普通の生活を・・・
令和元年11月26日付け「北海道新聞」夕刊の今日の話題欄に、以下の記事が載っていた。
『今月中旬、国会内で開かれた集会で日本人の妻は涙ながらに訴えた。「私と娘にとって夫は必要不可欠な存在です。どうか助けてください」
夫は24歳のトルコ国籍のクルド人。2017年3月、日本で結婚した。当時5歳だった妻の娘も「パパ君」と慕った。だが平穏な日々は長続きしなかった。翌月、茨木県牛久市にある入管施設、東日本入管センターに収容されてしまった。
難民申請が認められず、禁じられていた就労をしたのが理由だ。法務省は、日本人との結婚は特別に在留許可を与える際の「特別要素」になるとの指針を示しているが、そうした配慮はなかった。
彼は今年7月、解放を求めてハンストを始めた。衰弱し体重が15キロ減った。先月7日、条件付きで施設外の生活が許される仮放免になった。収容は2年半に及んだ。
夢にまで見た家族3人の生活。しかしそれもすぐに暗転する。翌日、夫は外出先で突然倒れた。妻子の前で泡を吹き、白目をむき、病院に緊急搬送された。てんかんの発作と診断された。
そして2週間後、彼は再びセンターに収容された。この間、何の違反もしていない。通院が必要という医師の診断書も、入管は考慮しなかった。
妻は言う。「私たちは、普通の生活を送りたいだけです。ご飯を食べて寝て起きて、行ってらっしゃい、お帰りを毎日言って」
収容施設で餓死者が出るなどして入管の対応が厳しく批判されている、次に、「お帰り」と言える日はいつになるのか。』
この記事を読んで私は、次のように思った。外国人受け入れには国内の治安維持など様々な問題はあるが、人口やGDPの減少が予想されており、外国人を受け入れざるを得ない。ヨーロッパでは、アフリカからの「移民」や「難民」が問題になっており、イギリスでは国民投票をおこないEU離脱の方向で進んでいる。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 移民と難民
移民とは、異なる国家へ移り住む事象、また出生国や育った国といった居住国を離れて、12ヶ月以上、当該国へ移住して居住している人々を指す。
移住は長期にわたる居住を意味しており、観光や旅行は通常含まない。ただし、通常1年以内の居住を指す季節労働者は移民として扱う場合が多い。
国際的に合意された「移民」の定義はまだ無い。最も引用されている定義は、国際連合(UN)の国連統計委員会への国連事務総長報告書(1997年)に記載されているもので、「通常の居住地以外の国に移動し、少なくとも12ヶ月間当該国に居住する人のこと(長期の移民)」を言う。
この定義によると長期留学生、仕事での長期赴任者、長期旅行者も「移民」である。また、国籍に関する要件が含まれていないため、日本で出生した外国籍の保持者は通常の居住国は日本であるため、移民ではない。受け入れ国の法的手続きによらず移入した人々を「不法移民」と呼ぶ。
難民は、対外戦争、民族紛争、人種差別、宗教的迫害、思想的弾圧、政治的迫害、経済的困窮、自然災害、飢餓、伝染病などの理由によって居住区域(自国)を離れた、あるいは強制的に追われた人々を指す。
その多くは自身の生命を守るため、陸路、海路、河路、空路のいずれかで国外に脱出し、他国の庇護と援助を求める。
現在の国際法では、狭義の「政治難民 」を一般に難民と呼び、弾圧や迫害を受けて難民化した者に対する救済・支援が国際社会に義務付けられている。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)