、逆にツール以外で活躍する名選手も多い)
選手のキャラとか、特徴とかを知る事に成り、更に楽しく成れた。
と言うのが有るので、結果的には、ドーピング問題は良かったのかな?
とか、良い方に考えてみる。
 また、やはりフミ(別府選手)の嘆きには感謝です。

 と言う事で、ツール以外にも注目し始めた筆者ですが、
ツール以外に興味を持つ前から、サイクルロードレース好きな、
サッカー系友人の中では、このジロは楽しみなレースだと言う事を聞いていたので、
改めて興味を持ってからの、このジロには、凄く興味を湧かせられ、
今から凄く楽しみです。

 特に、今年は有力イタリア人レーサーが、調子が良かったり、特徴有る選手が出てきたりで、
もしかすると、ツール・ド・フランスより面白く成るんじゃないかな?
と思っています。

注目の選手は、
ランスの銀河系アシスト集団の、ディスカバリーから、
(多分、イタリア人エースのバッソが移籍して来た影響(イタリアの両雄並び立たず)だろう。)
同じく、カザフの英雄ヴィノクロフの、アシスト銀河系軍団へと、カザフオイルマネーで変貌した
アスタナへ移籍した。パオロ・サボルデッリ。
ダウンヒルには絶対の自信を持ち、ファルコ(隼)の異名をとる。
彼は一昨年、ジロを制して居るし、普段はヴィノクロフの為のチームでも、
このジロだけは、サボルデッリの為のチームにする可能性が高い。
そう考えると、この豪華アシスト陣を擁する彼が、一番強い気がする。

昨年はツールでマイヨブラン(新人賞)を取り、
若くして2004?ジロの総合優勝マリアローザの経験も有る。
ランプレのダミアーノ・クネゴ

昨年、バッソと最後までマリアローザを争った、
サウニエルドゥバルの、ジルベルト・シモーニ。
チーム内には、イタリア人新鋭の、リカルド・リッコ(昨年ジャパンカップ覇者)
も居たりで、面白い。

他には、リクイガスのダニーロ・ディルーカ。(UCIプロツール覇者経験有り)も調子が良さそう。
こちらも、パリ~ニースでも活躍して調子が良いイタリア人、ペリゾッティーが居たり、
ルカ・パオリーニが居るので面白い。

イタリア人ロードレーサーだとこんな所かな?
他の国にも有力レーサーは多く、どちらにしても面白い事に成りそう。

残念なのが、サイクル界での、ランス・アームストロングの後継者と目され、
現在イタリア人ロードレーサー最強と思われ、ランスを継ぐ者として、
ディスカバリーに鳴り物入りで移籍した、イヴァン・バッソが、
昨年のドーピング問題の余波で、ドーピングを認めてしまい、
チーム退団&今期断念で出場をしない事だ。

ただでさえ、今年はイタリア人当たり年なので、上記の有力イタリア人と、
バッソが鎬を削ったら、どんなに面白いジロに成ったのか!?
と思うと、悔やまれて成らないです。


 選手分析はこれくらいで、今年のレースですが、
今年は近代統一イタリアの、統一に貢献したガリバルディーの、
生誕二百年記念と言う事で、彼の所縁のあるサルディーニャ島がスタート。
近代統一イタリアは、サルディーニャ王国が中心と成って成し遂げましたからね。
この島で3ステージをこなし、第4ステージより本土上陸。
イタリア長靴の、脛の下辺り~上陸して、海沿いを一路アルプスのフランス国境付近まで北上。
そこからアルプス山地の国境をなぞる様に東へ向かい、
オーストリア・クロアチア国境方面へ、
そこから国境地点を離れて北部の内地に入って、一路ゴールのミラノへと向かう。
全21ステージ

途中二回の休息日をはさみながら、
チームタイムトライアル1回
山岳個人タイムトライアル1回
個人タイムトライアル1回
で、三週間の戦いを行います。

今日の第1ステージは、チームタイムトライアルです。
楽しみです。皆さんも、良かったら是非、楽しんで下さい。


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