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釋超空のうた (もと電子回路技術者による独断的感想)

文系とは無縁の、独断と偏見による感想と連想と迷想!!

及び釋超空のうたとは無縁の無駄話

雑談:藤沢周平の作品を読む

2013-09-06 14:22:42 | その他の雑談
藤沢周平は以前から気になっていた作家で、彼の作品を、いつかは読もうと思っていた。

1W程前、久しぶりに図書館へ行った。なにか数学の本で面白そうな本が置いてあるかどうか、ぶらりと図書館へ立ち寄った。

私は本は原則としてネットで調べ、それを図書館で借りて読んでいる。

最近はどの図書館でもそうだろうが、図書館の本はインターネットを介して借りられる。だから図書館内に置いてある本を図書館内で探すということは、ここ5,6年はなかった。

というわけで久しぶりに図書館でぶらぶらと面白そうな本を探した。竹内外史著の『ゲーデル』・・・実は此れは以前読んでいるのだが・・・を借りようかと思ったが、ふと藤沢周平の小説を読んでみようと気が変わり彼の作品を探した。

そしたら文芸春秋社の『藤沢周平全集』をみつけた。
それを取り出しパラパラと、めくってみたら短編を集めた巻があった。私は長編ものは苦手なので此の短編集(第5巻・士道小説集2)を借りた。

現在、私は絵遊びの合間・・・此の絵遊びは、ほとんどPCがやっているが其の合間に・・・に此の短編集を読んでいる。この短編集には約20の作品が掲載されているが、一日、一篇か二篇が読み切れて私には丁度よい。

士道小説集なので侍ものの小説だが、大変面白い。

鴎外の『御持院原の敵討』や『阿部一族』と似通った話も多い。しかし、鴎外の小説に比べ、藤沢周平の作品には或る種の情緒があって・・・この情緒が読み手には癒しを与えるのだが・・・いずれの作品も読後感が実に爽やかだ。

文章・・・私は結構それに拘(こだわ)るのだが・・・も鴎外同様に簡潔で歯切れよく読んでいて気持ちよい。

TVのBS放送でも最近、藤沢周平原作の映画が放送される。尤も以前から放送されているのだろうが私は最近彼の原作ものを観るようになった。それらの映画も面白い。

借りた本も、ほぼ半分程読み終えた。小説を面白く読み続けるのは私は実に久しぶりのことだ。