竹内まりや【プレシャス・デイズ】

出社して一番のルーティンはスマホのカレンダーでのアポイント確認。

11時に某電機設備会社のトップインタヴュー。

それまで時間があるのでいちご農家をしらみつぶしに電話。

10時に「ライターがスタンバって始めたいと電話入ってます」と呼ばれる。
10時のアポを11時と登録していた模様。

急いで営業車をぶっ飛ばし10分遅れで到着。

会長インタビューは始まっており、静かに加わって何事もなかったかのように。

77歳会長の経営者としての手腕が素晴らしく、1冊のビジネス書を読んだようだった。

インタビューが終わり挨拶しながら、僕なりの感想と賛美をいい、遅刻してきたことを薄めてみた。


改めてスケジュール表を確認すると、昨日が竹内まりやの新譜発売日だった。


この新譜は長女と行った山下達郎宇都宮公演時に、物販ブースで予約しておいたもの。
発売がずれたので23日から引き換えできることに。


インタビューの帰りに持っていた引き換え券を手にCDショップに。

★福田ミュージックショップ
演歌のカセットテープとCDを扱っている昔のレコード屋。
何度かレコードが残ってないか聞いたことがあるが、メーカーが全部引き上げていって1枚もないと。個人所有でも何でもいいからレコードないか食い下がったが、返答は同じだった。


町のレコード屋で引き換えなんて粋なもの。

引換券を渡すと奥からレコードが出てきた。
昭和感が色濃い店内で渡されたから雰囲気満点。
初めてここでレコードを買った！

●竹内まりや【プレシャス・デイズ】LP
予約時はジャケ写がオープンになっていなかったが、真っ赤なドレスと木々の緑がクリスマスカラー。やっと手にできた。


ちょうど昼時なので並びの餃子屋でランチ。

味一番でラーメン450円。
地味だけど旨いんだよねぇ。


さくっと食ってお会計。

レジも壁に竹内まりや【ビギニング】のレコードが。
店主が欲しいというのでプレゼントしたもの。
奇跡的にファーストアルバムと新譜の邂逅。

なんてドラマティックなのだろうと思いながら歩いているところを、うちの社員に目撃され、「にやにやしながらさっき歩いてましたね。スケベなこと考えてたんでしょ」と。


やっぱそう見られるのね。

樋口奈津【憐みなんかはほしくない】

出社してすぐ真岡に

営業車で移動する機会がものすごく増えたので、カーラジオをよく聴いている。
ラジオニュースでの特殊詐欺や地方での強盗など報道が多くろくでもない世の中になっている。

つい最近も警視庁捜査第二課から携帯に電話があった。
名字を訓読みで間違って呼ばれたが、いつものことなので用件を聞く
女性担当官「富山県と聞いて何か思い当たることはありませんか？ご本人含めご家族、親類とかで」

いきなり富山県と言われ、地元マスコミの友人とか、ディスクビートとか思い出すが突然のことなので言葉が出ない。長男が富山出張で何か事件に巻き込まれたのか、長女が富山県出身者に暴行でもされたのか、親戚が地震か大雨で富山県内で見つかったのか思いを巡らせるが、考えれば考えるほどパニックに陥る。

女性担当官「それでは身分を証明できる免許証、保険証を持って今から富山県警まで来てください」

栃木県から富山県まで今すぐと言われても、すぐに行ける距離でもないし。

この言葉ですこし冷静になり、改めて部署名を聞くと「警視庁捜査第二課」だという。
まてよ、警察がそもそも非通知で電話してくるかと思い、女性担当官に「警視庁が非通知で電話してくる理由は何ですか？」と強い口調で聞き返すと通話が切れた。

