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地域の共有化された課題をビジネス的手法で解消しようとするソーシャルビジネスをしていることもあり、商品開発やらアプリ制作やらそんなことばかりしている。東日本大震災後の宇都宮餃子日本一奪還計画を首謀し成功に導いた成功体験から、全国でだれもやっていない町おこし企画を温めていた。
ドーナツ盤でドーナツ現象(中心街空洞化)解消というダジャレから始まったプロジェクト。
着想当時から考えていたのはシングルレコードをカットするということ。
宇都宮から全国に発信できるハイクオリティな楽曲を制作するため、本県出身音楽プロデューサーでレコード番長の須永辰緒さんに相談。
主に立石のもつ焼き屋で打ち合わせを重ね、楽曲制作を依頼。
テーマは「酒場の口開けソング」。
飲食店の閉店ソングのイメージは「蛍の光」。この曲がかかればどんなお店であろうと、お客は閉店の合図と認識して皆、会計または帰り支度を始める。
逆に全国的にみても飲食店が開店する際の曲がないことに着想。酒場の口開けソングを制作して宇都宮から全国に広めようと決意。
中心街の空洞化は夜も同じであり、酒場を応援することで夜の賑わい創出を計り空洞化解消に努めようというもの。
楽曲制作は須永さんに一任。賛同する企業・団体からの協賛金集めに奔走。
全部売れても赤字になる環境を、発売開始時点で黒字になるように計画し見事目標額に到達。
当初は500枚のアナログシングルレコードを制作。著作権フリーにして自由にダウンロードしていただき全国の飲食店で使用していただこうと考えた。
楽曲制作を依頼してから2・3ヶ月経った頃だろうか、須永さんから完成したデータは送られてきた。
早速PCで再生してみると、予想していたヴォーカル無しのクラブジャズではなく女性ヴォーカル入りのスカ歌謡だった。
いい意味で期待を裏切られ、何度も聴いていると中毒性があると気が付き思わずニンマリ。
予想外の女性ヴォーカルの声は誰か分からず須永さんに訪ねると「なかの綾」だと判明。
予算的なこともありインストだと思っていたので、これから出てくる有望新人だと思っていたらまさかのなかの綾。
須永さんのユニットSTE(sunaga t' experience)名義でゲストヴォーカルなかの綾。
作詞作曲が須永辰緒さんという完全オリジナル。
楽曲が完成したから海外でのアナログプレス発注とCD制作を開始。全部須永さん任せ。僕は支払い手配のみ。
須永さんが事前に楽曲をJETSETに聴かせたら500枚の発注が来てしまった。
当初は500枚と考えていたので800枚に増量することに。
レコードとCDの発注の次は、ジャケットのデザイン、タイトル、価格などを決める作業。
ジャケットデザインはサリー久保田さんが担当。
タイトル名は色々あったが須永さんから「今宵も、酒場ニテ。」に決定。
裏面は昔の歌謡曲のように歌詞カードを付け、販売意義や宇都宮市への誘客挨拶などを掲載。
販売価格は1300円(税別)に決定。当初は1600円〜1800円前後を想定していたが、多くの人に聴いてもらい多くの地域で活用してもらいたいため低価格に押さえた。7インチとCDの同封に加えて、宇都宮らしさとドーナツ盤でドーナツ現象解消を考えて、宇都宮餃子会から宇都宮餃子500円金券も追加。500円金券とCDの価格を引くと7インチは500円以下となる大盤振る舞い。
レーベル名は「シモツカレコード」。“しもつかれ”という吐瀉物的郷土料理名とレコードをかけたダジャレ。
これも立石で吞みながら考えた結果(笑)。
テストプレス盤が届いたとの連絡があり、5月13日開催「ばんな寺MUSIC FESTIVAL 足利」会場で須永さんから受け取ることに。
サンプル盤を手にしたのはイベント終了後のアフターパーティー終了の午前3時。
白レーベルのテスト盤を受け取り、翌日に宇都宮に帰る途中にヴィンテージレコードに立ち寄りテスト盤を店主と試聴。
その場で注文を頂くほどの喜びぶり。
アナログとCDを正式発注して、サリー久保田さんデザインのジャケットデザインを待つ。
出てきたのはタツオさんの好きな宇宙と酔っぱらいの融合した世界観溢れるデザイン。裏面も昭和歌謡感たっぷりのデザインに。まさに酒場の流行歌になって欲しいという想いを込めて。
ジャケット両面の校正も終わる頃には、CDとアナログが上がってきた。
これらを封入すれば完成。
JETSETへの納品準備と地元宇都宮のレコード店、酒場など販売するお店の交渉が残っているけどやっと発売にこぎ着けた!
7月5日全国発売決定!
現在JETSETWEBサイトで予約受付中です。
https://www.jetsetrecords.net/news/289/
アナログリリースがゴールではなくこれからがスタートです。
ドーナツ盤で町おこしが加速して行きます。
いい音楽といいレコードといい酒といい餃子を求めたくさんの方に宇都宮にお越し頂ければ幸いです。