判明

今から３０年前、それなりに辛い浪人生活を送っていた時です。

一番嫌いだったのは日曜日の深夜。

何故なら、午前１時くらいでラジオ放送が終了してしまうからです。

しっかり聞いているわけではないのですが、無音の環境だと寂しくなるので
日曜夜は、適当にカセットテープに録音した放送を流しながら、机に向かっていました。

何度も聞いたり、テープに重ね録りしているうちに、すごく自分を癒してくれる
曲に気がつきました。でも、重ね録りのため、歌手と曲名の紹介部分は消されて
いて、誰の何という曲かわかりません。気にはなりながら、過ごしていたのですが
偶然に曲名がわかりました。

それは、友達の家に遊びに行っていた時のこと。ＢＧＭはカーペンターズでした。

メロディを聴いたとき、あの曲に似ている！と。
すぐに友達にお願いして、歌詞を見せてもらったら、やはりほとんど同じでした。

間違いありません。曲名は「A Song For You」です。

曲名が判れば、歌手はすぐわかるだろうと、喜びましたが・・・・
それがさっぱりわかりませんでした。

歌い方から、黒人のソウル系女性シンガーとは思うのですが。

現在のように試聴できるシステムはほとんどなく、途方に暮れました。


まずは、曲を作ったレオンラッセルを買ってみて、楽曲の提供先情報が書いてないか
見ました。

レオンラッセルは既に知っていましたが、あまり好きなボーカリストではなかったので
意外でした。カーペンターズは買いませんでしたが、同曲がエントリーされたレコード、
ＣＤ、計４人のミュージシャンのを買いました。だけど、やっぱり違いました。

曲名がわかるのに、なぜ歌手探しに苦労するかというと・・・
この曲、コンサートで歌われることが多いのです。
というのも、歌詞の内容が、

これまで自分勝手きままにやってきて、ファンをないがしろにしてきたけど
自分はファンのみなさんのおかげで生かされていることにきがついた。
いまさらだけど、今日はみなさんのために歌います。

みたいなことらしい（笑）。

だから、まぁ大勢の人が歌っています。
ちょっとやそっと調べたところで、当たりそうにないとあきらめてました。

でも、最近 YouTubeで音楽も多くアップされているのを知り、だめもとで
同曲の検索結果をひとつひとつ聴いていました。

そしたらなんと、昨日見つかったじゃありませんか！

３０年ぶりに歌手がわかりました。
すぐにインターネットでＣＤの注文をしました。
YouTubeとそこにアップしてくれた人のおかげです。ありがたやー。


嬉しくて、何度もYouTubeの曲を聴いていたら、かみさんが「キーキーうるさい」と
怒りながら起きてきました。（苦笑）

そんな曲ですが、よかったら聴いてみてください。

歌手は、アレサフランクリンです。

Aretha Franklin - A Song For You