助手 「レクサスからLCってクーペが出ましたけど。」
所長 「らしいの。」
助手 「どう思います。」
所長 「ん、・・・正直、あんまり興味が沸かんの。」
助手 「そうですか。」
所長 「レクサスのフラッグシップに相応しい出来かも知れんが、ここまでくると現実味も感じんし、間違っても買うコトもないじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「この価格帯、それもクーペになると、買うモンも限られてくるし、日本に市場と呼べるほどのモンがあるのか疑問じゃな。」
助手 「何でも発売1か月で1,800台受注があったそうですよ。目標台数の36倍とか。」
所長 「36倍ってコトは、目標台数は月50台か。」
助手 「ま、1,300万もする高級車ですし、トヨタもかなり厳し目の数字を出してるんでしょうけど。」
所長 「36倍というコトは36か月分に相当する受注があったってコトじゃろ。だとしたら国内販売では大成功なんじゃないか。」
助手 「でもこういうクルマって発売時に欲しいヒトがダーッと買って、そのあと鳴かず飛ばずになりそうじゃないですか。」
所長 「じゃが3年分に相当する受注があるワケじゃし、この先3年間まったく売れんでも計画通りなんじゃから問題ないじゃろ。3年後にマイナーチェンジを行えば、またそこそこ売れるじゃろうしな。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「ま、海外がメインのクルマじゃから、向こうで売れてくれんと採算が合わんのじゃろうけど。」
助手 「ですね。向こうではどうでしょうね。」
所長 「コンセプトカーそのまんまのデザインも格好がいいし、ハイブリッドじゃし、アメリカでは売れるんじゃろうな。じゃがヨーロッパなんかではまだまだレクサスに値打ちが足らんのじゃないかのぉ。」
助手 「でもレクサスもそろそろ30年ですよ。」
所長 「もうそんなになるんじゃな。」
助手 「日本での展開は2005年からですけど、レクサス自体は1989年の初代セルシオからですからね。」
所長 「じゃが向こうでは100年以上の老舗も珍しくないからのぉ。」
助手 「そりゃ歴史を言い出せば、いつまで経っても敵いませんけど。」
所長 「それよりも高級車をつくる資質の問題なんじゃないかのぉ。」
助手 「何ですかそれ。」
所長 「トヨタって価格の安い大衆車をたくさん売ってのし上がってきた会社じゃろ。安くて品質の高いクルマをつくらせたらおそらく世界でも一番じゃろ。」
助手 「ですよね。」
所長 「それが高級車をつくる上で足かせになっとるんじゃないかのぉ。」
助手 「足かせですか。」
所長 「そうじゃ。いくらいいクルマをつくろうが、お客がトヨタがつくった高級ブランドってコトを意識せんようにならん限り、払拭できんのじゃないかのぉ。」
助手 「それは難しそうですね。」
所長 「そもそも向こうの歴史あるメーカーって歩んできた過程が違うじゃろ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「クルマって出た当初は貴族なんかの金持ちにしか買うコトが出来んモンじゃったワケじゃ。」
助手 「戦前ぐらいまではそうですよね。」
所長 「その頃は金持ち相手に商売をするのが当たり前じゃったワケじゃろ。向こうの連中はそうしたバックボーンがあるんじゃ。」
助手 「ですね。」
所長 「それがトヨタの場合、ずっと大衆に向けてクルマをつくってきたメーカーじゃろ。技術的に高級車をつくれるようになったかもしれんが、つくれるのと売れるのとは別モンじゃからの。」
助手 「・・・・。」
所長 「特にこういう高級クーペのような、なくても困らんクルマじゃとなおさらじゃろ。」
助手 「やっぱりこの世界で成功するのは難しそうですね。」
所長 「よっぽどデザインが優れとるとか、何か特徴がないと厳しいんじゃないかのぉ。その点で言うとテスラなんかは上手くやっとるんじゃないか。」
助手 「言えてますね。」
参考資料
レクサスLC(トヨタ自動車株式会社)
所長 「らしいの。」
助手 「どう思います。」
所長 「ん、・・・正直、あんまり興味が沸かんの。」
助手 「そうですか。」
所長 「レクサスのフラッグシップに相応しい出来かも知れんが、ここまでくると現実味も感じんし、間違っても買うコトもないじゃろ。」
助手 「でしょうね。」
所長 「この価格帯、それもクーペになると、買うモンも限られてくるし、日本に市場と呼べるほどのモンがあるのか疑問じゃな。」
助手 「何でも発売1か月で1,800台受注があったそうですよ。目標台数の36倍とか。」
所長 「36倍ってコトは、目標台数は月50台か。」
助手 「ま、1,300万もする高級車ですし、トヨタもかなり厳し目の数字を出してるんでしょうけど。」
