宿泊ホテルは函館国際ホテル。
朝食ブュッフェが有名で3つのホテルがクオリティーを競っているという。
鬼怒川温泉のバイキングとは大違い。
何年か前、餃子屋のおやじさんとかと1泊で鬼怒川温泉に泊まり呑みに行った時、夕食時間別にバイキング開始時間が決まっていて、開始時間ともなれば、スタート合図とともに猛ダッシュ。お目当ての刺身と天ぷらに向かって中国人がロケットスタート。何人か転んでいた(笑)。
僕たちは、みんなと逆方向のアルコールコーナーに。生ビール、ハイボール、日本酒とそれぞれが10人前を持ち寄り2テーブルが酒でいっぱい。一頻り呑んでから残りもので一杯。まぁそれはそれで楽しかった。
海鮮丼に、スープカリー、麻婆豆腐ほか大満足!ハイクオリティ!
お腹いっぱいになったのでレコード掘りに。
歩いて行けないのでタクシーで。
11時チェックアウトなので急いで掘りに。
●PLUS1 A.D
やってない!
電話すると家族がコロナ感染してしまい7日再開予定とのこと。
張り紙には今日再開と記載が。
コロナじゃしょうがない。
そのままホテルにトンボ帰り。
気を取り直し朝市でレコード掘り。
函館と言ったら前日の珍盤亭娯楽師匠もスピンしていた『函館いか踊り』。まともに掘っても見つからないから朝市の業者に聞き込み。
お店の店頭から聴こえてくる『函館いか踊り』を頼りに、客引きのおばちゃんにレコード持っているか聞く。
蟹や海鮮加工品、朝飯を売りつけるのが仕事なので、変な質問に冷やかしと間違われ相手にしてしてもらえない。何軒か聞いて回るが、剣もほろろ。
朝市を後にして、路地裏をとぼとぼ歩いていると、ボロい木造家屋のしおから屋があった。
年老いたおじいさんが店番をしていて、『何かお探しですか?自慢の塩辛はどうですか?』と声をかけられる。
自分用の酒のアテにいいかと思い、店内に入ると、昭和感満載の佇まい。店内はいか臭く中学生を思い出す(笑)。木樽にいっぱいの塩辛が。ふと、おじいさんの背後の棚に目をやると、タウンページとか何年も前の観光パンフレットとか北海道新聞とかが山積み。真ん中あたりにビニールが挟んである。何かシングルレコードのようにも見えたので、『すみません。そこの棚に積んであるとこにレコード混じってないですか?』と聞いてみる。
『汚くてねぇ。ばあさんが亡くなってから掃除とかしてなくてねぇ。これかい?と埃にまみれたビニール袋を取り出すと、汚いシングルレコードだった。手に取ると函館いか踊りだった。』
『これはここいらじゃ有名な踊りでねー。旦那は知ってらっしゃらないでしょうけど。どちらからお越しになった』
『栃木県の宇都宮市です。でもこの踊りは知ってました。』
『そうでしたかぁ。そりゃたまげたぁ。昔、観光協会の役員やっててそん時にもらったもんだっけかなぁ。だいぶ前だから忘れちゃった。』
『ここの塩辛一万円分買うので、そのレコード譲ってもらえないでしょうか?』
『1万円も買ってくれたら嬉しいけど、病気にでもなっちゃうよぉ。うちの塩辛はそりゃ美味しいから、なんぼか買っていってくださいな。レコードは旦那に差し上げますよ。今じゃレコードの機械持って無いし。聴けないしねぇ。栃木県で函館の宣伝してくださいな。』
そう言うと、ひと袋の塩辛とレコードを紙袋に入れてくれた。
深々とおじきをしてお店を後にする。
やったー!
ビリーブインミラクル!
そんな空想をしても、函館いか踊りは見つからなかった。どこに眠っているのだろう。たぶん昔の関係者がミントコンディションで自宅か店舗の片隅に忘れているはず。いい線いってると思ったんだけどなぁ。
やっぱり無理だった。
暇潰しに函館洋食のパイオニア【五島軒】本店に。
歴史ある五島軒の歴史を見ながら、何故か、東郷健を思い出す(笑)。
東郷健の薔薇門のレコードがないか店員に聞いてみたくなるも、警察に通報されそうなので、何も食べず何も買わず退散。すみません。
俺も立派な雑民だなぁ。
朝食ビュッフェのおかげで全然腹が減らない。
函館空港で、北寄貝サラダとサッポロクラシック。
今日はレコード買えなかった。
でもずっとレコードのことを考えていたいい1日だった。
ありがとう函館
さようなら東郷健
帰りの機内で余りにも暇なのでUFOをずっと探したが無理だった。
本田真凜みたいなCAさんにUFO見たことあるか聞こうと思ったがバカだと思われるのでやめといた。
今夜はクロアチア戦。
頑張れ日本
頑張れ東郷健