トホホなおやじのから元気

母介護のため退職するも
家内の反対で地元に再就職
でも介護に会社の理解は得られず、
2016年介護離職した65歳

30秒

2016-07-04 10:15:30 | 介護
母の記憶力は、現在30秒くらいです。 30秒毎に同じ質問を繰り返します。

そんな質問に多少イラッとはしますが、見た目ほど回答側のダメージはありません。

同じ回答を繰り返せば良いからです。何度も回答するうちに、必須ワードだけで構成された回答にリファインされ、心地よくなることも可能です。


また、やってほしいことをお願いしても、忘れられてしまいますが、これもそれほど苦にはなりません。

言葉がよくないですが、実行を期待していないから。



一番こたえるのが、やってほしくないことをお願いしても、やってしまうことです。

これにより、自分の仕事が台無しになったり、やりなおしになったり、大幅に増えたりします。

言葉はもちろん、紙に書いて貼ったりしてもダメです。

やってほしくないことは母にやれないようにしなくてはなりません。これにまた手がかかります。



具体的な事例を挙げますと・・・・・

「片付け」:仕事の優先順位から、片づけを後回しにすることがあります。自分がやるから、母には手を出さないでと言ってあるのですが・・・・
      目を離した隙に、母が片付けてしまいます。そして、どこにしまったかわからなくなり、探す羽目になります。
      もちろん、母に訊いても触ってないと言い張ります。わからなくなったものも少なくありません。
      例えば、洗濯物もこれに相当します。取り込んで、たたんでくれるのはありがたいのですが。トランクスが大量に紛失したこともあります。
      最近では、たくさんあったタオル地のハンカチがほとんどなくなってしまいました。

「郵便物、宅配物」:受け取った物は玄関に置いといてと言っているのですが、母宛ての物は全部取り込んでしまいます。
      届くと判っているものは探せますが、そうでないものは届くことを知らないので、探すきっかけすらありません。
      問い合わせがあって、初めて探したり、突然出現して驚いたりします。

「飯炊き」:母はトイレであきらかに汚物を触っていても、覚えていないので手を洗いません。
      その手で米を研ぎ、釜を洗わずに炊飯を始めます。保温していると、黄色に変色するのが早く菌が多いのだろうなと想像しています。



30秒で忘れてしまうってどんな世界なのか、想像もつきませんが、将来自分も同じような症状になる可能性がありそうです。

その頃には、そんな想像をしてた今を覚えていないことでしょう。
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2 コメント

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Unknown (花おじ)
2016-07-07 15:14:43
淡々と語ってありますが、ほんとにご苦労なさっていますね。
親戚に「くも膜下出血」の大手術で一命はt助かったものの
「高次脳機能障害」で、短期記憶が出来ない人が居ます。
まだ、若いのに、お母様と似たような症状です。

でも、幸いなことに本人にはそれを苦痛と感じないのが救いです。
お母様に対する とほさんの優しさが胸に沁みます。
返信する
花おじ様へ (とほ)
2016-07-08 05:30:13
>「高次脳機能障害」で、短期記憶が出来ない

くも膜下出血でそんな後遺症になることもあるんですね。
一酸化炭素中毒で、短期記憶がない人の話もありました。
本人が苦痛に感じないのな救いですよね。

>お母様に対する とほさんの優しさが胸に沁みます。

私は優しいのでしょうか。
そうは思えません。合理的対応で現在に至っています。
叩けば記憶できるかもって、ときどき思うことがあります。
グループホームで先日も起こった、介護者による虐待も、一線を越えると自分もああなりそうです。

そうなる前に施設に入ってもらうことになるのかな。
そのXディは近づいているのかも知れません。
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