平凡な毎日の中で見つけたものは?!

発見、驚き、感動…それにはアンテナ張ってかすかな信号でもキャッチしよう!

「たけふ菊人形」と「冠山」から「徳山ダム」へドライブ

2009-11-08 15:01:37 | 季節(景色・空や海・虫・植物等)
今日11月8日(日)福井市では秋晴れの空の下、
47チームエントリー「第25回Fukuiスーパーレディース駅伝競走大会」が開催され
福士加代子がアンカーの「ワコール」が優勝。
福井県選抜チームは見事9位と健闘しました

11月に入るなり思わぬ寒さに震えた先週でしたが、
週末からお天気も回復し、日中も平年並みの気温になったので、
5日(木曜日)ダンナ公休の日、
次兄宅が譲ってくれたチケットで「2009たけふ菊人形」へ、
舅姑を連れて行きました。



毎度のことながら、舅姑はOSK歌劇団のグランドレビュー観劇。
その間、tokonekoとダンナは「展示菊花」や「天地人菊人形展」を鑑賞。
平日なので、人出も少なくゆっくりと見ることが出来ました。





菊人形展、レビュー観劇は午前中に終え、昼食を姑リクエストの
「8番らーめん」で済ませて、プチドライブすることに。

越前市のお隣、今立郡池田町の冠山(かんむりやま)はきっと紅葉見頃に
なっているのでは!と車を走らせました。
池田町へは何回か行っていますが、冠山方面は初めて。

ナビの通り進んでいくと右手に有名な「かずら橋」の案内板が…
(チラッと見えた駐車場には結構多くの車や人影が、それに水車も回ってる)なのに、
ダンナはそのまま走り続けます。


「このまま行くと、冠山越えて岐阜へ行くんじゃないの?」

確かに紅葉刈りには、山の上部がよりきれいではあるのだけど
岐阜まで行って帰るには時間がちょっと足りないんだけど…
それでもダンナ、林道へと入っていきます。
どんどん上へ、上へ…道幅が狭くなっていくけどかまわず
それにつれて山の木々の色合いは、黄色、朱色、赤と濃くなってきれいです



狭い林道を、何台か降りてくる車とすれ違いながら登り続けると、
「冠山峠」に到着。
駐車場には数台の車が止まっている。



福井県と岐阜県の県境ゲートを越して岐阜県側に
車を停めて車外に出たダンナとtokonekoに突然声を掛けてきた男性。

「あ、福井からの車だ。よかった!すみません、ブースター持っててませんか?」
「あちらの福井から来た車のバッテリーが上がっちゃって、
 皆さんに聞いてるんですが、 どなたも持っていないので…。
 このままだったら、僕の車で牽引して行こうかと思っているんですが、
 ちょうどあなた方がいらしたので聞いてみたんです。」

見ると、4駆の車と軽自動車が牽引ロープでつながっている

『エーこれでこの山を下るの、ウッソー無理でしょ

『確か以前、予備にブースターを買ったけどこの車に載せてあったっけ?
 一応見てみますが…あ、ありました、ありました。』

「本当ですか!良かった、良かった これでもう大丈夫
 皆さん、ブースターがありまたよ。助かりました。ありがとう


早速、軽自動車と4駆をブースターでつないで、エンジンかけて一発
峠に居合わせ、心配していた人たちは思わずで、
一同ホッとした顔をしていました。



↓とがった形の飛び出た所が山頂。



話によると、
敦賀から冠山に登山に来た60代前半くらいの男性と女性のグループが、
来る途中のトンネルで点灯、そのまま峠の駐車場に駐車して登山へ。
4駆でやって来た岐阜県の男性が、ライト点いたままの軽自に気がついて
下山してきたグループの人に教えたらしいが、あいにくどのグループも
ブースターを持っておらず、どうしたものかと思案していたところだったらしい。

思わぬ人助けをしたtokoneko達でした





午後から雲が広がって、せっかくの紅葉も少しばかりくすんで見えましたが、
「冠山峠」からの眺望は雄大で見事でした。

さて、時間も2時を過ぎ、
先ほど岐阜から来ていた4駆の男性が、福井からの道路は狭いけど、岐阜方面は
整備されて広いし、途中見るところもあって賑やかだよ…と教えてくださったので、
帰宅時間は遅くなるだろうけど岐阜周りで帰ることに。

確かに岐阜県側下りの道路は、福井側よりぐっと広く、カーブもずっと緩やかで
すれ違う車の数も多くて、早くに下山できました。
そのうち長いトンネルや大変きれいに整備された道路を進んでいくと
ダム湖らしい風景が広がってきて、



そういえば、さっきの人が徳山ダムって言っていたっけ。
だいぶ前にNHKの番組「ダム湖に沈む村人の様子を写真に撮って
記録しているおばあさん
のドキュメンタリー」を見たけど、
あのダムだ!と思い出したました。



まだ工事中ですが、本当に大きなダムでした。
観光バスや自家用車がたくさん止まっている駐車場で車から降りると、
隣に停まった軽自から降りてきた男性が、そばに寄ってきて

「先ほどはありがとうございました。本当に助かりました。」

『あ、さっきの冠山での方。いえいえ、こちらこそお役に立てて良かったです。
 でもすごいダムですね。
 確か、テレビ番組にも何度か取り上げられていたダムですよね。
 おばあさんが村人の生活と四季の様子を写真に撮リ続けたっていう…。』

「ダムが出来る前僕達は、冠山へはあのあたりからよく登ったんですよ。
 400戸ほどの家が沈んだらしいですが、現在はその時分に住んでいた
 お年よりは皆亡くなってるらしいですよ。長い時間が過ぎたんですねぇ。」

と、ダムの上流を指差して感慨深げにお話されました。



舅は車から降りませんでしたが、
福井県九頭竜ダムも出来た当時は大きい!と思ったけど、比べ物にならないね。
と、姑もそのスケールにビックリ。

世間では八ッ場ダム等話題になっていますが、
それぞれのダム湖に沈んだ村々のことやそこで生活していた人々の思い、
またこうして実際の工事中の様子を見ると、
いろんな思惑や事情が幾重にも絡んでいて
簡単に結論を出せるものでないなアと、
考えさせられたtokonekoでした。

帰路は、横山ダムを過ぎ大垣市に出て、滋賀県木之本料金所から北陸道で福井へ。
結局プチドライブが、走行300kあまりの長距離ドライブになった一日でした。
運転手のダンナも疲れただろうけど、長時間お付き合いの舅姑もお疲れ様でした