気持ち悪いので家族にLINEすると、富山県に関わることなんて何もないという。
詐欺の電話なのだろう。

糞みたいな世の中になった。


いちごフェスの定例会議。
2時間みっちり打ち合わせをしたが、あまり進まない。


午後イチにアポイントがあるので、急いでレコード掘り。


ハードオフ真岡店に。


この前SADEが抜けたので、ジャンクLPを漁ったが収穫無し。

吉沢ダイナマイトのSUPER和モノBEATのジャケットの元ネタ。

ジャンクシングルをペラペラ。

古めのレコードゾーンを見つけた。

●樋口奈津【憐みなんかはほしくない】EP
ジャケ写から滲み出るやさぐれ歌謡。
男との愛憎劇を歌った歌詞に、ドラムとブラスが効いたファンクトラックを期待してしまう。50円だから迷わず抜く。失敗しても構わない。
失敗しないためには、売り場でスマホで検索すればいいが、それじゃ面白くない。針を落とした途端のずっこけや、逆に身震いするほどグルーヴィーだったりと一喜一憂もクズレコ堀りの醍醐味。


いつも購入してから自宅で針を落とす前に、スマホかPCで検索してみる。
するとマンハッタンレコードで販売履歴が出てきた。
有名和モノ通販サイトで取り扱っていれば対外当たりだと思うが、マンハッタンレコードで扱っているのならば、ジャケに反してやさぐれファンク番外地に収録されているどす黒いジャズファンクを否が応でも期待してしまう。


Youtubeで聴いたら演歌だった…

一瞬でもワクワク感を持てただけでも良しとしよう。


こうしてレコードが増えていく…

栃木県観光協会レコード

出社してすぐに来月11日から始まる「税を考える週間」の企画打合せ。

先週、年金受給のはがきが届き、今まで納めた年金の累計金額見てびっくり！
二千万円近く納めていた。
でも毎月の年金受給額と受給年齢開始70歳、75歳での割り増し額のエグさを見てとっとともらっておこうと。

税金も結構払っている割には、世の中ちっとも良くならない。
軍事費を子どもの教育費に充てればどんなに豊かな国になるかと、非現実的な想いにふける。


選挙も近いし、きちんとした選択をしていく。

恐竜でおなじみのジュラシックライツで打合せ。
どんどん恐竜が増えている。
以前ここでバーベキューパーティーをしたが、ロケーションは抜群。


打ち合わせを終えて、昼飯。

菊乃家で蕎麦とミニマグロ丼セット1200円。
昔は800円くらいだったが全品高くなっていた。
思うとこあり


次の打ち合わせ時間までレコード掘り。


ハードオフ宇都宮環状鶴田店に。

ジャンクレコードの中でまりや様見つけても変な値付けなので一瞬びっくりする。
僕は知ってるのでLPはあまり見ない。

ジャンクシングルをペラペラ…

●鳥羽一郎【祭り唄】EP
ムーディー松嶋とのダブルサイダーは栃木県警賛歌「俺はやる」で実績済み。
もしやご当地レコードかと歌詞を見ると、鬼怒川とか塩原とか栃木県内の地名を発見。
読み通りご当地レコードだった。
企画制作が栃木県観光協会のクレジット。
値段がないので配布用非売品だと思う。

ご当地レコードは整理していないが70枚以上はあると思う。
知名度の低い市町村モノや探している秘宝館レコードまでまだまだ発掘の旅は続く。








【業務連絡】
鍋ちゃん！吉田類の例のぐい吞み、自宅のクローゼットにあったから今度あげるね。

ど田舎にしかたご当地レコード

今日はジャパンカップサイクルロードレース。
毎年、山でロードレースの観客あしらいの仕事だったが、数年ぶりに何もしなくていいことに。
VIP用の弁当をマイメン★野さんに依頼する仕事は今年も変わらずに。

疲れた身体を癒しに朝から極楽湯。

微温湯にゆっくり浸かりながら転寝をしているとすっかり疲れが取れた。

気が付くと昼になっていたので昼飯を食いに。

栃木家で甘酢つけめんをチョイス。
なぜか日曜日に食いたくなる。

今日は何も予定がないので、溜まりに溜まったレコードを整理することに。
LPがちょうど入る段ボールは確保したが、シングル盤がちょうど入って積み重ねられる箱が見つからないので、ニトリに探しに。

LPとシングル盤1枚づつを持って店内に。

LPサイズが入るコンテナみたいなものを探すも見つからない。

シングル盤がジャストサイズではないが余裕をもって入れられる木製コンテナを発見。
取っ手も付いて重ねられるし、デザインもいい。値段も1300円ちょいでリーズナブル。
5箱購入したので600枚くらいは片付くはず。


