助手 「アウディからA7スポーツバックが出ましたけど、所長、どう思います。」
所長 「例によってまだ写真でしか見とらんが、A5のスポーツバックよりも伸びやかでいいんじゃないか。」
助手 「そりゃそうでしょ、なんせ5メートルもあるんですから。」
所長 「ん、なんじゃ、トゲがあるの。あんまり気に入っとらんようじゃの。」
助手 「いや、そんなコトはないんですけど・・・。」
所長 「けど、なんじゃ。」
助手 「ネーミングが、ねぇ。」
所長 「なんじゃ、名前が気に喰わんのか。」
助手 「なんて言うか、説明みたいじゃないですか、アウディの名前って。」
所長 「ん・・・。」
助手 「例えばA7のAはアウディのAでしょ。スポーツモデルにはS、クロスオーバーはクワトロのQ、R8のRはレーシングとか、そんな感じでしょ。」
所長 「まぁ、そんなトコじゃろうな。」
助手 「Aは、いいように言えばアウディの主要車種、悪く言えば普通のクルマってコトでしょ。」
所長 「じゃな。」
助手 「で、A7の7は下から数えて7番目のサイズってコトでしょ。」
所長 「そうなるの。」
助手 「で、最後のスポーツバックは5ドアのハッチバックってコトでしょ。言い替えれば、アウディの普通のクルマで、下から7番目の大きさで、ボディスタイルは5ドアって言ってるだけじゃないですか。」
所長 「ま、意味を考えればそうなるの。じゃがそんなモン気にせんかったら、どおってコトないじゃろ。」
助手 「気にしだしたら、とっても気になるんですよ。」
所長 「別に説明くさくてもいいんじゃないか、それがしたくて90年代にネーミングの変更をやったワケじゃから。」
助手 「いや、ネーミング自体はいいと思うんですよ。BMWやプジョーなんかもそうですけど、知らないクルマでも名前を聞けば、どんなクルマか大体想像出来ますし。」
所長 「じゃあ、何が問題なんじゃ。」
助手 「このクルマが、A7スポーツバックっていう名前でいいのかって話ですよ。」
所長 「今、ネーミング自体は問題ないって言ったトコじゃろうが。」
助手 「いや、だから違うんですよ。このクルマって、いわゆる4ドア・クーペじゃないですか。それもアウディのラインナップの中でもっとも高級な部類に属するクルマでしょ。」
所長 「上にA8があるじゃろ。」
助手 「でもクーペとしては一番上でしょ。」
所長 「じゃからクーペとは認められんと言っとるじゃろうが。」
助手 「あー、もー、メンドくさいなぁ。今、その話はいいじゃないですか。とりあえず4ドアですけど、クーペのようなエレガントなフォルムが売りのクルマには違いないでしょ。」
所長 「誰が面倒臭いって。・・・ま、ええわ。で、それがどうしたんじゃ。」
助手 「アウディにとって、初めての高級クーペなワケですよ。プレミアム・ブランドからしたら花形じゃないですか。そのクルマを他のラインナップと同じ扱いにするのが、如何なモンかと思うんですよ。」
所長 「そういうコトか、やっとわかったわ。」
助手 「スポーツバックって名前にしても、A3で言ったら単にドアの数が3ドアから5ドアに増えただけじゃないですか。それをA5やA7の4ドアクーペ・スタイルの5ドアと同一視するのもどうかと思うんですよね。」
所長 「確かにおんなじ5ドアでも意味合いが全然違っとるの。」
助手 「でしょ。もっと優雅なネーミングはなかったんですかね。」
所長 「ワシは反対にスポーツバックという名前をいわゆる4ドアクーペに限定して、A3やA1の5ドアハッチバックをアバントにした方がいいと思うんじゃがの。A3の5ドアってA4のアバントっぽい格好をしとるじゃろ。」
助手 「それは言えてるかもしれませんね。でもやっぱりボクは、今度のA7は違う名前を名乗った方がいいと思うんですよ。前に所長も言ってましたけど、TTってアウディの一覧表から外れたところにあるクルマじゃないですか。言わば優等生の集まるお坊ちゃま学校の異端児って感じでしょ、A7もあえて違う名前にするっていうのがあっても良かったと思うんですよね。」