所長 「36倍というコトは36か月分に相当する受注があったってコトじゃろ。だとしたら国内販売では大成功なんじゃないか。」
助手 「でもこういうクルマって発売時に欲しいヒトがダーッと買って、そのあと鳴かず飛ばずになりそうじゃないですか。」
所長 「じゃが3年分に相当する受注があるワケじゃし、この先3年間まったく売れんでも計画通りなんじゃから問題ないじゃろ。3年後にマイナーチェンジを行えば、またそこそこ売れるじゃろうしな。」
助手 「それもそうですね。」
所長 「ま、海外がメインのクルマじゃから、向こうで売れてくれんと採算が合わんのじゃろうけど。」
助手 「ですね。向こうではどうでしょうね。」
所長 「コンセプトカーそのまんまのデザインも格好がいいし、ハイブリッドじゃし、アメリカでは売れるんじゃろうな。じゃがヨーロッパなんかではまだまだレクサスに値打ちが足らんのじゃないかのぉ。」
助手 「でもレクサスもそろそろ30年ですよ。」
所長 「もうそんなになるんじゃな。」
助手 「日本での展開は2005年からですけど、レクサス自体は1989年の初代セルシオからですからね。」
所長 「じゃが向こうでは100年以上の老舗も珍しくないからのぉ。」
助手 「そりゃ歴史を言い出せば、いつまで経っても敵いませんけど。」
所長 「それよりも高級車をつくる資質の問題なんじゃないかのぉ。」
助手 「何ですかそれ。」
所長 「トヨタって価格の安い大衆車をたくさん売ってのし上がってきた会社じゃろ。安くて品質の高いクルマをつくらせたらおそらく世界でも一番じゃろ。」
助手 「ですよね。」
所長 「それが高級車をつくる上で足かせになっとるんじゃないかのぉ。」
助手 「足かせですか。」
所長 「そうじゃ。いくらいいクルマをつくろうが、お客がトヨタがつくった高級ブランドってコトを意識せんようにならん限り、払拭できんのじゃないかのぉ。」
助手 「それは難しそうですね。」
所長 「そもそも向こうの歴史あるメーカーって歩んできた過程が違うじゃろ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「クルマって出た当初は貴族なんかの金持ちにしか買うコトが出来んモンじゃったワケじゃ。」
助手 「戦前ぐらいまではそうですよね。」
所長 「その頃は金持ち相手に商売をするのが当たり前じゃったワケじゃろ。向こうの連中はそうしたバックボーンがあるんじゃ。」
助手 「ですね。」
所長 「それがトヨタの場合、ずっと大衆に向けてクルマをつくってきたメーカーじゃろ。技術的に高級車をつくれるようになったかもしれんが、つくれるのと売れるのとは別モンじゃからの。」
助手 「・・・・。」
所長 「特にこういう高級クーペのような、なくても困らんクルマじゃとなおさらじゃろ。」
助手 「やっぱりこの世界で成功するのは難しそうですね。」
所長 「よっぽどデザインが優れとるとか、何か特徴がないと厳しいんじゃないかのぉ。その点で言うとテスラなんかは上手くやっとるんじゃないか。」
助手 「言えてますね。」
参考資料
レクサスLC(トヨタ自動車株式会社)
30ソアラ・80スープラ・2000GTの面影も感じます。
ここ5年程のマセラティとBMWは、トヨタにとって幸いにも(?)色気が減った様に感じるので、この2社には勝ったような気がします。
フロントグリルの魅力は未だ理解できませんが、それでも意匠の美しさはLFAとは良い意味で段違いだと思います。
以上全て個人的な感想です。
欧州でBMWとか北米でキャデラックとか、もう少しトラッドなデザインに見えるんですが。
大きな高級クーペでレクサス顔は好み的にツライです。
二代目ソアラを拡大して現代風にしてなデザインのクルマが出たら、もう少しして子離れした後の愛車にって憧れて貯金始めるんですが。
>30ソアラ・80スープラ・2000GTの面影も感じます。
ソアラ、スープラ、2000GTですか、トヨタのGTカーのDNAを受け継いでるんでしょうか。
>ここ5年程のマセラティとBMWは、トヨタにとって幸いにも(?)色気が減った様に感じるので、この2社には勝ったような気がします。
マセラティ、BMWですか、確かにどちらも色気と言う面では昔ほどじゃない気がしますね。
>フロントグリルの魅力は未だ理解できませんが、それでも意匠の美しさはLFAとは良い意味で段違いだと思います。
ボクもLFAよりは奇麗なデザインだと思います。
>欧州でBMWとか北米でキャデラックとか、もう少しトラッドなデザインに見えるんですが。
BMWはクリス・バングル時代の反動か、保守的なデザインが続いてますよね。
>大きな高級クーペでレクサス顔は好み的にツライです。
ボクはレクサスのスピンドルグリルで一番好みかもしれません。
>二代目ソアラを拡大して現代風にしてなデザインのクルマが出たら、もう少しして子離れした後の愛車にって憧れて貯金始めるんですが。
二代目ソアラのような繊細なピラーのクルマって今はないですよね。