シングル盤レコードの整理のメドが付いたのでレコード掘りに。

近所のBEATBOOM！に


奥で熱心に掘っているお客さんがいるので、入口付近の和モノシングルを掘る。

●林伊佐緒/三橋美智也【西方よわが故郷/新西方音頭】EP
ご当地レコードをゲット。
切腹ピストルズの飯田隊長が住む西方モノ。
12月のど田舎にしかた祭りも行くつもり。
三橋美智也先生も結構栃木のご当地レコードを吹き込んでいる。



レジ前のシングル盤もチェック。

●由紀さおり【東京バビロン】EP
こんないい曲がこんな安い値段なのに誰も抜かないので回収。
3枚目だけどね。
珍盤亭娯楽師匠とご一緒した時にかけたのを、DJルンペンが聴いていて、この曲のカッコよさに共感してくれた。


安レコを2枚購入して、近所のゲーセンでボンバーマンを全クリして帰宅。


購入した木製コンテナのおかげでシングル盤が片付いた。

冷たくも温かい店だなぁ

いちごの東京プロモーションのため、有楽町で打合せ。
東京支社の若手と合流して1時間の会議。

数年前に同じ案件で実施しているので無問題。
後は効果的な演出だけだね。

実施している映像が鮮明に見えているので今回も成功だろう。


打ち合わせを終えて久しぶりに立石に。


5時過ぎに到着も10人以上の行列。
15分くらい待って大鏡前の端に着席。

まずは梅割りを。

「来る店間違えてねえか？」とかわいがりを受けながら焼酎を注いでもらう。
須永辰緒さんのフェスSTE100の会場で会ってからだからそうは経っていないが、お店に顔を出すのは3か月ぶりくらい。

●レバ・アブラ一本づつ甘いの
ガツ、レバ、シロ、アブラの4種類しか残ってないので、初めの一皿はこいつで。
生モノをお酢でもいいが、最近は甘いのがお気に入り。

辛い梅割りが進む進む。

次に何を頼もうか悩むも4種類しかないので、煮込みを注文することに。

●煮込みアブラ混ぜて
大好物のハツモトも入った豪華版。混ざる程度と言いながらこの時間帯なのにきっちりよそってくれた。
ここで、鍋前にお父さんの姿がないのに気が付く。
高齢なのでお身体でも壊したのかと心配になる。
お客さんの会話で6時には顔を出すと聞いたのでひと安心。
お母さんは相変わらずに元気そうで何より。


裸電球に照らされた琥珀色の店内を、これまた琥珀色の梅割りが、セピア色の昔の思い出を蘇らせる。
初めて入った時の緊張感。
すらすらと注文できたこと。
口開けで初めて食べたツルの味。
東日本大震災直後に日光東照宮の絵馬を「大変ですけど、100年続くお店でありますように」と渡すと「うちは千年単位じゃないと受け取らないよ」と照れながら受け取った日。
初めて女性を連れて行った日。
東京支社の糞野郎を本気で殺そうと思った日。
タツオさんと初めて店内で会った日。
足を折ったタツオさんとハイヤーで呑みに行った日。
FPM田中さんとタツオさんのDJ47都道府県制覇の宇ち入りになぜか宇都宮から呼び出され吞んだ日。
シャカゾンビのイグニッションマンがもつ焼きを食べているのを見た日。
成人した長男と呑んだ日。
成人した長女が生モノしか食べない日。
結婚記念日にかみさんと来店したら朋ちゃんが悪態もせず礼儀正しくかみさんに挨拶をした日。
会計時に「梅12.5」と応え怒られた日。



