快読日記

日々の読書記録

「バングラデシュで玉の輿(全3巻)」黒川あづさ

2010年04月07日 | 漫画とそれに関するもの
《4/6読了 「アジ玉。」を改題 中公文庫(中央公論新社) 2010年刊 【漫画】 くろかわ・あづさ》

「トルコで私も考えた」(高橋由佳利)のバングラデシュ版のようでもありますが、
同じ国際結婚ものでも「トルコ」は「国際」、「バングラ」は「結婚」に比重がかかっているような気がします。
クレバーで優等生的な「トルコ」は、その国の内情や歴史・文化・国民性などが詳しく解説してあって、実際にトルコを訪れる人の参考文献としても充分使える完成度の高さ。
一方、この「バングラ」はもっと人情的っていうか、人間くさいかんじです。
夫婦間のやり取りもそうだし(リアルなお金の話が多いから余計にそう思うのかな)、
何より夫・クリリン(仮名)の家族や周囲の人々がとても魅力的に描かれています、とくに義父(笑)

それにしても、結婚って大変そうですね。
価値観のギャップはむしろ外国人相手の方が、覚悟する分乗り越えやすいかもしれない。