轟クルマ文化研究所

日本のどこかの片田舎、今日も所長の声が響いています。
「馬鹿モン!あれほど雑誌を鵜呑みにするなと言うとるじゃろ!」

ホンダ N-WGN(エヌワゴン)

2014-02-14 20:24:23 | HONDA
助手 「こないだのオデッセイに続いてホンダのNシリーズ第4弾のNワゴンですけど。」

所長 「ん、第4弾、・・・3台目じゃなかったかの。」

助手 「予想通りですね。絶対、言うと思ってましたよ。Nボックス+が第2弾になるんですよ。」

所長 「ああ、あのスロープになったヤツか。じゃがあれってNボックスの派生車じゃろ。」

助手 「そうなんですけど、ホンダでは別車種としてカウントしてるみたいですね。」

所長 「ふーん、Nボックスカスタムの方がよっぽど違うクルマに見えるがの。にしてもホンダってときどきワケのわからんコトをしてきよるのぉ。ほれ、前にインサイトが出たときもなんちゃらっていう番号を振っとったコトがあったじゃろ。」

助手 「ああ、ありましたねぇ。えーっとなんでしたっけ、・・・あっ、そうそうホンダ・グリーンマシーン。いつの間にかなくなってしまいましたね。」

所長 「おぉ、それじゃ。あのときもインサイトが1号で次に出たCR-Zが3号じゃったはずじゃ。」

助手 「そうそう、そうでしたね。2号はインサイトより前に出てたシビックハイブリッドでしたっけ。確かマイチェンかなんかの折りにナンバリングを振ったんでしたよね。」

所長 「そんな感じじゃったはずじゃ。やりたいコトはわからんでもないんじゃが、どうもやり方が上手くないんじゃ。今度のもNシリーズの第3弾って言った方が絶対わかりやすいし、新世代になって変わったのをアピール出来ると思うんじゃがな。」

助手 「でもNボックス+も新世代のクルマですし、問題ないと思いますけどね。」

所長 「そうかぁ、例えば新世代の車種を4台並べた広告を出しても、おんなじクルマが2台あるのってどうかと思うぞ。見た目では違いはわからんしの。」

助手 「ルーフが2トーンになってますけどね。」

所長 「それこそ知らんモンが見たら、それだけの違いのクルマじゃと思うんじゃないかの。ワシじゃったら、カタチの違うのを3台並べてホンダの軽が変わったコトをアピールするがの。」

助手 「まぁ、その方がわかり易いのは間違いないですけどね。」

所長 「ま、別にどうでもいいんじゃが、第5弾、第6弾とどこまで続けるのか知らんが、グリーンマシーンのように尻切れトンボにならんといいんじゃがな。」

助手 「言えてますね。で、Nワゴンですけど、売れてるみたいですね。1月の販売台数ではタントに次いで2位ですし、受注数は5万台超えらしいですね。」

所長 「その分Nボックスの台数が減ってるのが気になるトコじゃが、トータルで増えとるからホンダとしては成功なんじゃろうな。」

助手 「前にNワンが出たときに、NワンをワゴンRにぶつけて次は変化球でくるんじゃないかって言ってましたけど、意外にも真っ向勝負でしたね。」

所長 「じゃな。やっぱりNワンではキャラが立ち過ぎとるし、主力で売るには難しいのかのぉ。」

助手 「でしょうね。ヒトによっては敬遠されそうですし、多くのユーザーに受け入れられようと思うともっと普通のカッコのクルマの方がいいんでしょうね。そういう意味では今度のNワゴンはいいんじゃないですか。」

所長 「うーん、悪くはないんじゃが、ちょっとゴチャゴチャしとるような気がするのぉ。」

助手 「そうですか。ノーマルモデルの顔つきなんて結構男前ですし、カスタムにしてもステップワゴンっぽい顔つきで、他のカスタムよりも受け入れ易いと思いますよ。」

所長 「確かにノーマルとカスタムでこれまでのようなはっきりとした差は感じられんの。」

助手 「でしょ。見た目の質感も高いですし、内装も軽とは思えないレベルでしょ。居住性、動力性能、燃費や価格のバランスもいいと思いますし、これは売れて当然なんじゃないですか。話題の自動ブレーキも付いてますしね。」