所長 「まぁ、確かに高級感やエレガントを売りにしとるんであれば、A7スポーツバックっていうのは、いささかビジネスライク過ぎるかもしれんの。」
助手 「でしょ。ワクにとらわれ過ぎっていうか、のび太に融通が利かないって言われた出木杉クンみたいなモンでしょ。もっといろんな考え方があってもいいと思うんですよ。」
所長 「なんかよぉわからんが。じゃあ、お前はどんな名前じゃったらいいんじゃ。」
助手 「えっ、・・・いや、そこまでは考えてませんけど。」
所長 「なんじゃ、それだけ偉そうに言っとるんじゃったら、アウディを唸らせるような名前を用意しとるんじゃとばっかり思ったんじゃがのぉ。」
助手 「うーん、思いつきませんね。所長はどうですか。」
所長 「ワシか。うーん、ワシじゃったら、そうじゃな。・・・アウディの前身であるアウトウニオンやDKWなんかを復活させるとか。それか本社のあるインゴルシュタットなんてどうじゃ。思い切ってアウディ・ジャーマンなんてのも面白いかもしれんのぉ。」
助手 「なんかフェラーリみたいですね。」
所長 「うるさいわ。じゃったら自分で考えたらええじゃろうが。お前が何にも言わんからしょーことなしに、出してやっとるっちゅーのに。」
助手 「結構ノってるように見えましたけど。」
所長 「何か言うたか。」
助手 「いえいえ、何にも。」
所長 「ふん、どうせ面倒lくさいじじいじゃとでも思っとるんじゃろ。スマンかったのぉ。」
助手 「・・・・。」
参考資料
アウディA7スポーツバック(アウディ ジャパン 株式会社)
アウディA5スポーツバック(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「例によってまだ写真でしか見とらんが、A5のスポーツバックよりも伸びやかでいいんじゃないか。」
助手 「そりゃそうでしょ、なんせ5メートルもあるんですから。」
所長 「ん、なんじゃ、トゲがあるの。あんまり気に入っとらんようじゃの。」
助手 「いや、そんなコトはないんですけど・・・。」
所長 「けど、なんじゃ。」
助手 「ネーミングが、ねぇ。」
所長 「なんじゃ、名前が気に喰わんのか。」
助手 「なんて言うか、説明みたいじゃないですか、アウディの名前って。」
所長 「ん・・・。」
助手 「例えばA7のAはアウディのAでしょ。スポーツモデルにはS、クロスオーバーはクワトロのQ、R8のRはレーシングとか、そんな感じでしょ。」
所長 「まぁ、そんなトコじゃろうな。」
助手 「Aは、いいように言えばアウディの主要車種、悪く言えば普通のクルマってコトでしょ。」
所長 「じゃな。」
助手 「で、A7の7は下から数えて7番目のサイズってコトでしょ。」
所長 「そうなるの。」
助手 「で、最後のスポーツバックは5ドアのハッチバックってコトでしょ。言い替えれば、アウディの普通のクルマで、下から7番目の大きさで、ボディスタイルは5ドアって言ってるだけじゃないですか。」
所長 「ま、意味を考えればそうなるの。じゃがそんなモン気にせんかったら、どおってコトないじゃろ。」
助手 「気にしだしたら、とっても気になるんですよ。」
所長 「別に説明くさくてもいいんじゃないか、それがしたくて90年代にネーミングの変更をやったワケじゃから。」
助手 「いや、ネーミング自体はいいと思うんですよ。BMWやプジョーなんかもそうですけど、知らないクルマでも名前を聞けば、どんなクルマか大体想像出来ますし。」
所長 「じゃあ、何が問題なんじゃ。」
助手 「このクルマが、A7スポーツバックっていう名前でいいのかって話ですよ。」
所長 「今、ネーミング自体は問題ないって言ったトコじゃろうが。」
助手 「いや、だから違うんですよ。このクルマって、いわゆる4ドア・クーペじゃないですか。それもアウディのラインナップの中でもっとも高級な部類に属するクルマでしょ。」
所長 「上にA8があるじゃろ。」
