愛、麗しくみちる夢

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気分小説8

2007-02-05 14:13:26 | 創作・みちレイ
「あの、せっかくですが。今日は火野さんと予定が入っておりますので」

「「え?」」
お姉さまの疑問は、なぜあんた?
レイの疑問は、なぜ私? だった。

「ですから、申し訳ありませんがお誘いはお断りします」

聞いていないわよ!みちるお嬢様がお姉さまから逃れようとしたとっさの嘘であることはあきらかだったけれど、巻き込まれるつもりのないレイは、お姉さまの視界の中にあるにもかかわらず、あきらさまに嫌な顔をしてみせた。
「…ぅおほん。レイとの約束?それは初耳だわ。では、レイとの約束はキャンセルなさい」
すかさず、お姉さまにはレイの表情やらですべてを読み取られてしまう。
「私と火野様の間の話ですので、美奈子お姉さまには関係ございません」

私も関係ないわよ!
レイは口に出したくなった。
「レイはそんなこと聞いていないという風よ?」


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