所長 「うーん、ま、ワシが買ったとしても満足度の高いクルマじゃと思うのぉ。じゃがバランスが取れとる分、NボックスやNワンなんかに比べて個性が弱いような気がするんじゃ。」

助手 「まぁ、NボックスやNワンと比べればそうかもしれませんけど、競合相手のワゴンRやムーヴ、デイズなんかと比べたら問題ないんじゃないですか。」

所長 「前にも言ったと思うんじゃが、後から参入するワケじゃから他のクルマと比べて選んで貰える部分が必要じゃと思うんじゃ。お客は新しい価値観のホンダのNシリーズに期待しとるし、それがブランド力になっとると思うんじゃが、今度のNワゴンはその点が少し弱いような気がするんじゃが。」

助手 「言いたいコトはわかりますけど、NボックスやNワンって結構、極端な存在じゃないですか。今度のNワゴンはもっと王道を行ったクルマですし、比べるのが間違ってるんじゃないですかね。」

所長 「そうかのぉ。もっとやり様があったと思うんじゃがな。全体のフォルムで個性を出せん分、細かいディテールで差別化をしようとした結果、ゴチャゴチャといらん線を増やし過ぎたんじゃないかのぉ。」

助手 「まぁ、確かにNボックスやNワンのような明快なシンプルさとは違ってますね。」

所長 「なんちゅうか、ヘッドライトやグリルにしてもこうすればもっと格好良くなる、ああすればもっとスポーティになるって感じで見映えの良さばっかり追い求めたんじゃないかのぉ。」

助手 「そうかもしれませんけど、それって別に悪いコトじゃないでしょ。」

所長 「そうなんじゃが、どうも好きになれんのじゃ。リアピラーが付け根のところで分断されとるのも、別にやらんでもよかったと思えるしの。」

助手 「ホンダってあれ好きですよね。フリードスパイクやフィットシャトル、エアウェイブなんかに通ずる部分ですよね。」

所長 「あとウエストラインが高いのも気になるの。なんて言うかちょっと前のライフやゼストなんかの時代を思い出させるんじゃ。せっかくNシリーズで新しいイメージをつくり上げたのに、ちょっともったいない気がするんじゃがな。」

助手 「そこまでひどくないでしょ。ボクはそんなに悪くないと思いますけどね。」

所長 「ま、クルマ自体はいいと思うし、さっき言った通り買ってしまえば満足出来るクルマじゃと思うんじゃ。ま、ワシの期待値が高過ぎるせいかもしれんが。じゃがホンダのクルマはそういう風に見られとるのも事実じゃと思うんじゃがな。」


参考資料
ホンダN-WGN(本田技研工業株式会社)
ホンダN-ONE(轟クルマ文化研究所)
ホンダN BOX(轟クルマ文化研究所)

Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Nシリーズの新しさは名前 (アンチトヨタ)
2014-02-15 07:34:45
今の時代、車の性能が極端に変わるということは無いと思います。
ガソリンタンクを削って燃費を上げる、なんてことしか出来ないでしょう。

N-ワゴンは良い車に思えますが、同様にゼストも良い車に思えます。
タントもekスペースも良い車だと思います。
ではそれらとN-ワゴンの決定的な違いとは何か、となるとそれは名前では無いでしょうか。

Nシリーズは"新しくて良い"というイメージ戦略に成功したホンダは、
その時点で第2、第3の成功を収めていたのではないかと思います。
例えばゼストをN-ワゴンと改名して自動ストップを付けただけでもユーザーは満足したでしょう。
元々良い車だったのですから。
返信する
Re:Nシリーズの新しさは名前 (宇垂)
2014-02-17 20:18:01
アンチトヨタさん

確かにNワゴンの一番の売りは名前かもしれませんね。

>例えばゼストをN-ワゴンと改名して自動ストップを付けただけでもユーザーは満足したでしょう。
>元々良い車だったのですから。

うーん、ゼストですかぁ。個人的にはあんまり好きなクルマじゃないですね。
でも好き嫌いと販売は別モノですし、Nシリーズで自動ストップがついてれば売れたっていうのも、ないとは言えませんね。

返信する

コメントを投稿