助手 「でもクーペとしては一番上でしょ。」
所長 「じゃからクーペとは認められんと言っとるじゃろうが。」
助手 「あー、もー、メンドくさいなぁ。今、その話はいいじゃないですか。とりあえず4ドアですけど、クーペのようなエレガントなフォルムが売りのクルマには違いないでしょ。」
所長 「誰が面倒臭いって。・・・ま、ええわ。で、それがどうしたんじゃ。」
助手 「アウディにとって、初めての高級クーペなワケですよ。プレミアム・ブランドからしたら花形じゃないですか。そのクルマを他のラインナップと同じ扱いにするのが、如何なモンかと思うんですよ。」
所長 「そういうコトか、やっとわかったわ。」
助手 「スポーツバックって名前にしても、A3で言ったら単にドアの数が3ドアから5ドアに増えただけじゃないですか。それをA5やA7の4ドアクーペ・スタイルの5ドアと同一視するのもどうかと思うんですよね。」
所長 「確かにおんなじ5ドアでも意味合いが全然違っとるの。」
助手 「でしょ。もっと優雅なネーミングはなかったんですかね。」
所長 「ワシは反対にスポーツバックという名前をいわゆる4ドアクーペに限定して、A3やA1の5ドアハッチバックをアバントにした方がいいと思うんじゃがの。A3の5ドアってA4のアバントっぽい格好をしとるじゃろ。」
助手 「それは言えてるかもしれませんね。でもやっぱりボクは、今度のA7は違う名前を名乗った方がいいと思うんですよ。前に所長も言ってましたけど、TTってアウディの一覧表から外れたところにあるクルマじゃないですか。言わば優等生の集まるお坊ちゃま学校の異端児って感じでしょ、A7もあえて違う名前にするっていうのがあっても良かったと思うんですよね。」
所長 「まぁ、確かに高級感やエレガントを売りにしとるんであれば、A7スポーツバックっていうのは、いささかビジネスライク過ぎるかもしれんの。」
助手 「でしょ。ワクにとらわれ過ぎっていうか、のび太に融通が利かないって言われた出木杉クンみたいなモンでしょ。もっといろんな考え方があってもいいと思うんですよ。」
所長 「なんかよぉわからんが。じゃあ、お前はどんな名前じゃったらいいんじゃ。」
助手 「えっ、・・・いや、そこまでは考えてませんけど。」
所長 「なんじゃ、それだけ偉そうに言っとるんじゃったら、アウディを唸らせるような名前を用意しとるんじゃとばっかり思ったんじゃがのぉ。」
助手 「うーん、思いつきませんね。所長はどうですか。」
所長 「ワシか。うーん、ワシじゃったら、そうじゃな。・・・アウディの前身であるアウトウニオンやDKWなんかを復活させるとか。それか本社のあるインゴルシュタットなんてどうじゃ。思い切ってアウディ・ジャーマンなんてのも面白いかもしれんのぉ。」
助手 「なんかフェラーリみたいですね。」
所長 「うるさいわ。じゃったら自分で考えたらええじゃろうが。お前が何にも言わんからしょーことなしに、出してやっとるっちゅーのに。」
助手 「結構ノってるように見えましたけど。」
所長 「何か言うたか。」
助手 「いえいえ、何にも。」
所長 「ふん、どうせ面倒lくさいじじいじゃとでも思っとるんじゃろ。スマンかったのぉ。」
助手 「・・・・。」
参考資料
アウディA7スポーツバック(アウディ ジャパン 株式会社)
アウディA5スポーツバック(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
A7は尻下がり過ぎてダックスフンドみたい(横からの眺めはパナメーラよりポルシェぽい様にも見える)、パナメーラはどこかのスポーツワゴンみたい、ラピードはアストン特有のCピラーの絞り込みがやり過ぎと思います。結局やりだしっぺのジャガー・クアトロポルテ・CLSが一番かと。
まぁ、私がA7の購買層でないから興味もあまり沸かないんでしょうが…。
なんというかドイツ御三家の基本車種はどれもこれも完成されすぎてるというか方程式が確立してしまっているという感じがします。