梅割りを重ねる度に思い出す。

政治家だろうが、社長だろうが、ルンペンだろうが誰でも平等に250円の梅割りの酔いが回ってくる。


冷たくも温かい店だなぁ

梅割り5杯目と一緒にシロタレよく焼きを注文。


本日は梅割り５　
年間通算12

宇ち多”を後にしてもう一軒行こうと思ったら、線路沿いに毘利軒の黄色い看板が目に入った。

久しぶりなので覗いてみると、「久しぶりねぇ。宇都宮の人」とお出迎え。

チューハイを注文。

チーズとか海老とか注文。
全然覚えていない。

ここのお店はノリオ・イグレシアスとよく行った。
酔ったノリオ・イグレシアスが勝手にトイレのカギを持って用を足しに店を出ると、お店のお母さんが「気を付けてね！あの人すごい酔ってる！」と注意されたのを覚えている。

チューハイ2杯でお会計。



いつも通り乗り越しもなく宇都宮に戻ってこれた。

HERBIE HANCOCK【Sound-System】

昨日のコンペは久しぶりの3桁。
ここ最近は80台連発で、覚醒したと自信満々でプレーしたが、最初は良かったが途中で乱れ始め最後まで修正できなかった。
同じ組で回った韓国料理屋のおばさんにも負けてしまった。
でも賞品が距離を測れるゴルフウオッチだったので、良しとしよう。

軽い酔いと筋肉痛を引きずり出社。

朝一番で今週末宇都宮市内で開催されるジャパンカップサイクルロードレースのVIPパスを届けに某ホームセンターに。
軽い打合せを終え、時計を見るとまもなく10時。

ハードオフ宇都宮西川田店の口開けに。

開店前に20人くらいのお客が並んでいる。

口開けと同時にジャンクコーナーに。
流石にクズ人間だなぁと自覚する。

土日に買い取ったレコードが朝一差し込まれてないかと期待したが、昨日荒らされたままのよう。
期待せずに手前のジャンクLPをペラペラ

●HERBIE HANCOCK【Sound-System】LP
ヒップホップ・エレクトロ寄りのこの作品はROCK ITでびっくりさせられた翌年に発売されたのを覚えている。不気味なアートワークのジャケはもっとどうにかならなかったのかと今でも思っている。
持っているけど100円だから。


今日はこれから東京出張。

移動の合間に掘りに行こう。

大前神社骨董市&フリマ2024.10+P.O.P勝手に音楽祭

餃子音楽祭で久しぶりに田代まさしさんと豚と一緒に餃子をアテに酒を呑んだ。
お互いいい歳の取り方をしてきたなぁと楽しい時間を過ごした。
選曲もいいし、スキルもあるし、面倒見もいいし、一本筋が通ているし、裏筋も臭いし、いい漢達だ。


そして今日は毎月恒例の真岡の骨董市＆フリマの日。

寝坊助尊師を5時半に迎えに行き、真岡市に向かう。


朝霧と日の出が幻想的。

尊師は僕と★野さんがあげた龍の杖の龍が銜えている水晶玉を失くしてしまった。
今まで色々な神社を参拝して得られた良い気のパワーをすべて失ってしまった。
かわいそうなので丸めたティッシュを龍の口の押し込んでおいた。

骨董市会場に到着。

会場をぶらぶらするもレコードはあまり見かけない。

いつものおっちゃんがシングル盤を持ち込んできた。
ちょっと掘るとうぶにだとわかったのできちんと掘る。

●灘康次とモダン・カンカン【三度笠】EP
立川談志師匠が作詞のカントリー歌謡。
●三田寛子【初恋】EP
このカバー曲持ってなかったので。
●コンボ・トウシュー【風色のサンバ】EP
久しぶりに抜いた。
●O.S.T【ランボルギーニ・ミウラ】EP
スーパーカー世代なので。
聴かないけど


