KINMU OF DIGGIN

どんなに忙しい勤務中でも何とか時間を作ってレコードを掘りたい!勤務中、出張中に掘った中古レコード備忘録

シド・バレットはどこ?

2019-12-31 20:35:00 | 中古レコード
もう数時間で今年も終わってしまう。
大晦日か。

ここ数年の大晦日のルーティーンは、会社に置いたままのKINMU OF DIGGIN RECORDSを実家に持ち帰り、お袋の打った年越し蕎麦をもらいながら、年末挨拶。その足でかみさんの実家にも年末のご挨拶。その合間にハードオフで掘り納めな感じ。


会社で台車1台分のレコードを運び出す。
よくも掘りに掘ったり。


実家に行く途中にハードオフ2軒に立ち寄ったがボウズ。
最近はうぶになんて見ないし、バックヤードでしょうもない選別して、クズをジャンクにという本来のジャンクレコードが青いコンテナに押し込まれている。


実家に着いてレコードをしまいながら、妹夫婦と談笑。
妹の亭主はプログレマニア。
BEATBOOM!の店主と高校時代仲が良かったほどの博識。
お互い亡くなった時のレコードの行く末を寂しく語る。


かみさんの実家に向かう。
途中にかつてあったリサイクルショップの前を通ったが、既に更地だった。
昔レコードを売っていた電器屋の前も通ったが大晦日なので閉まっていた。
こんな田舎じゃレコード掘れるわけがない。


大晦日の掘り納めが未遂に終わってしまったと落胆しながら、かみさんの実家に到着。
こたつでみかんを食べながらお茶を飲んでCHILL OUT。
子どもたちの小さい頃の写真を見ながら、よく無事に大きくなったなあと80オーバーの義父と談笑。一太郎のヴァージョンアップを聞かれるが、一太郎いまだに使っているのに驚いてハッとしてグッときた。


用事も済んで帰ろうとすると、藤田弓子似の義母愛子が「商店街の○○さんから要らないレコードもらっておいたけど、要る?昔の歌謡曲だと思うけど」と小さなショッピングバッグを持ってきた。



中を見るとピンクレディーやさだまさしなど往年の紅白歌手とヒットソングのシングル盤がふたつかみ。全く期待せずにペラペラめくると…


●テレヴィジョン・パーソナリティーズ【シド・バレットはどこ?】EP
Rough Trade!
日本盤!
ダン・トレーシー!
こんな栃木の片田舎で、こたつに入りながら出会えると思ってなかった。
ポストパンクとかネオアコとか特に追ってないけど、好きな友人からUKオリジナルは高いと聞いたことがあった。
会津坂下町出身の友人が高校時代、受験勉強をせず友人とパンクスの格好で遊びに出かけようとした時に母親から咎められ、会津弁で「PUNKS NOT DEAD!」と捨て台詞を吐いて出て行ったことを思い出した。元気なのだろうか。よしだたくろう「元気です。」のジャケットも同時に思いだす(笑)。


●レインボー【オール・ナイト・ロング】EP
純日本家屋の居間のこたつに全く似つかわしくないレコード。
全くUK臭がしない空間にイギリスの風が吹いてきた。
UKロックもさほど聴かないが、おっさんなので知識だけはある。
この手のUKロックの日本盤はリサイクルショップとかではお目にかかれない。



●田部井淳【哀愁恋歌】EP
曲名にご当地表記がないがこれはこれでご当地レコード。
オリオン通りで商売をしていた方の自主盤らしい。
歌詞には宇都宮はもちろん、繁華街の泉町や江野町も出てくる。
ジャケットにはかつて栄華を極めた泉町のネオン街が。
よく見ると、ほぼ社員食堂状態だった蕎麦屋「たかしお」の看板や、その向かいにあったスナック「パピオン」のネオンが。
入社1年目、忘年会の2次会である上司2名に拉致られ「パピオン」に。理不尽な説教をされ、知らない昔の歌をカラオケで歌わされ、歌えないことに激怒され、隣の席のチンピラと口論になったあげく、ふたりとも俺を置いて帰りやがって、結局俺が名刺を渡して4万円のツケを背負わされた。ムカついたので支払いを無視。しばらくしてお店が潰れてしまい、結果踏み倒し。お店は全く悪くない。ごめんなさい。


今年の掘り納めは、こんなこたつに入りながら終了。


今年は掘れたような、掘れなかったような。


自宅に戻り、久しぶりに家族4人が揃って食卓を囲む。
年越し蕎麦には「下野國大英雄須永辰緒」を。辛口で手打ち蕎麦に合う。



紅白の竹内まりやを見ながら、色々なことを考える。



皆様も良いお年を!
来年も良きレコードと出会えますように!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする