TodaiCruiserGyosyu -東大ヨット部クルーザー班仰秀's Blog-

世界選手権出場を目指し、毎週土日に三崎で練習するクルーザー班。
練習報告を軸に、部員の生活を記事にしてます。

練習!ミッドウィンター裏の日曜日

2012-02-12 22:00:45 | 整備
2/12
日直わたなべさとし

ミッドウィンター開催中ということで、久々の一艇練!
ブラインド全日本を見据えたスピーディーブルーをはじめ、2月中旬のこの時期、赤白ブイ界隈には10艇ほど集まって各々練習していました。負けられません!学生だもの!!

メンバーは、しゃあさん、徳毛さん、真利奈、哲、万代、山崎

練習メニュー
1日中ジブでした。北風2-4mps
ちょっと走り→スピンラン(微風、ラルパフ振れへの対応)→タック練→上下→ストップステイ&ゴー→真利奈ヘルム練

反省
長めのフリー→パフへの対応がいまいち(遅すぎる)。パフ毎に風向が明らかに異なるので、予測不足で、かつ対応遅くトリマーは張りづらそうでした(途中からよく喋ってくれたので楽になった!)。ヒールトリム、メンバー不足故に毎回メンバーが替わるのでもう少し指示を増やせればと思います。ヘルムも、バウも。

タック練→タック直前の走りを安定させるのが何よりで、自然なウェザーに合わせて、回頭速度を気持ち早めでバウアップ(切りすぎない)、裏風の助けを借りてバウダウン、ジブが張れるタイミングで舵はセンター、メインを少し抜いてヒールを抑えてメインを詰めつつクローズへ、といったイメージでいます。ロールタックの動きとの連動はあまり合いませんでしたが…19日、練習したいです(・∀・)

上下(時計回り)→ヘルムの動作は大して変わらないのですが、特に上回航スタボアプローチ、バウ・マストハンド・トリマーは機敏な動きが要求されています。(いち早くスピンを張りたいため)今日の練習から得たコミュニケーション的なコツをマッチレースのメンバーに伝え、効率よく練習しましょう!

ストップステイ&ゴー→タック完了後のラフまたは通常のラフでマーク横に止めたところからスタート、留まる時間をだんだん長くしていき(30秒止めてから加速、出来たら次は35秒‥といった方式)、時間がきたら全力で加速!といった練習です。
メインセールの当て具合がまだ難しく、38秒に壁があるように感じます。コントロールを失わずにきれいにバック、「逆逆ジブ」(バウアップの為の逆ジブ) 等、狙ったのではなく"偶然"出来た技もいくつかありますが、出来たものは出来たので、できる限り身に付けていきたいと思います〓

バウアップの為の逆ジブ‥実用的なのでしょうか(・・?)

バウダウンは、毎回逆ジブを使います(の方が早い)。動作はバウマン任せで、声が届きにくいので中継をお願いします。
ヒールトリム、超重要です。アンヒールが効いていると留まりやすいですが、波や潮の関係でメインのサポート?的なイメージでヒールが欲しいタイミングがあります(頑張りきれず下を向きそうになる手前)。ライフライン無しとのことで、難易度は高そうです…


真利奈ヘルム練では、久々にトリマーに入りました。
ジブのタックはシバーしないことが改めて判明しました。下ウインチも抵抗無かったのはトリマーから離れていたからだと〓
スピントリマーは喋ってなんぼ、ですね!万代とのコミュニケーションに活かします。ヘルムと話しつつヒールトリムに口を出すのは難しいです‥ヘルムに口を出してもらいたいところではありますが、トリマーが一番分かるような‥。皆で分かろう(^_^;)

ポジションを替えると、皆好き放題話しますよね(・・;)あの感じ、悪くないと思います。どうしてもポジション別に専門が高まるので、お互いをフォローし合う意味でも、練習の刺激としても〓



あでぃおす(・∇・●)

マッチレース講習会

2012-02-09 20:38:56 | 練習記録
ルール勉強会を事前に3回行い、それらを通じてのマッチレースのイメージを確認・修正できた2日間でした。


レグは予想外に短く、スタートの重要性が大きいことを再認識しました。
・とにかくスタートで相手の右を取ること、
・自艇と相手艇がデンジャーラインの中にいるのか外にいるのかの意識を大切に、
ある程度スタート時の起こりうる事態をパターン化し、
逃げる・追いかける際の動きを共有しておく必要を感じました。


以下、課題です。

スタート

・time to distance
ヘルムは相手艇に対する船の置き方に集中しがちなので、
残りの人が、残り時間やスタートのアプローチを考えて船全体に伝える。

・ハンドリング
ジブ、メインをしっかりと合わせ続けることと、舵使いすぎの原則を減らす。
トリマー(自分)はジブの詰め過ぎ、シバーが無いようにと、タック時の裏風当てる量のコントロール、
ヘルムはラフ等では両手でメインを引けるよう、
ベアではシートを上に持ってから一気に出せるようにしてメインを出すのが遅れないよう、
畠山さんにも乗って頂いて指導して頂きました。
相手艇を追いかけていてタックで遅れて逃げられるパターンと、
相手艇のスタンを追いかけ合うサークリングで後ろをとられるパターンを克服して追い続けられるのが目標。

・止まり続ける
メインを全シバーさせて流されながらずり落ちるのではなく、
ある程度メインを入れたり抜いたりしながらバウを上に向けてコントロール。


レグ

・タックの掛け声からタックまでの流れのコミュニケーション
小山さんがタックと言ったら、あとは後ろの都合でなるべく早くタックというのは、
定期的に忘れてミスがあったので、
個人的には、これまで通りタックスタンバイ→タックのほうが良いのではないかと思います。

・回航
上回航で丁寧に残りの艇身艇幅のコール、スピン送りだし。
下回航で間に合うようにジブアップ(ちゃんと前レグと同じ位置までジブハリをあげる)、スピン回収。

・マストハンドのサポート
中山さん、宮本さんがどのように情報を出して小山さんのコース引きをサポートするか。



マッチレースに向けた練習回数は多くは無いですが、

・スタートに必要な感覚
デンジャーライン、time to distanceを意識した、
見通しをきっちり取って、決めた時間で止まらずに
デンジャーラインに沿って落とし、クローズで上ってくる練習。

・ハンドリング
止まる練習。
セール、ロールをきっちり合わせて自在に上し落としタックジャイブ、スピード調整。

・ラウンディング
タックの意思疎通、ミスの無い回航

頑張っていきたいと思います。




2/5 湘南レース

2012-02-08 22:50:45 | 整備

↑写真はレース後のおやつです
先日のマッチレース講習会の際に、中澤さんから頂きました。本当においしいです。いつもありがとうございます!



はじめまして、コース担当山崎です。ついにバウマンはスタートだけになってしまいました。

2/5は湘南レースに参加しました。
今回のレースはワンデザインではないレースだったので、他艇が大きいこと大きいこと(汗)
風も微風軽風で、レース中はフレッシュ・ブロー最優先で臨みました。

■1レース目
スタートラインがものすごく長い。前のクラスのスタートを見る限りばらけて出ていたので、余裕かなと思いきや、自分たちのクラスは全然そんなことありませんでした。艇数が多いうえに、大型艇が群れをなして迫ってくるのに飲み込まれ、加速ができずにラインとは程遠い所でスタート。月光がライン上で高さを保っていて、本船の外を回ってから大型艇の後に上1でスタートしているのが印象的でした。

その後、とっととポートに返して右にのばす。フレッシュに居続けることとブローをとることを主に考えて、右よりをずっと走る。
上りレグ後半で左にのばした艇団が返してきたので、距離をとって下受けし、レイラインまで出してフレッシュを狙う。
はずだったんですが、レイラインを間違えまくって終盤タックが予想以上に増えてしまいました。あれは潮のせいでしょうか?

下りはヘルムとコースを引きました。風は右海面がよかったので、即ジャイブでここもブローとフレッシュをとりに行きました。
下マーク近くでは、だぼはぜとラップが取れていた場面があったのですが、結局切れて内側回れず。スピード差がありますね…。

2上は左海面がよさそうだったので、早めにタックしたいと思っていたのですが、後ろから大型艇が来てしまったため、タックできず、結局右にのばすことに。回航で間をあけてしまったことと、それでも即タックであればできたのに、見合わせてしまったことが失敗でした。その後は、後ろの大型艇が返してから返し、あとはフレッシュを走る。

上マーク回航ではルミナスと競り、うちが先に回った後、即ジャイブを考えていたのですがルミナスがいたため中止。ルミナスがスピントラブルで少し遅れたので返せると思いジャイブ。結果、全然余裕だったので、即ジャイブすべきだったという結論に。最後のレグは、この時点で後ろにいたルミナスと月光をカバーしながら走る。結果カバーしきれたので、よかったです。

■2レース目(簡単に)
スタートでまたミス。今度は下有利だったので、真ん中下目から、艇団の下ででることを考えていましたが、大型艇団が来るのを避けるタイミングが遅れて、またブランケスタート。右を目指すもずっとブランケで、かなり出遅れてしまいました。やはり上から出てブランケを避けるべきだったみたいです。

一度右に出した後、ブローラインに乗るためにタック。その後ずっとリフト目で入ってきていたので、たまに来るヘダーは無視してのばす。前の船の上り角が落ちてきたところで返して、レイラインを目指す。一度前を切られただぼはぜの前を切れたので、ここのコースはよかったかなと思います。ですが、レイラインをまた打ち損じて、ピタリと打っただぼはぜに行かれてしまいました。

2下は風が落ちてきて、ラルでは走れない程度の超微風に。だぼはぜに対して前に出たり後ろに行ったりを繰り返していたのですが、終盤でうちが止まっている間に大差がつき、置いていかれる。加速練しましょう。

その後は無風で全く進めなくなったので、帰りました。


以上長くなりましたが、初コースの視点から書かせていただきました。
乗って頂いた、しゃあさん、大河原さん、ありがとうございました。

山崎

1/28,29 マッチレース講習会

2012-01-30 20:57:30 | 練習記録
土日両日、マッチレースの講習会に参加しました。

マッチレースの練習をしている経緯‥それは、"大学対抗選抜マッチレース"に招待いただいたからです!勝ちたいもん。


マッチレーサー、キールボートセーラーからの多大な支援を受け、風も適度にあり(気温は低い)、交流も盛んで、なにより楽しかったイベントです。
もちろん、いい勉強をさせていただきました。


写真は日大セーラーとの1枚。
酒豪たちは、カライものが得意ではない様子(・∀・)


二月末にも2回目の講習会があります。
また今回の講習会の様子は、バルクヘッドマガジン、月光ブログ、Best-Windをはじめ様々なページに公開されています。

反省については後程‥おやすみなさい。

ルール疑問(18条を中心に)

2012-01-26 01:33:38 | モルモット
これからルールの勉強をしよう。(ふさふさver.)

マッチレースへの対策として、また通常のレースで活かすために、小山さん(D4)を中心にルール勉強会を開いています。
今日から18条へ突入しましたが・・

根拠、探すの一苦労です。
時計回りに至っては頭がこんがらがりそうで。゜(PД`q。)゜。

疑問と、現仰秀ヘルムの考えを載せました。
何かコメントくださればと思います。よろしくお願い致します。

条文を載せます。
18 マークルーム
18.1 規則18を適用する場合
   規則18は艇が同一の側で通過することを求められているマークで、少なくともそのうちの1艇がゾーンに入っている場合に適用する。ただし、次の艇間には適用しない。
   (a) 風上に向かうビートで反対タックの艇間。
   (b) 両艇ではなくどちらか一方の艇のマークにおけるプロパー・コースがタックすることである場合の、反対タックの艇間
   (c) マークに向かう艇と、マークから離れる艇間。
   (d) マークが連続した障害物の場合には、規則19を適用する。

18.2 マークルームを与えること
   (a) 複数の艇がオーバーラップしている場合、外側艇は内側艇にマークルームを与えなければならない。ただし、規則18.2(b)を適用する場合を除く。
   (b) 複数の艇がオーバーラップしていて、先頭艇がゾーンに到達した場合には、その時点での外側艇は、それ以降、内側艇にマークルームを与えなければならない。艇がゾーンに到達した時にクリア・アヘッド出会った場合には、その時点でのクリア・アスターン艇は、それ以降、クリア・アヘッドであった艇にマークルームを与えなければならない。
   (c) 艇が規則18.2(b)によりマークルームを与えなければならない場合、その艇はオーバーラップが解けたり、新しいオーバーラップが始まったとしてもマークルームを与え続けなければならない。ただし、どちらかの艇が風位を越えたか、またはマークルームを与えられた艇がゾーンから離れた場合には、規則18.2(b)の適用を終了する。
   (d) 艇が適時にオーバーラップをしたか、とけたかが疑わしい場合には、それぞれそうでなかったと推定しなければならない。
   (e) 艇がクリア・アスターンから内側にオーバーラップし、そのオーバーラップが始まったときから、外側艇がマークルームを与えることができない場合には、マークルームを与える必要はない。

18.3 マークに近づく場合のタッキング
   反対タックの2艇がマークに近づいており、そのうち1艇はマークをフェッチングしており、もう一方の艇がタックを変更し、結果的にゾーン内で規則13に従わなければならない場合には、それ以降規則18.2を適用しない。タックを変更した艇は、
   (a) 相手艇に自艇を回避するためのクロースホールドより風上を帆走させたり、または相手艇が定められた側でマークを通過するのを妨げてはならない。
   (b) 相手艇が自艇の内側にオーバーラップした場合には、マークルームを与えなければならない。

18.4 ジャイブする場合
   内側にオーバーラップした航路権艇が、プロパー・コースを帆走するために、マークに置いてジャイブしなければならない場合、その艇は、ジャイブするまではそのコースを帆走するために必要とする以上にマークから離れて帆走してはならない。規則18.4はゲートマークでは適用しない。

18.5 免罪
   ルームを得る資格のある艇がマークルームを搬送している場合、次の場合は免罪とする。
   (a) 相手艇がマークルームを与えなかった結果、A節の規則に違反した場合。
   (b) プロパー・コースを帆走してマーク回航することでA節の規則または規則15あるいは16に違反した場合。

続いて定義です。
・ルーム
 艇がシーマンらしいやり方で速やかに操船している間に、その場の状況で必要としている余地をルームと言う。

・マークルーム
 艇がマークへ帆走するためのルーム、その後マーク回航中にプロパー・コースを帆走するためのルームをマークルームという。ただし、マークルームを与える必要がある艇の風上かつ内側にオーバーラップした場合を除き、マークルームには、タックするためのルームを含まない。


疑問1
規則18.1(a)と18.1(b)の違いは何か(18.1(a)単独で起こる状況とは。)


こんな分類でしょうか・・?
二つに分けている意味がよくわかりません。(フリーの話かと思いましたが、プロパーコースがタックと言うのは・・。)

疑問2
B艇は、自艇のコースを維持することが可能か
同一タック、ゾーン到達時にオーバーラップ無し。

BがAを避けており、かつAにマークルームを与えていれば可能だと思います。
状況1のもとで
18.2(b)クリア・アヘッドの艇Aに艇Bはマークルームを与えなければならない。
(規則12によりBはAを避けていなければならない。)

状況2のもとで
Bがタックすることを強いるルールは無い

状況3のもとで
18.2(c)により、ゾーンを離れたAにマークルームを与える必要は無い。

もし、Aがタックしたら・・。
18.1(a)より規則18は適用しない。
規則13によりAはBを避けていなければならず、かつ規則15によりBに避けているためのルームを与えなければならない。
→Aにタックするルームを与えなければBがAを抜ける!!

疑問3
D艇は、自艇のコースを維持することが可能か


同一タック、ゾーン到達時にオーバーラップ有り。
不可能・・ではないのでしょうか?
マークルームを必要以上に大きくとることは、・・この場合は11条違反でしょうか?
別に風下艇に対して避けていないわけだはないので11条ではない気もしています。
すると何処までも連れて行ってよい・・???
例えば、どちらもオーバーセールしている場合ならばD艇はプロパーコースを走らなければ11条に違反するのでしょうが、ポートのレイラインより手前ならば・・?

疑問4
F艇は、自艇のコースを維持することが可能か


同一タック、ゾーン到達時にオーバーラップ有り。
疑問3と同様、不可能ではないかと考えます・・。

疑問5
H艇は、自艇のコースを維持することが可能か


疑問2と同じく、可能であると思います。
Hはスタボ艇なので、クリア・アヘッドであるG艇を避けている限り何処までもいけるのではないかと。

疑問5より派生して。
・G艇はどうすればよいか。
→風位を越えない程度に、頑張って上り、マークと自艇の間隔をつめる?
H艇を間に入れなければ、マークルームを得る権利があるので。

・H艇は上しているG艇に対してどうすればよいか
→マークとG艇の間が空いていれば、ねじ込む??
G艇を常に避けている状態で、2艇とも風位付近のスタボタックでいるイメージです。
×上している状態で2艇がラップしてしまった場合、H艇は"タックする為のルーム"をG艇に与える必要がある???
マークルームが拡大適用されるイメージなのですが、ココが全く分かりません。

マッチレースって、性格出ちゃいそうですね!楽しみです。
だからこその、ルール座学です。・・。