★野さんと笠間くんと合流。
4人で朝から下らない話しながら大笑い。
大ちゃんはセッテンバーじゃなくてハッテンバーだとか
大ちゃんへの挿入歌とか

大前神社の参道と境内でもレコードを見かけたが収穫は無し。
参拝してフリマ会場に移動。


フリマ会場に到着して、近くのファミマできつねうどんで朝食。
ファミマのきつねうどんは関西出汁ではなく関東の濃い目の汁で旨い。

準備中の間を縫いながらレコード捜索。

最近はフリマでもレコードが少なくなっている。

いつものおっちゃんの店でLPをペラペラ

●O.S.T【SKYLINE】LP
日産スカイラインの走行音とかよくわからないが面白そうなので。
今日はクルマモノが良く掘れる。


再び会場をぶらぶら。
ベルボトムジーンズのデッドストックを300円で発見したので購入。
誰か女の子にプレゼントしよう。

いつものおっちゃんがレコードを大量に運んできたのでみんなで掘る。


●伊藤さやか【恋の呪文はスキトキメキトキス】EP
大ちゃんがスルーしたのを見て強奪。

大ちゃんはエンマの数え歌ほか11枚抜いていた。
千円におまけしてもらって尊師顔。


これ以上粘っても抜けないと見切りをつけて、みんなとバイバイ。


疲れも溜まっているので温泉に浸かりに。

久しぶりに梵天の湯に。


10時の開店前から大行列。


源泉が流れてくるところの場所取りが禁止されているように、湯口におじいさんが群がっている。


いい湯に浸かって昼寝したら疲れも吹き飛んだ。

近所のうどん屋で昼飯。
肉うどんがデラ絶品。


そして目的の「P.O.P勝手に音楽祭」に。

昨日も会ったポテトボーイズと再会。
DJ聴きながら踊るも、ノンアルコールなので楽しめない。

温泉のせいか急激に眠気が襲ってきたのでクルマの中で再び爆睡。


気が付くと夕方になったので早めに帰ることに。
翌日はゴルフコンペなので。



何気に長い1日だった…

STE100

大学進学で東京生活を始めた。
入学式も大学の場所もわからず、人波についていくと場外馬券場だった。
クラス分けで教室に入ると見知らぬ人間ばかり。
まず、話しかけてきたのがヨット部とラグビー部の奴で、俺の腕の太さが気になったらしく。
テニスサークルとかちゃらちゃらした奴らが大半を占める中、ヘヴィメタ好きとかブラックミュージック好きの一匹狼的な変な奴らが塊を造り始めた。
その中にチャック・ブラウン好きの宮崎出身のいとうせいこうみたいな奴もいた。
性格が合うのか、意気投合して学校帰りに古着屋に行ったり、レコード屋行ったりするようになる。
その当時、レゲエにはまるようになり、クラブに行き始める。
東京アンダーグラウンドシーンが形成され、ラップやダンスホールを始める若者が出始める。宮崎のクラスメートもラップをはじめ、いとうせいこうに似ているとこからマッツ ダ セイコーを名乗りライブもするようになる。
観に来いよと呼ばれ、応援も兼ねて友人らと観に行く。
下北ZOOだったかKCDとマックザツインズだったかでラップをした。
チェックユアマイクとか芝浦インクのステージに上がるころにはMC MAZZと名乗り、LPも発売した。新宿のシスコに買いに行ったのを覚えている。友人の引っ越しをみんなで手伝った時、青梅からライトバンで帰る車中で新譜を録音したカセットをみんなで聴いた。
GO YELLOWS GO
MURO、BOY KANEとのポッセカットもあり、学校の帰りに渋谷西武の前でこの3人とばったり会ったのも昨日のよう。
MAZZとも4年時に40数単位を残し留年の危機もなんとか乗り越えて無事卒業。
入社3年目に晴れて東京転勤になり再開。
若者向けの尖がった紙面企画を創刊百何十周年かの記念で、大手広告代理店買切企画としてやることになった。栃木県内で活動、または栃木県出身で活躍する若者にスポットを当てる企画となり人選に入る。
DJとかラッパーとか栃木県出身がいないか探すも見当たらない。
MAZZと仕事帰りに呑んでいた時、栃木県出身のDJかラッパーがいないか聞くと、「惜しいなあ。群馬だったらいるんだけど。DJ DOC,HOLIDAY。佐野なんだよね」と。
佐野って栃木だってことになり、DJ DOC,HOLIDAYにインタビューすることに。
芝浦インクやミロスのイベントとかでECDのDJしている怖そうな人くらいしか面識もなく、MAZZとMUROをフューチャーしたアナログを出したDJ　DOC,HOLIDAYくらいの知識しかなかった。
MAZZを介して新宿プラザホテルの料理屋で3人で呑むことに。
記事依頼を快諾していただき、和牛の塩焼きをつまみに酒を呑みながら談笑。
と言ってもMAZZとDJ　DOC,HOLIDAYが話してるのをそばで聴いている感じ。