その点レクサスなんかはいろんな意味で未成熟ですから見ててハラハラして楽しいです(笑)
>この問題、ネーミングを法則で統一しているメーカー全てにいえる事ですが…何故A7の記事で…
えー、そうですか。ここしばらくで会心の出来だと思ってたんでが(笑)
A7を見ていて、ずっと違和感を感じていたんですが、突き詰めたら名前だったというコトです。
ま、他に何も思いつかなかったとも言いますが(笑)
>A7は尻下がり過ぎてダックスフンドみたい(横からの眺めはパナメーラよりポルシェぽい様にも見える)、パナメーラはどこかのスポーツワゴンみたい、ラピードはアストン特有のCピラーの絞り込みがやり過ぎと思います。
この手のクルマで感じるコトって、結局どれも似たようなコトなんですよ。それをまた繰り返しても、「~と殆ど同じなのが・・・」ってなってしまいますしね。
A7のデザインは結構好きですが。
>結局やりだしっぺのジャガー・クアトロポルテ・CLSが一番かと。
ですね。
>アウディの車はどの車種もA4を拡大、縮小させているように見えてしまいます。A4は大好きなクルマなんですが。
>まぁ、私がA7の購買層でないから興味もあまり沸かないんでしょうが…。
二世代前(先代の前期型?)のダブルグリルなA4は今見てもいいデザインだと思うんですが、シングルフレーム+LEDアイラインの現行ラインナップは、どうも苦手です。
そんな中、今度のA7スポーツバックは車種のキャラクターとデザインが合ってるような気がします。
>なんというかドイツ御三家の基本車種はどれもこれも完成されすぎてるというか方程式が確立してしまっているという感じがします。
>その点レクサスなんかはいろんな意味で未成熟ですから見ててハラハラして楽しいです(笑)
出来の悪い子ほど可愛いってヤツでしょうか(笑)
正直な話、ドイツの3メーカーのこれから出るクルマって、車種もデザインもおおよそ予測できてしまうじゃないですか。その点で言えばレクサスやインフィニティは楽しませてもらえそうな気がします。
あの頃、最初は面白いとか美しいとか言って、後で邪道だとか間違ってるとか自動車評論家が大合唱してた記憶が有ります。
その後アルファ156誉めてたりして。
実際車体サイズの割りに狭くてコンパクトカーのリヤシートのが楽でしたし。
そんな刷り込みからか高級4ドアクーペ買うなら、もう少し安い普通のセダンと2ドアクーペの2台買えば良いのにとか思ってしまいます。
車名は新たにつけるとアウディイノーバとかベンツEDなんて感じに成ってしまいそうで。
5ドアHB+クーペ=4ドアクーペ。ドアがひとつ減っちゃいましたね。
>一寸昔に日本車で流行りましたね、プレセアとかイノーバとかSAVA?とかペルソナとか(EDとかエクシブって書くとトヨタ叩きって言われるかな?EDみたいのって方が解りやすいですね、仲間内ではベンツのEDとか呼んでます。)、
この分野のパイオニアはカリーナEDなんで、やっぱりEDの名前を出さないと締まらないですよね。
プレセア、イノーバ、SAVA、ペルソナどれも懐かしい名前ですね。(プレセアはたまに見掛けますが)
ちなみにSAVAはギャランを5ドア化したエテルナの4ドア仕様の名称で(ややこしい)、4ドアクーペの三菱版はエメロードですね。
ベンツのCLSやアウディのA7のデカさなら、カッコ優先のスモールキャビンでも問題ないんでしょうね。このクラスではムダも贅沢の象徴かもしれませんし。
>あの頃、最初は面白いとか美しいとか言って、後で邪道だとか間違ってるとか自動車評論家が大合唱してた記憶が有ります。
ま、出たときはあんまり悪口ばかり書けないでしょうね。
20年も経てば、ハイブリッドやTSIにDSGの悪口も聞けるかもしれませんね。
>そんな刷り込みからか高級4ドアクーペ買うなら、もう少し安い普通のセダンと2ドアクーペの2台買えば良いのにとか思ってしまいます。
確かに。高級クロスオーバーなんてのが、実は一番貧乏くさいのかもしれませんね。