私が代表を務める女子高生サポートセンターColabo(コラボ)は、2011年から「すべての少女に衣食住関係性を。困っている少女が暴力や搾取に行き着かなくてよい社会に」を合言葉に、10代の女性を支える活動を行っています。夜の街で家に帰れずにいる少女たちへの声掛けや相談に乗るほか、児童相談所や警察、病院などへの同行丈援、シェルターの運営などを行っています。2018年10月から、夜の渋谷と新宿の繁華街に停車させたバスを拠点にした10代女性無料のバスカフェ「TsubomiCafe」を始めました。1年間で35回開催し、3100名以上の少女たちに声掛けをし、500名以上がカフェを利用しました。
私も15年ほど前、中高生だった頃、父親のDVや母親の鬱病、両親の離婚、虐待などから、家が安心して過ごしたり眠ったりできる場所でなく、街を徘徊する生活を送っていました。その時に困ったのは「飯と宿」。少女たちにとって「ホーム」に感じられる場所の一つになれればと活動しています。
当時、「ネットカフェ難民」が社会問題化し、ネットカフェで寝泊まりする30代男性がテレビでよく取り上げられているのを見ながら、「うちらもじゃん!ホームレスだよね」とつぶやいていました。「大人だけでなく、中高生の中にも家に帰れず生活をしている人がいるのに、・・・」と思っていたことから、当時の経験を『難民高校生』(英治出版2013年、ちくま文庫2016年)に書きました。自分と似た状況にある子どもたちの問題が、「不良少年」「非行少女」として、子どもが悪さをしているという文脈でばかり語られたり、「こんな時間にたむろするな」「家に帰りなさい」と警察や補導員に言われたりするたびに、「私たちにも事情があって、街に出ているのに」「本当は家にいたいのに」「家にいるより、公園に友達といたほうが安心安全なのに」と思っていました。
そうした少女たちに街やネットで声を掛けるのは、手を差しし伸べようとする大人ではなく、買春者や性産業へのあっせん者ばかり。夜の渋谷や新宿では、性的搾取を目的とした男性たちが100人以上街に出て、少女たちに声掛けをしています。ネットで「家出したい」と書き込めば、10分で20人以上の男性が「泊めてあげる」とコメントし、少女に性暴力をふるいます。その現状は、私が子どものころから、変わっていません。
日本では、児童買春について「援助交際」という言葉で、大人から子どもへの援助であるかのように語られてきました。子どもへの性暴力について、そんな呼び万をする国は、他にあるでしょうか。そこにあるのは「援助」や「交際」と呼べる関係性ではなく、「支配」と「暴力」です。お金で誰かの体を買う、これは人権侵害です。それほどまでに追い詰められる少女たちには虐待や貧困などさまざまな背景があり、少女の性が商品化されるのも女性差別の社会的構造があるからです。これは、大人の問題です。
少女の性の商品化の[需要と供給]は「買いたい人と売りたい大人」で成り立ち、そこに孤立した少女たちが商品化されているのが現状です。しかし、日本では需要を生み出す加害者に目を向けることは少なく、子どもの非行問題として、子どもに責任を押し付ける扱いを多くの大人がしています。
少年院の出院者や、保護観察中の少女たちにも関わっています。その多くが、困ったときに、支援につながる前に危険に取り込まれ、性的搾取や性暴力の被害に遭っています。少女たちの中には、自分の困りごとに気づいていなかったり、共に状況を整理する大人がそばにいなかりたり、困ったときに「相談する」ということを思いつかなかったり、「逃げるな、甘えるな、お前のせいだ」などと言われて育ってきたことなどから「自分が悪い」と思い込んでいる人がいます。大人たちが彼女たちの声を聞き、彼女たちに責任を押し付けるのではなく、社会の問題として共に声をあげ、少女を性的に消費する社会を変えていかなければならないと考えています。
(仁藤夢乃・一般社団法人 Colabo 代表)
私は犯罪や非行をした人たちの立ち直りを、地域で支えるボランティアをさせていただいてます。
地域の事情等をよく理解しているという特性を活かし、保護観察官と協力して保護観察を受けた人の生活を見守り、様々な相談に乗ったり指導をするほか、犯罪予防活動も行います。
目立たぬこつこつ地道な存在です。
健康なおかげで勤務をしながらかれこれ19年目に入ります。
定年終え、第二の人生勤務で思うことは人格識見の向上の大切さではないかとおもいます。
最近モラルハラスメントにあい、今後のライフスタイルを思案しています。
クリニックの先生いわく、「自分の全てを受けいれるには、長い時間がかかります。人はさまざまな失敗を繰り返してようやく(この自分でやっていくしかない)と思うようになるのです。クヨクヨすることが成長のもとになる。」とのことでした。
微力ですが令和2年3月発足1年になる「十勝の活性化を考える会」皆さんと歩んでいければと考えています。
よろしくお願いいたします。
会員 C