DJ DUB MASTER Xとかの話の流れで、DJ　DOC,HOLIDAYに対して間違えて宮崎さんと呼んでしまったら、ぎろっと睨まれたのを強烈に覚えている。
4万くらいの領収書を切り、経費で呑んで終了。
後日、笹塚駅でアー写を受け取り、無事掲載。名刺の3倍くらいの小さなスペースだった。
紙面を見た人間から、DJ　DOC,HOLIDAYのブッキングを頼まれた。
宇都宮オリオン通りのクラブで呼びたいと言い、紹介してイベントが開催された。当日はクライアントのコンペのため参加できなかったが、後から聞いたら喧嘩して帰ったと聞いた。
東京支社生活も数年が経ち、再び紙面企画でDJ　DOC,HOLIDAYに出演依頼。この頃から本名の須永辰緒を名乗りはじめ、sunaga t experienceとして活動をし始めた。久しぶりに連絡すると「元気にしていたか」と明るく対応していただく。インタビューの場所は中目黒のフラワーレコードのスタジオ。無事撮影とインタビューが終わる。学生時代にバイトしていた南青山の「おかだ」の座敷を予約。再会を祝しながら乾杯。旨い料理と酒で須永辰緒さんも上機嫌。近況報告しながら宴も終了。長者丸通りを歩いていると、「一緒に写真撮ろうよ」と記念撮影。
それから何度か仕事を一緒にする度に、冗談を言い合う仲になっていった。
「新聞に載ると伯父さんがすごい喜ぶんだよ。いい伯父さん孝行になるからホントありがとう」と言っていた。
イベントでDJとしても呼ぶことになり、宇都宮パルコでのイベントでは、本来は宇田川町の渋谷パルコでやるべきイベントだと本社宣伝部が観に来たことも。
1年に何回かは仕事で会うことになり、タツオさんが新譜を出す度にノベルティの相談があり、大麻製スリップマットやぐい吞みやら、吉田類さんのレコードの時も益子焼のぐい吞みとか無償で提供したな。クライアントに協賛してもらって。
紙面企画やイベントもすべて順調にはいかず、1回だけクライアントの関係でキャンセルすることがあった。その際に県内の酒蔵に協賛してもらい造ったのが「下野國大英雄 須永辰緒」という日本酒。イベントが無くなってしまったので本当の幻の酒に。オルガンバーに飾ってあったあの日本酒は僕の仕事の断片。
ある日、後輩を連れ立って京成立石の宇ち多“に。順番を待っているとソウさんの席にタツオさんとスカパラの川上さんが吞んでいる。二の字に案内されお二人に背を向けて着席。梅割りを飲み始める。何杯か飲み、「かしら素焼きの若焼きお酢入れてね」と注文すると、声で察したのか、タツオさんが「●●くん！よく来んのここ！」と大声で。小声で対応して次の店で合流することに。すると、3代目の朋ちゃんが、「兄貴！タツオさんとはどういう関係だよ？」と肩を叩く。「同郷のよしみで仲良くさせていただいてます」と応えると、「なんだよ！そういうことか。もっと早く言えよ。そうすりゃもう少しだけ優しくしたのによ！」とにやり。帰り際に朋ちゃんから呼び出され外で名刺交換。特製手ぬぐいを渡され「お前もこれでチーム宇ち多”だからな」と言われる。それからは常連扱いになり、タツオさんやFPMの田中さんやスカパラの川上さんらとご一緒する機会が増えていった。
某航空会社の47都道府県著名人企画があり、各県の著名人が語る飛行機旅行、移動エピソード掲載にあたり、出演リストを提出することに。各社が元スポーツ選手やアイドル、作家を数名リストアップする中、タツオさんを推薦すると、某大手広告代理店から呼び出しがあり、「レコード番長をブッキングしようとするなんて、誰の仕事だ」と。僕が昔馴染みと作品群の素晴らしさから推したと説明すると、その場で決定。担当者はオルガンバースイートも愛聴するほどのタツオさん好き。撮影・インタビュー2日前になり、タツオさんが新潟で足を折ったとの連絡が来た。松葉杖ながら片足で立てるので撮影は問題ないと。移動が辛いというのでハイヤーを自宅に向かわせる。インタビュー・撮影も佳境に入るとなぜかソワソワし始める。「もうそろそろいいんじゃない」とタツオさんが終えようとする。
ご自宅まで送るようハイヤーを呼び戻そうとすると、「立石行くでしょ」と呑みに行こうとしている。折角なので黒塗りのハイヤーで京成立石に。奥戸通りにハイヤーを停めて宇ち多“に。
1本100円のもつ焼きを食べにハイヤーで来た馬鹿馬鹿しくも豪快な二人を店主の朋ちゃんが呆れながら羨ましそうに見ていた。
そんな酒と音楽とレコードが絡み合い、今では親戚のような扱い。
何となく顔が似ているのかタツオさんに間違えられることもしばしば。
タツオさんの葬儀に参列した際に、親族席に案内されたことも。
前の席には奥さんとご長男が(笑)。
そんなタツオさんも今年で還暦。
そしてDJ生活40年。
STE100なるフェスが開催された。
こんな豪華なメンツよく集まったなぁと感心。

学生時代、一緒にニューヨーク旅行とか行った女友達からフェスに行くので乾杯しようと連絡が。30年近く会ってないので懐かしい限り。
東北本線でうとうとしていると新橋に到着。ゆりかもめでお台場に。
雨が強くなっているが屋内だからと安心していると、野外だった。
チケットを取り出し入口に向かうと、スタッフに5番ゲートと案内される。そこは関係者の受付だった(笑)。またタツオさんの弟だと勘違いされたか？
入口ゲートから知り合いに声をかけられる。栃木からも大勢やってきている。まずは酒と買いに行くと、サヤカンガルーが酒を作っていた。宇都宮から来た僕を見てびっくりしていた。来ないわけないだろうとみんなで乾杯。女友達とも30年ぶりに再会。やせてシュっとした僕を見て若返ったと言ってくれた。若くないよと禿げ頭を見せると「昔も禿げてたよね」と。そんなことはない、一緒にニューヨーク行った頃は真ん中分けのボブで、コムデギャルソンの20周年記念Ｔシャツにカルバン・クラインのスーツ着ていたと言うと思い出してくれた。
会場の２つのDJブースには東京中の有名DJが全員集合したかのような豪華さ。
なかの綾を観に行くと、1曲目が「今宵も酒場ニテ。」
タツオさんと僕のレーベル「シモツカレコード」から出たアナログ。
思わず大きな声を上げてしまった。
歌詞は間違いだらけだったけど(笑)。


物販コーナーで目的のレコードをゲット

●sunaga t experience【STE100】EP
限定であり今日の記念に。
売り切れたらどうしようと心配していたのでひと安心。

ステージではT字路’sが泪橋を熱唱。

エゴ・ラッピンも

横山剣さんと野宮真貴さんも登場して豪華なステージ。

スチャダラパーも安定のパフォーマンス。

DIRTY30もBOY KENEが参加。タツオさんの松本と名字で呼んでいたのが笑えた。

証言もやばかったし、揺れないもやばかった。


出演者の須永愛が半端なくて、ちょっと涙腺が緩くなった。
こんなクリエイティビティーの高いエネルギーの塊に触れ、いい人生だなあと物思いにふける。
会場でタツオさんをみんな見かけたというが、会えなかったのでフェス終了後、帰る直前のタツオさんをステージ裏でご挨拶。
いきなりハグされ、やり遂げた安堵感が見て取れる。
こんな凄い方とご一緒できる時間を過ごせるなんてほんといい人生だと思った。
酒飲んで怪我ばかりしているが、どうぞ長生きしてください。
そして僕の下らない駄洒落で大笑いしてください。
そして誰にも言えない宇ち多“の話を聞かせてください。



いやぁ、本当に生きててよかった！

久しぶりのシャーデー

ハードオフ真岡店

久しぶりのシャーデー

ハードオフからのバースデープレゼント